不思議.net

怖い話・オカルトまとめブログ

アクセスランキング(5日間)
    本日のおすすめニュース
    本日のおすすめニュース一覧
    6

    死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『壊された小さな石像』



    3263299_s


    205: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 16:01:13 ID:eCZ8AM1V0
    【ヘッドホン】

    俺はヘッドホンで音楽を聴くのが好きだ。あまりヘッドホンで聴き過ぎると耳が悪くなるなんてことも言われるが
    別に音楽関係の仕事をしてるわけでもないし、そもそも、それが本当か嘘かは定かではない。

     私は夜寝ながら音楽を聴くのが習慣になっていた。ヘッドホンをしたまま朝を迎えることも少なくない。
     うっすら記憶はあるのだが昨日は珍しく寝付きが悪かった、いつもならベッドにダイブし10分もあればアッチへ逝けた。
     なかなか眠れない時ってなんかドキドキするのね。何でだかわからないけど心臓が叩いてくるが感じれる。
     音楽でも聴くか!今日は気分を変えてロックにしよっと。って、眠れるか!!まぁいっか朝まで起きるのも
     オーディオにランダムをかけ好きな歌手の歌をいつもと違う気分で聴く。でも気に入らない歌は早送り。これでは意味がない。。
     しばらく聴いていると寝つきの良い私はすでにアッチに逝きかけていた。気づけば何曲か過ぎていたり、、あぁ、もうメンドクサイ
     このまま寝よう。曲をかけたまま寝てるとたまにその歌手の夢を見ることがある。夢じゃなければいいのにね・・・・・。
     ランダムで曲が選ばれる。__________ん?
     長い静寂。止まった??曲は1分55、56と確かに演奏が続けられている。こんな曲あったっけな?
     しばらくすると微かに音が聞こえてきた。広い草原を想像させるような心地よい風の音。誰か歩いてくる。
     「こんばんは」女の子の声。かわいらしい女の子だなぁ。声で姿を確認できたように感じた
     

    引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1156868933/

    206: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 16:01:47 ID:eCZ8AM1V0
     「こんばんは?お姉さん」 その声は私に問いかけているのか。私も挨拶を心の中で返してみた。
     「こんばんは、君いくつかな?」 答えが返ってくる 「17歳です。友達が出来てよかった。」
     「じゃあ私5歳年上だ!君の名前教えてくれない?あ、私久美子よろしく」
     「温海、温かい海ってかいてあつみ。久美子お姉ちゃんって呼んでいい?」
     「OK。アッちゃんはさ、ここで何してるの?」
     「あぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
     耳の奥にまで響いてくる、嫌。嫌だ。嫌だ。断末魔のような悲鳴に恐怖を感じ私は現実に戻された。
     ヘッドホンをと・・・・。取れない    悲鳴が私を壊していく。
     
     私はヘッドホンが好き。何が面白いのか笑いがこぼれてくる。周りの人は私が変になったとか。暗い人だったからついに精神がとか。
     私は気にしない。だってアッちゃんが居てくれるもん。あああああああああああああああああああああああああああああ


    俺はヘッドホンで音楽を聴くのが好きだったが、自分で考え書いた話によって寝るとき聴けなくなったのはいうまでもない。

    209: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 16:39:37 ID:03iFFe+SO
    ヘッドホン乙。とても怖い話ですね。オラもヘッドホンで音楽聞けなくなりました…。

    216: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 18:05:56 ID:Uo7eGMEH0
    【セールスで行ったある会社】

    口下手だからあんまり怖くないかも知らんけど、
    こないだ俺が体験した、すんごいぞっとした話。



    俺、事務用品のセールスやってんのね。
    中小企業に勤めてる社会人なら経験あると思うんだけど、
    雑居ビルみたいなところに入ってる会社に
    「事務用品会社のものなんですが」っつって注文取るやつ。

    まあ大概は結構ですって言われて門前払い食うんだけど、
    その日行ったある会社は様子が違ったんだ。

    ドアをノックしてからあけて、
    「こんにちは、突然失礼いたします、○○という事務用品の店なんですが」
    っていういつもどおりのセールストークして、社内の反応伺ってたら、
    応接用なんだか作業用なんだか分からない一角に座ってた人が物凄い勢いで立ち上がって、
    すんごいにこやかに椅子を勧めてきてくれんの。

    この時点ではちょっと違和感があったくらいで、
    むしろ「あ、当たりを引いたかな、ラッキー」くらいに思ってたんだ。

    んで、「事務用品のご担当者の方はいらっしゃいますか」って聞いたら、
    「今ちょっと外出しておりますので、すぐに呼んでまいります」って言われて、
    またしても物凄い勢いで外に飛び出して行くのさ。

    何もそこまでせんでも、とは思ったけど、これなら注文まで
    こぎつけられるかも知れないと考えて、おとなしく座って待つことにしたんだ。
    今思えば、この時点でとっとと帰ってりゃ良かったんだけどな。

    217: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 18:06:29 ID:Uo7eGMEH0
    待ってる間、手持ち無沙汰だから何やってる会社なのかと思って
    他の人たちのことを見てたんだけど、さっぱり分かんなかった。
    っつーか、押しかけていって話が弾まない限りは
    基本的に分かんないんだけどね。

    ただ、明らかに様子がおかしいんだ。

    ちょっと雑然とした感じの室内にテーブルの島が2つあって、
    1つの島に2人ずつ、向かい合うように人が座ってたんだけど、
    全員が全員、モニタとにらめっこしながらぶつぶつぶつぶつ独り言いってんのね。

