639: 638 2006/09/16(土) 21:43:58 ID:8Q2BRh8H0
1ヶ月くらい経って、何となくまた流し台の下開けたらまた
ダンボール入ってた。
同じ様に赤い紐と赤いテープで縛ってあった。
戻って来たみたいに。
元から2つあったなんて事は無い。そして誰にも合鍵持たせてないし
当然一人暮らし。誰の出入りも無かった筈。
リアルな生死は良いけどこういうのちょっとビビる俺なので、今度は中を開ける根性が無かった。
ゆさゆさ揺すったら、ゴリゴリ石っぽい感触だったけど。
その月のうちに周りにお金借りて他所へ越した。
スマン、呪いとかいわくとか無くて。でもマジで怖かった。
641: 本当にあった怖い名無し 2006/09/16(土) 21:47:26 ID:d7NYBjcnO
>>639
(((゜д゜;)))
645: 580 2006/09/16(土) 23:11:34 ID:KWGotA8c0
【満員の終電】
テストの過去問とりに、友達のそいつん家いったら
姉さんの体験談また聞かせてもらった。
姉さん、大学卒業してもう仕事就いてて電車通勤なのね。
仕事就いてから、そのとき付き合ってた彼氏とすれ違いが多くなって
結局別れたんだってさ。しかも浮気されてて問い詰めたら彼氏が逆ギレ。
彼氏が学生で、野放し状態だったいうのもあるし、彼氏のわがままに付き合わされて
疲れたし、潮時だなって思ってそのままケンカ別れ。
646: 580 2006/09/16(土) 23:13:41 ID:KWGotA8c0
そんな、フリーな仕事人になった年の出来事。
姉さん、仕事でクタクタになって満員の終電電車にゆられながら家に向かってた。
座りたかったけど、席は空いてナッシング。仕方なく我慢して立ってた。
地下鉄の駅で電車のドアが開いたとたん、一気に人が流れ込んできて、
姉さん人ごみに押されて反対側のドアに張り付く形になった。
「うわ、最悪・・・」
顔がドアにくっつくのは、なんとか手でふんばって阻止したんだけど、
いかんせん体勢がきつい。まだ降りる駅までは遠いし、暑苦しいし、
それでもなんとか我慢してた。
しばらく電車に揺られてぼーっとしてたら、視界の隅っこでなにかユラユラしてる。
ふと隣の座席列をみると、黒い布が垂れ下がってたんだって。
ちょうど隣に座ってるギャル男の上に、黒い布が垂れ下がってる。
「なんだろ、これ」って思って、よく見てみると人の髪の毛だった。
647: 580 2006/09/16(土) 23:14:38 ID:KWGotA8c0
長い髪の毛が、荷物置きの上から垂れ下がってユラユラしてる。
そんときは、姉さん疲れてたし、また「見ちゃった。」としか思ってなかった。
周りの人、気付いてないみたいだし。
よくよく見ればツヤツヤなストレートヘアーで綺麗。
「あ、いい髪質してんなぁ・・・うらやましい・・・」
って、ぼーっと眺めてた。
しばらく眺めてると、下に座ってるギャル男が寝だした。
「ちくしょー、あたしも座って寝たいよ・・・」
ギャル男が寝だしてから間もなくして、なんか音が聞こえてきた。
「・・・・・・・・キリキリキリキリキリ」
髪の毛が音立てて、伸びていってる。結構こういうことにも慣れてるし、
「お、伸びてる伸びてる。」って姉さんは冷静に観察してたんだって。
だんだんと髪の毛がギャル男の頭に近づく・・・。
「このままいったらどうなるんだろ・・・あの男の髪が増量するのかしら」
って思ってちょっとワクワクして見てた。
648: 580 2006/09/16(土) 23:15:51 ID:KWGotA8c0
しばらく見てたら、電車がブレーキかけて駅に止まった。ギャル男はその振動で目ぇ覚まして、
キョロキョロしてた。それと同時にあのキリキリっていう音も止んで髪の成長(?)もストップした。
でも電車が走り出して、またギャル男が寝だした。すると
「・・・・・・・・・キリキリキリキリキリキり」
また伸び始める。で、完全にギャル男が眠りについて、かくんと前に頭が下がった。
その瞬間
ギュルギュルギュルギュルッッッ!!!!
速度が増して、一気にギャル男の首に巻きついた。
「あ・・・」
思わず、姉さん声出しちゃったんだって。そしたら、動きが止まって
キュルルルルルルって、元の長さに戻った。荷物置きの上に視線がいく。
そのとき、髪の間から目がのぞいてた。目が合ってしまった。
「うわ、やば・・・」
649: 580 2006/09/16(土) 23:17:00 ID:KWGotA8c0
しばらく沈黙が続いて、姉さん身動きとれなかった。たまらず視線そらして、気付くと
上にいるモノはいなくなってた。
「あー、ビックリシタ・・・」
ちょっと安心して、ふとドアの窓を見たんだって。
地下鉄って、外が暗くて中が明るいから、窓には中の様子が映るじゃん?
「あれ、なんかおかしいぞ」って思って、窓についてる自分の手をどけたんだって。
自分が手をどければ、窓に写る像も動くはずじゃん?でもまだ手が窓に張り付いてる。
誰かの手が、外から張り付いてた。
ちょうど窓越しに自分の手と、誰かのが合わさってた感じ。はじめ、その手の持ち主は
窓枠の外で見えなかったんだけど、ゆっくり窓枠の下から黒いモノが這い上がってくる。
相手の顔が見えた。女の顔。
「うわ・・・勘弁してよ~。」
身動きとれないし、ドアの窓との距離5、6センチ。顔合わせるの嫌だから、なんとか体くねらせて
ちょっとずつ移動する。それにあわせて、相手もゆっくり移動する。
もう視界は、その女の顔しか写らない。顔はちょいと美人なんだけど、近いしニヤニヤしてるし、
涙でそうになったんだって。
650: 580 2006/09/16(土) 23:22:09 ID:KWGotA8c0
次の駅に電車が止まると、姉さん側のドアがあいて、女は消えた。降りる人のためにいったんホームに