    それでもたかが独り言だし、とりあえずおとなしくしてたんだけど、
    声が少しずつでかくなってきてさ。
    「○○は××じゃない(←専門用語っぽくて聞き取れなかった)」とか
    「畜生、畜生、畜生」とか「何でこんなことになってんだ」とか。

    俺もだんだん怖くなってきて、独り言を聞かないようにしながら、
    自分が座ってる机の上に置かれてた湯呑みをひたすら凝視してたんだ。
    で、そこでふと、その湯呑みにお茶が半分くらいしか入ってないのが見えちゃって。

    よくよく考えたら、俺はお茶なんか出されてないから、
    あれは多分俺が来るまえに出されてたものだと思うんだけど、
    俺が来る前に座ってたのは、さっき出ていった人なんだよな。
    でもまあ、こっちは基本的に招かれざる客だし、
    別にお茶を出して欲しいわけでもないから、そのまま黙ってた。

    そしたらその瞬間、
    「ああああああああヴぁああああああうぼあうぇあああああああ!!!!!」
    みたいなすんごい叫びが聞こえて、びびってそっち見たら、
    一番奥に座ってたおっさんが、気がふれたんじゃないかってくらい凄い顔しながら
    ばりばり喉をかきむしって、叫んでんの。

    218: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 18:07:12 ID:Uo7eGMEH0
    んで、あまりの展開に俺は硬直しちゃって、ひたすらそのおっさんのシャウトシーンを
    凝視してたんだけど、10秒かそこらしたら、ぱたっとそれがやんで、
    おっさん、急に無表情になんの。手の動きもぴたっと止まってさ。
    さらにはいつの間にか他の人の独り言もとまってて、シーンとしてんの。

    それで、流石にこりゃやばいと思って席を立とうとするんだけど、
    頭に体がついていかないっていうか、妙に固まって動けずにいたら、
    そのおっさんが、すぅっとこっちに顔向けて。俺、おっさんと目があっちゃって。

    その目がもう、なんつーか、死んだ魚のような目っていうか、
    暗くにごって何も映し出してない雰囲気がこっちまで漂ってきてて、
    背中を冷や汗がつーっと垂れてくのを感じて、でも動けなくて。
    (クーラーのきいた部屋だったから汗が出るような温度じゃないんだが)

    そしたら今度は他の人たちも次々にこっちにゆっくりと顔向けてきて、
    やっぱり、全員不気味すぎるくらい無表情。

    もうその瞬間、緊張の糸が切れて、「しししし失礼します!」って叫んで
    その部屋を飛び出したんだけど、外に出たら、気温の差なのかなんなのか、
    急に汗がだくだく出て来て。心臓もバクバク言ってて。


    それ以降その会社にもそのビルにも行ってないから、
    あれが一体何だったのかは未だに分かんないし、
    俺を出迎えてくれた人の正体も不明なまま。

    つーか、担当者がきたらすぐ渡そうと思って机の上に俺の名刺を
    出しっぱにしてきちゃったのが怖い。今んとこ電話はないけど。



    以上、霊魂とかそういうのじゃないけど、俺が遭遇した恐怖体験でした。

    226: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 18:52:52 ID:Gl7SkCP40
    >>216-218
    一番怖いのは人間ですね…。
    飛び込み営業って考えればすごい仕事ですよね
    ある意味((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


    229: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 19:47:06 ID:xy9hNSJq0
    【コンビニ】

    2,3年前にコンビニでバイトしていたときの話です・・・

    その日の夜は、とても静かな夜でした。
    お客さんも全然来ず、もう一人のバイト店員とレジの前で話し込んでいました。
    「いらっしゃ・・??」
    自動ドアが開いたので挨拶をしようとしましたが、人影はありません。
    まぁそのときは、虫のせいで開くこともたまにあるから・・・と気にもしませんでした。
    しかし、その数分後突然  バサァッ!!!
    と、本棚から女性用のファッション雑誌が落ちました。
    「ん~なんだよめんどくせぇ」と渋々片付けました。
    すると今度は ドサッ とインスタントのカップお茶漬けが転がり落ちました。
    コンビニで棚から物が勝手に落ちるなんてあんまりありません。
    あっても人がいるときにギュウギュウ詰めの袋菓子くらいです。
    これは様子がおかしいともう一人の店員と話していました。
    続く・・・

    230: 本当にあった怖い名無し 2006/09/01(金) 20:01:26 ID:xy9hNSJq0
    続き~
    しばらくたってもなんにも起きません。
    あがる時間の深夜12時になってもなんの異変もなかったので安心して自転車で帰りました。
    いつも気味が悪いなぁと思いながら通っていくお墓の前の道があるのですが、
    そこの信号機のところがなぜか人がいっぱいいて、パトカーも止まっていました。
    「なんだ?事故でもあったのかな?」と思いながら通り過ぎようとしました。
    チラッっと見てみると案の定事故っていました。お墓をつぶして道路を造ったみたいなので、
    道路はお墓にはさまれています。そのためか、ここは事故が多いのです。友達のM君もここで事故っています。

    で、そのときはわからなかったのですが、その事故では女の人が亡くなっていたみたいです。
    もしかしたら、その運転手はうちのコンビニに買い物にくる途中だったのかもしれません。
    その話をもう一人の店員に話すと、震え上がって泣きそうになっていました。
    実際、僕も死人がでたと聞いた時は泣きそうでした・・・

    駄文失礼しました。

    306: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:34:04 ID:eBsubZUR0
    【みかんの木】

    すこし長くなりますがお付き合いください。

    父の実家の話。実話です。

    本家は田舎にありT字路の突き当りに建っている。
    建物の構造は下記のとおり。
    文章での表現が苦手なのでこういう表記でさせていただきます。

    1
           
    この家は分家であり、父親が成人してすぐの時に建てられたそうです。
    廊下は窓等がないので薄暗く庭は四方を建物で囲まれている為か光があまり差し込まなく不気味な雰囲気が漂っています。
    入ったときに不気味な感触があったのは今でも覚えています。
    T字路の突き当たりにあることもあって車のヘッドライトで人影が玄関のすりガラスに映ることもあります。

    つづく

    308: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:39:40 ID:eBsubZUR0
    出来事があったのは小学校4か5年くらいの夏休みに家族で4日ほど帰省したときのことです。
    客室はピアノがあり応接室として使われていたので家族揃って2階で寝ることになりました。
    私は深夜に突然トイレに行きたくなりました。
    もちろん家族はぐっすり寝ていたので怖いながら一人で行きました。
    廊下を通り抜けるとき玄関に人影がちらっと映ったような気がするのです。
    外灯で通行人の影が映ったのだと自分に言い聞かせトイレを素早く済ませダッシュで布団に帰りました。
    (後で思えばそんな時間帯に出歩いている人などいる確率は低いのですが)
    翌日、母が「嫌な感じがする」と言って早く帰りたがっていましたが父に説得?されていました。
    もちろん私も早く帰りたかったのですが父が怖かったので何も言えずにいました。
    今夜はトイレに行かなくてもいいように祖父母が出してくれるジュースもそんなに飲まず床に着きました。
    ですがやはりトイレに行きたくなり昨晩のこともあるので母を起こしトイレに着いてきてもらいました。
    母は「早く済ませてね」と言い私は母がいることもありゆっくりと用を済ませていたのですが。
    突然母がトイレのドア強くを叩き言うのです
    「早く出なさい!」
    切羽詰まった母の声に私はトイレを飛び出すと母は私を担ぎ廊下を奥まで走りました。

    309: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:40:11 ID:eBsubZUR0
    なにがなんだか訳がわかりません。
    しかしそのとき私も見てしまったのです。
    玄関のすりガラスに映る大勢の人影を。
    今でもその影は鮮明に覚えています。
    私が見たのはほんのわずかな時間でしかありません。
    でもそのわずかな時間の間にも人影が増えていたのです。
    そして音も聞こえていました。
    チャリーン、チャリーンと。
    2階に駆け上がった母は父を必死に起こそうとしますが起きる気配がありません。
    そうしているうちにあの音が近づいてきます。
    階段の下あたりまで音が近寄ってきたとき母が私を引き寄せ布団にくるまり部屋の隅で震えていました。
    2階まで音が上がってくることはなくそのときは異様に長く感じられたのですが恐らく数分ほどでしょう。
    音は階段を通り過ぎ居間のほうへ抜け消えていきました。

    311: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:41:57 ID:eBsubZUR0
    音が消えると父が目覚め母が震えながら事の経緯を説明しました。
    祖父母を起こし事情を説明するも今までそんなことはないと。
    私も経験したということもあり祖父母は土地に関する資料を集め専門家に見てもらうも何もありません。
    そして近所のお寺に行き住職に調べてもらうと原因がわかりました。
    T字路になっていると上でも触れましたがこの道は昔修行僧の通る道であり
    その修行僧のために道標となるお地蔵さんがあった場所なのです。
    そのお地蔵さんがあった場所とはみかんの木の場所であり道標がないためにその前で集まっていると聞かされました。
    普段はみかんの木に集まっているだけのようですが霊感のある母が家の奥まで導いてしまったようなのです。
    私にも見えたのは母が側にいたからだと言われました。
    それからみかんの木は撤去され木のあった場所(お地蔵さんのあった場所)の地面に道標?を埋めました。
    (石に何か彫ってあったのですが当時の私には何が書いてあるかさっぱりわかりませんでした)
    それからは雰囲気も以前のような薄暗いことはなくなりました。
    ですが今でも母や私はあの家に行きたいとは思いませんが。

    稚拙な文章ですみません。

    425: タクシードライバー 2006/09/03(日) 15:14:08 ID:tr4rGaS00
    【タクシードライバー】

    長文になりますが、体験者本人からの実話を名称等の都合からフィクションとして書き直しました。

    これは、あるタクシードライバーの話。
    毎日色んな人を乗せている職業なだけに、不思議な人と出会う事も少なくない。

    土曜日の夜、時間は深夜3時。新見は次の乗客を乗せたら、区切りよく30組目になるので仕事を切り上げようと思っていた。
    ピーピー と、タクシー無線からデータ配車の電子音がなる。
    新見の会社の車には、通常のタクシー無線とGPS機能のあるディスプレイがついている。
    お客様から予約の電話が入ると、GPSによって一番近い車両にデータ配車の指示が出るようになっている。
    ディスプレイには場所・お客様の名前・時間など注意事項。そして、その場所への文字による簡易ルート案内まで表示される事になっている。
    <○○バス停から、2つ目の交差点を右、次の交差点を左、左手3軒目>と、いう感じだ。
    その時、新見のディスプレイに表示されていたのは
    <旧ホテルサンセット 女性のお客様>
    新見の現在位置から20分ほど離れた場所にある海岸沿いのラブホテル。すでに何年か前に廃業していた。
    場所はすぐに分かったのだが、こんな時間にお客様のいるような場所ではない。
    もしかしたら、目印として一番分かりやすかったから、お客様はそこを指定したのかも知れないと思い
    注意事項などが無いか、ディスプレイの表示を切り替えた。
    <国道をみちなり>
    表示された情報はそれだけ。今まで電波の都合で、ルート案内自体が表示されなかった事はあったが
    こんなアバウトな表示は初めての経験だった。
    少しだけ違和感を感じながらも、場所は知っているところだし、そんなところに女性が立っていれば見逃すはずがない。
    新見はデータ配車の指示通り、その場所に向かう事にした。

    428: タクシードライバー 2006/09/03(日) 15:15:40 ID:tr4rGaS00
    八月も終わろうとする頃、夜風が少しだけ涼しく感じる。窓を開け、海風を受けながら新見は車もまばらになった国道を走っていた。
    「今日はこれで終わりだな」誰に聞かせるともなく、独り言をつぶやきながら、ある事を思いだした。
    廃業になったホテルサンセットのすぐ目の前にはトンネルがあり、どこにでもあるような怪談があった。
    白いセダンで通るとトンネル内で女性が見える、とか、クラクションを2度鳴らすと何か見えるとか。
    そして、ホテルサンセット自体もその影響で、泊まると幽霊が出るとか良からぬ噂がたち、何度か改装・改名したものの
    段々と客足も遠のき、ついには廃業となった。
    「まさか、幽霊だったりして・・・」口に出して、ちょっとだけ寒気がした。ただ、今まで新見はその手の物を観た事がないし、
    わざわざ予約してくる幽霊なんておかしな話だ。

    そうやって、色々と考えながら走るうちに目的地は近づいた。次のカーブを曲がれば見えてくる。
    薄暗くオレンジ色の光を漏らしているトンネルの入り口に、寂れた建物。
    怖い噂を知らなかったとしても、一人で待っているには男でさえも躊躇するような状況。
    20代前半の女性、白のブラウス、ピンクの膝丈までのスカート、ヘッドライトに浮かび上がった。
    新見は少し手前から車を徐行させ、その女性の全身を確かめるように見た。
    「足もちゃんとあるよなぁ」どこかで恐怖心が残っていたのを、払拭するようにつぶやいて女性の前でドアを開けた。

    429: タクシードライバー 2006/09/03(日) 15:16:24 ID:tr4rGaS00
    「こんばんは どちらまでですか?」
    「こんばんは ○○団地までお願いします」
    ごくごく普通の目的地。この近くにはまばらながらも住宅はあるし、そこからの帰りなんだろう。新見は少し安心した。
    「はい ○○団地ですね」
    車をUターンさせ、もと来た道を引き返す。ここから15分ほどの距離。
    「すいません こんな所に呼び出してしまって・・・」
    「いえいえ さすがにこの時間は車自体通らないですからね。外でまたなくても、お宅から呼んで頂ければ調べて迎えに来たんですが・・・」
    新見はいつも通り愛想良く会話を続けようとした。
    「道路まで出たら、タクシーが通るかなって思って。でもなかなか来ないから呼んじゃいました」
    「そうなんですか。でもあんな所で待つのは怖くなかったですか?」
    「さっきまで友達がいてくれたので、大丈夫でしたよ」
    「あ、そうだったんですか。でも、あそこは・・・」良くない噂があるって事、を言おうとして新見は思いとどまった。
    「ん?なんですか?」
    「いえいえ 何でもないです。それにしても、やっと涼しくなってきましたね」
    「そうですね」
    他愛のない会話が続く。

    新見は、普段から乗客の顔をまじまじと眺める事はしない。ミラー越しであっても、目があったりするとなんとなく気まずい気がする。
    でもこの時は、こんな状況で乗り込んできた女性に少なからず興味があった。
    落ち着いた感じの化粧っけの無い顔。経験上の予想では、主婦とか教師とか・・・。とにかく見られる事を意識している風ではない。
    どちらかと言うと新見の好みの部類だ。若くて刺激的な格好をする女性とは、どうも話が合わない。
    一通り観察した後、新見は視線を前方に集中し、会話を続けていた。
    ところが、会話を続けるうちに少しずつ違和感を感じ始めた。

    430: タクシードライバー 2006/09/03(日) 15:17:17 ID:tr4rGaS00
    女性の受け答えが少しずつ遅れはじめる。言葉も途切れ途切れ。
    気分が悪くなったのかも知れない、そう思い始めた頃、新見は気が付いた。
    女性はシートに深く腰掛け、口は半開き、目はうつろ。そして・・・、その手は明らかにスカートの中にあった。
    何気ない会話をしながらも、この女性は自慰行為をしているのだ。
    今までにも堂々といちゃつくカップルに見せつけられた事はあるが、さすがに女性一人でというのは初めての事だった。
    会話は続いているのだが、徐々に会話に吐息が混じる。
    世の中には色んな趣味の人間がいる。この女性はタクシー内での自慰行為で明らかに興奮している。
    新見は何も気が付かないふりをしながらも、動揺すると同時に興奮していた。
    真面目そうな外見の女性が、タクシー内という密室で自慰行為をしている・・・。
    不幸にも新見は勤務中であり、GPSにより会社から縛られている。何にしてもうかつに手を出せば、手痛い社会的制裁が下ることだって考えられる。
    とにかく今は、目的地まで走らせるしかない。
    女性の淫らな行為を記憶に焼き付けるように、耳をそばだて、ルームミラーでその表情を見ながら会話は続いていた。
    徐々にスカートはめくれ上がり、会話は吐息の方が多くなった。
    卑猥な話をしているわけではない。会話の内容は、あくまでも世間話。一度でも卑猥な方向に向かえば、新見自身の抑えが効かなくなる。
    ミラー越しに見られている事は女性も気が付いていると考えれば、女性自身このアンバランスな状況を楽しんでいるのだろう。
    スカートの奥、女性の手元が見えそうになる。それこそ、この状況を考えれば、下着をはいてないのかも知れない。


    431: タクシードライバー 2006/09/03(日) 15:18:09 ID:tr4rGaS00
    会話が吐息で支配されようとする頃、目的地に到着した。
    女性はまだ少し荒い息を整えるようにしながら、運賃を払い、降りていった。
    一つだけ気にかかるのは、5円玉を10枚、穴に糸を通してある不思議な小銭の払い方だった。タクシーで10円未満を使用するお客様は珍しい。
    それも結んである5円玉なんて。
    でも、そんな事より新見は興奮する気持ちの方が大きかった。タクシーを近くの公園に停め、トイレで自慰行為をした。
    やっと気持ちを落ち着かせ、一休みして会社に戻るつもりだった。

    多分、知らない内に寝てしまったんだろう。
    新見は車内でふっと意識を取り戻した。
    同僚から<先に上がるよ>とメールが来たのをきっかけに覚醒した。
    時間を見ると3時。何かがおかしい。

    さっきの女性を乗せたのが3時過ぎ。
    「あぁ、夢だったのか・・・。俺も欲求不満なんだなぁ」
    メーターを操作する事で、本日の累計データが閲覧出来る。
    実車回数29。間違いない。やっぱり夢だったのだ。データは自動的に更新されるのだから、事実しか表示されない。
    今日はもう切り上げる事にして、会社に車を走らせる。
    途中で女の子2人組が手を挙げた。
    相当、飲んでいる雰囲気で出来上がってる。
    そして「あれ~?こんな物が落ちてますよ~?」
    女の子が手にしたのは、女性物の黒いレースの下着。
    新見は動揺したが、今までにあった入れ歯やペットなどの不思議な忘れ物の話をして、その場をごまかした。

    432: タクシードライバー 2006/09/03(日) 15:19:21 ID:tr4rGaS00
    ワンメーターの距離を走り、今度こそ会社に・・・と思っているとき
    「425の新見さん、○○団地まで所要時間をお願いします」
    個人指定の場合の予約は、データ配車ではなく音声でセンターから呼び出される。
    「○○団地・・・」
    新見はなんだか少し怖くなった。
    「すいません、他に予約があります」
    予約などない、後は会社に戻るだけなのだが、嘘を付いた。
    「お客様から場所の変更です。すぐ後ろにいらっしゃるそうです」
    「!?」
    団地から現在地まで10kmはある。すぐ後ろ!?
    そして新見はルームミラー越しにあの女性と目があった・・・。
    「んっ・・・ぁ・・・ホテルサンセッ・・・ト・・まで・・・ぁっ・・・お願いし・・・んっ・・・ます・・・」
    女性は恍惚の表情で、目的地を告げる。
    新見は何が起きたのか分からなかった。
    ただ、本能的な恐怖が彼を襲っていた。
    女性の言葉を無視し、彼は会社まで走らせていた。
    その間も、後部座席からは吐息が聞こえ続ける。

    会社にたどり着き、社内に設置してある洗車機の中でやっと冷静になろうとしていた。
    どうやって、会社まで戻ったかほとんど記憶がない。ただ、今はもう洗車機の中だ。
    疲れが溜まって、何か夢を見たんだと、新見はそう気持ちを整理した。
    洗車機の嵐のような水しぶきの中、一服しようと煙草をとりだそうとして、何かが落ちた。
    黒いレースの下着・・・。まだ暖かい。そして、局部的にシミが出来て湿っている。
    そう、まるで今まで女性がはいていたように・・・。
    そして、釣り銭用の小銭入れのに中には、10枚が糸で通された5円玉が入っていた・・・。

    END

    448: タクシードライバー 2006/09/03(日) 19:03:38 ID:tr4rGaS00
    >>428-432 補足
    通常、個人指定予約の場合、号車でしか呼び出されない。
    「新見さん」などと名前で呼ぶ事はありえない。
    さらに、帰社した後に確認したところ
    元ホテルサンセットからの予約も、その後の個人指定予約もセンターでは受け付けていない。
    彼の会社の無線は、各車からの無線をセンターで受けて
    センターからの無線が全車に届くシステム(各一方通行)なので
    他の車が無線でいたずらした可能性はない。

    それ以来、彼は女性客からの予約を極度に嫌がってる。

    620: 618 2006/09/06(水) 00:30:34 ID:tef7yZdE0
    【危機を察知する本能】

    4/1

    人には本能がある。まぁこれは誰もが知っていることだ。
    でも、それも時代を経ていく毎に随分薄くなってしまって、
    所謂退化してしまったらしい。

    その退化してしまったモノの中でも、今でも強く残っているのがあって
    人間の『危機を察知する本能』が挙げられるんだと。 
    「あ、ヤバイ」って思うと大抵それが惨事にぶち当たったりするやつ。
    まぁ人間も動物だからそう言うのが強く残っていて当たり前なんだが、
    爺さん曰く、目に見えないものでも本能が回避するんだと。

    だからオカルトオカルトって言っても大体のヤツが認知しないし、
    遭遇もしないから認知されない。言ってる奴が基地外扱いされる。
    そりゃそうだ。そんなのに毎回毎回遭遇するのは相当運が悪いか、

    もしくは『遭遇する事を自分から望んでる』奴、

    あるいは『遭遇する事が予め決定している』奴、なんだそーで。

    遭遇しないのが当たり前だし、そう言う“脅かす”のとは
    縁を繋がないようにして安全を図っているらしい。

    621: 618 2006/09/06(水) 00:35:20 ID:tef7yZdE0

    4/2

    でも人間、好奇心が強い。自分が知らない世界を視たがり知りたがる。
    わざわざ回避してるのにも関わらず、自分から遭遇したがる。
    爺さんはここまで言って、「ワシもそうじゃ」と呟いた。

    でも俺には「お前は賢いから口にせんし、縁も繋ぎたがらんのぅ」って言う。
    オカルト好き、てか怖い話が好きな俺にそれはどうかと言ってやったのよ。

    すると爺さん反論。

    「何故霊能力者とか言ってる奴等が自分が見た拙い災厄や悪霊なんつーのを
     口にしたがらないのか解るか? ふつーに考えてやったんなら、
     教えてやった方が親切じゃろ? よー考えてみぃ、違うか?」

    まー確かにそうですな。うんうん、と俺は頷いた。

    「理由は二つある。一つはそういった災厄や悪霊を自分に招かない為じゃ。
     口にするだけで縁(えにし)は繋がる。未だ方向性が決まらぬ悪意や憎悪は、
     繋がれた道を歩いてくる。そうして辿り着くと、苦しみを撒き散らすのじゃよ」

    「似たようなモノに“じゅ”(多分“呪”と書いてじゅと読むんだと思う)があるが、
     そう言うのは己の悪意を直接相手に繋ぐ。そうして相手を苦しめるわけじゃ。
     これが強すぎると相手は散々苦しんだ挙句に死ぬ。
     じゃが繋いだ縁を渡って自分に返って自分自身も死んでしまう。
     これが人を呪わば穴二つの意味じゃよ。その苦しみは殺した業を含めて倍になる」

    622: 618 2006/09/06(水) 00:41:41 ID:tef7yZdE0

    4/3

    なるほど。そう言うことなのかと、俺は納得した。

    「そしてもう一つ」

    俺はゴクリと唾を飲んだ。

    「業を招く」

    「それって……どういう意味なん?」

    「旅は道連れ、世は情けと言うじゃろ。要するに、連 帯 責 任 じゃ。
     その苦しみ、その責め、その業を分かちあってしまうということなんじゃよ」

    「そんなん視るだけの奴にゃ手に負えんし、関わったばっかりに死んじまうこともある。
     なまじ理解しちまうせいでな。だから本当に力の在る奴しか口にしちゃいかんし、
     そう言うのを生業にしてる奴らもわかっとる。だから口にせんのじゃよ」

    「爺ちゃんにゃあったん?」

    「ワシにゃ無い。無かったが理解できる。なんとなしに……お前と一緒でな。
     だから、考えても口を利くな。招くぞ。神も妖も霊も同じ。言葉は一つの呪いと考えとけ。
     口を利けば、彼岸の向こう側から縁を結んで招かれる。古くから人に都合の良い神を招くのは祝詞じゃしの」

    おいおいマジですか。と、心の中で呟きましたさ。

    623: 618 2006/09/06(水) 00:49:07 ID:tef7yZdE0
    4/4

    「でもな……」

    ここで爺さん、妙に神妙な顔付きになってしまいまして。

    「理解するこたー悪いことじゃねぇ。それが救いになるこたぁある。
     だが一線越えちゃなんねぇ。ワシゃ知っておるからの、越えた奴ぁ……





     確 実 に 死 ぬ ん じゃああぁぁぁああぁぁあああああああああ!!!!!!!!」

    624: 618 2006/09/06(水) 00:54:58 ID:tef7yZdE0
    ゴメン、これで最後。4/5

    んで、すげーわざとらしくコホンと咳払いしやがりまして、

    「……例外は定め付けられ、仏の御心を持った人間だけよ」と締めくくった。

    こん時の爺さん……怒ってるのか、泣いてるのか、笑ってるのか、いやきっと全部なんだろうな……。
    例えようの無い顔ってこういうのを指すんだって。全身を恐怖の針で刺された感じで動けなかった。
    ありえないぐらいのリアクションと大声が小便チビリそうになるぐらい怖かったです。

    「……ま、蛇足ではあるが。一度繋いだ縁は双方が交わりを望まぬと誓わぬ限り切れん。
     それほど強いつーことじゃ。また招く、縁を繋ぐ、これは繰り返すことによってより強くなっちまう。
     一度視た深遠を何度も覗く羽目になるというのは、こういうことじゃよ。何度も覗いた奴ぁ不幸だけが降り注ぐ」

    「生きてる人間にゃ、真っ当に生きる資格があると同時に義務がある。
     その分を越えてはならんのじゃ。解ったか? ○○(←俺の名前です」

    俺を脅かすだけ脅かして、ハッハッハと爺さん笑いやがりましたよ畜生。
    俺的にはガクブルものでした。喉がカラカラで何にも喋れなかったし、くそぅ。

    以上です。他にも爺さん絡みで色々あったんですが。機会があれば、また。

    633: 本当にあった怖い名無し 2006/09/06(水) 03:05:00 ID:oJJ1I21K0
    【メンバーの男(A)が戻ってこない理由…】

    どっかの大学のサークルの話。

    そのサークルの中で、近くの心霊スポットを何箇所か回って
    心霊映像を撮ってみよう、って話が出たんだと。
    それに賛同したメンバー(男女混合4、5人)は
    それぞれビデオカメラを装備してその日の真夜中に集合、
    肝試しを始めたらしい。

    結局、心霊現象はなんもなかったみたいなんだけど、ひとりが
    「もしかして“何か”ついてきてるかもしれへんから
     今日一晩はビデオ撮りつづけよ」
    と提案した。
    次の日の学校でみんなのテープの鑑賞会をすることになった。


    635: 631 2006/09/06(水) 03:06:04 ID:oJJ1I21K0
    そんでみんな家に帰って寝るまで自分を撮りつづけ、次の日
    学校に録画の終わったテープを持って集まった。

    けど、メンバーの男(A)がひとりが自宅にテープを忘れた
    といって取りに帰ったんだけど、全然戻ってこない。連絡もつかない。
    仕方ないから残ったメンバーだけで今あるテープを観た。
    けど、何も映っていなかった。

    帰りにみんなで戻ってこないAのアパートに寄って様子を見にいった。
    そいつの部屋の前まで行ってチャイムホンを鳴らすんだけど
    全然返答がない。
    ドアの鍵がかかっていなかったから様子を伺いながら中に入った。

    ワンルームの部屋にAはいなかった。
    ただビデオテープだけが無造作に転がっていた。
    妙にそのビデオが気になったメンバー達はテープを再生してみる。

    昨日の深夜の映像が流れた。
    映ってるのはみんなが楽しそうにはしゃいでる姿だけで
    他に変わったものは何も映っていない。
    肝試しが終わって、Aは言われた通り録画をやめずに家まで戻って
    部屋を上から見下ろすような形にカメラをセットしてあと寝た。

    メンバーは早送りするその映像に釘付けだった。


    636: 631 2006/09/06(水) 03:07:01 ID:oJJ1I21K0
    朝になって、ちょっと寝過ごしたAは慌てて起き上がり
    急いで支度を済ませて部屋を出た。
    もちろんカメラはそのまま。
    その映像を見て
    「こいつむっちゃ慌ててんな~」
    みたいな感じで笑うメンバーは
    一気に凍りついた。

    Aが部屋を出て間もなくに誰かが部屋に入ってきた。

    “それ”は白いワンピースを着た女。
    ずっとうつむきかげんで髪が足元まで伸びているから
    顔は見えない。
    片手には斧を持っている。

    部屋の真ん中まで来ると微動だにせず
    1時間ぐらいずっとそのまま立っている。
    全くぴくりとも動かない。

    さらに数分が経つとドアがガチャガチャ動いた。
    Aがカメラを取りに戻ってきた。
    すると“女”は突然もの凄い速さで押入れに隠れた。
    何も気づかないAは部屋に入った。
    カメラの前にたって外そうとするA。

    カメラは最後にAの後ろの押入れのふすまが開くのを映したところで
    切れた。

    ───終わり。

    676: 本当にあった怖い名無し 2006/09/06(水) 21:31:29 ID:qB0yVEsX0
    【壊された小さな石像】

    は小学校の頃、私と両親の3人で父方のおじいちゃんおばあちゃんに会いに行った時の事です。
    おじいちゃんたちの住む実家は随分と山奥にあって、TVも電話も無く、隣家に行くまでに歩いて十分ほどかかってしまうほどの田舎でしたが
    毎年夏になるととても緑が綺麗で私は大好きでした。
    ところどころに道祖神のようなお地蔵様のような小さな石像があり、横を通るたびに「こんにちわ」と声をかけていたのを覚えています。
    今思えば不思議なのですが、石像たちが声を返してくれるような気がしたんです。

    その年も同じように実家に向かう途中で石像に声をかけようと思っていました。
    しかし、いくつもあった石像の殆どが壊されてしまっていました。
    両親もどうしたことかと顔を見合わせ、実家に着くなり話を聞いてみたところ
    少し前に都市部の方から来たであろう若者の集団がやってきて
    冗談半分で壊してしまったそうなんです。
    悲しそうに話すおじいちゃんおばあちゃん、憤りを隠せない両親。
    私も子供心に「許せない」と思ったものです。

    夕飯の準備が出来て、家族全員食卓につきました。
    山奥でTVも無い実家の食卓はとても静かでした。
    そんな中、ふとおじいちゃんが「お前たちはもうここへ来なくていい」と言いました。
    「何を言ってるんだ親父」と父の声。
    「全部壊されてしまったから、いつあれが来るかわからないんだよ」と話すのはおばあちゃん。
    私はわけもわからずに3人の会話をただ聞いていました。
    「そんなもの迷信だ、そんなものが居るわけがない」と飽きれたように呟く父に
    おじいちゃんは「わしはお前たちが大切だからこそ、巻き込みたくないんだ」と言いました。
    そして食卓は静まりかえり、虫の声だけが聞こえていました

    677: 本当にあった怖い名無し 2006/09/06(水) 21:32:17 ID:qB0yVEsX0
    すると、外から「ズルズル」と、何かをひきずるような音が聞こえたんです。
    家族全員が訝しげに顔を見合わせた後、おばあちゃんが先陣をきって様子を見にいきました。
    しかし障子を開けた後、おばあちゃんが動きません。
    おじいちゃんも両親も「どうしたの?」「何があったの?」と心配して声をかけます。
    だけどおばあちゃんは立ち尽くしたまま動きません。
    そしておじいちゃんが後に続いて立ち上がった瞬間
    おばあちゃんは「ぎゃああああああ」と大きな声で叫んで、仰向けに倒れていきました。
    おじいちゃんが慌てて抱きかかえたのですが、その顔は蒼白で恐怖に引きつっていました。
    両親もおばあちゃんの傍に駆け寄りました。
    おばあちゃんは「びょうが・・・びょうが・・」と呟くきりです。

    その様子があまりにおかしいので、父はおばあちゃんを抱き抱えて車に走りました。
    救急車を呼ぼうにも、ここには電話が無かったからです。
    私はその間、ずっと外を見ていました。
    正確には、おばあちゃんが見ていたであろう場所にあった「それ」を見ていました。
    「それ」は一見ドッジボールぐらいの大きさの歪な肉の塊に見えましたが
    その表面が裂け中から目玉のようなものが見えた時に
    「それ」が生き物のような何かだとわかりました
    金縛りにあったかのように私が動けずにいると、突然おじいちゃんが私を抱き抱えて
    「見てはいかん!」と、私を両親の待つ車のところまで連れて行き
    は私を車に乗せ、「後を片付けなければならない」と家の中へ戻っていきました。
    父は何度も呼び戻そうとしましたが、おばあちゃんを病院に連れて行くことが先決だと
    仕方なく暗い山道を走り出しました。
    私は車の中で、ただただわけもわからずに泣くだけでした。

    678: 本当にあった怖い名無し 2006/09/06(水) 21:32:51 ID:qB0yVEsX0
    病院に到着して、おばあちゃんを運び込んだあと
    父は私と母を残して実家に戻ろうとしましたが
    私はおじいちゃんが心配だったので父にせがんで一緒に実家に向かいました。
    さっき通ったばかりの山道を進むと、やがて空が明るくなってきました。
    「おじいちゃんの家が燃えているんだ」私がそれに気付いたのは
    燃え盛る炎を見つけた後でした。
    少し離れた場所に車を止めた父と私は、ゆっくりとした足取りで実家に向かいました。
    炎はもう消えかけて、実家はすっかり燃え落ちていました。
    私たちはしばらくそこに立ち尽くして、炎が消えるのを眺めていました。

    翌日、母からおばあちゃんが助からなかった事を聞かされました。
    おばあちゃんは最後まで「びょうが・・・びょうが・・・」といい続けていたそうです。
    警察に実家を調べてもらいましたが、炎の不始末が原因の事故だったという事でした。
    おじいちゃんの遺体は真っ黒な炭のようになっていました。
    胴体が欠けていたのは野犬にでも食べられたのだろうということでした。
    だけど私にはわかる気がしました。
    おじいちゃんを食べたのはきっと「びょう」だったんでしょう。
    実家から帰る途中で父は「あれは災いをもたらすものなんだ」と教えてくれました。
    そして「長い間あれを見てしまうと魅入られる」とも教えてくれました。
    おじいちゃんは自分と「びょう」を焼くことで私を守ってくれたんだと教えてくれました。
    そのとき「私は助からなかった」と思ったのは何故だったのか。
    「びょう」とは一体何だったのか。
    私は何も分からないままです。

    679: 本当にあった怖い名無し 2006/09/06(水) 21:33:26 ID:qB0yVEsX0
    それから随分と経ち、おじいちゃんが言った通り実家へは一度も行ってません。
    災いらしき災いは起こっていません。
    だけど今でも時折見掛けるのです。
    大きな目玉でこちらを見ている「びょう」を
    それは、壊されてしまった石像と同じ声で呼びかけてきます
    「もうすぐだよ」







    本日のおすすめニュース1
    本日のおすすめニュース2
    本日のおすすめニュース3

    おススメ記事ピックアップ(外部)

    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2020年07月12日 23:12 ID:.Jq.nVeh0*
    みかんの木は良かったよ。
    その他はダメだね、よくもまぁ、だらだらと与太話を書けるもんだ。
    もっと簡潔に纏めなさい。
    2  不思議な名無しさん :2020年07月13日 06:17 ID:U2REcBP50*
    タクシーの話は下手な小説臭がして読まなかった。
    3  不思議な名無しさん :2020年07月13日 08:21 ID:eK3.msfV0*
    途中まで我慢して読んだけどどれも文章も構成も下手くそすぎて耐えられんわ。
    こんな嘘話何が面白いのか分からん。
    4  不思議な名無しさん :2020年07月13日 11:56 ID:PQUocbaj0*
    こんなそこかしこにやべー能力もった霊や妖がうようよしてて、しかも地震や津波に異常気象
    のリアル災害も襲ってくるこの国ってよく発展できたよね
    5  不思議な名無しさん :2020年07月15日 23:35 ID:TOxURDci0*
    みかんの木は、修行僧たちが
    迷子になっていたんだね

    「あれ?ここに地蔵さんあったよね?」「どこいったらいいかわかんないよー」って感じかな?

    でもちゃんと、道標が出来たようで良かった。
    6  不思議な名無しさん :2020年07月16日 04:32 ID:18CHzguM0*
    >>4
    そこは、ほらっ、寺生まれのTさんがいるからw

     
     
    topページに戻るボタン

    不思議ネット
    とは

    不思議.netでは怖い話・オカルトから科学ネタまで、2chを中心に世界の不思議な話題をお届けしています。普段2chを見ない人でも気軽にワクワクできる情報サイトをっころがけて毎日絶賛更新中!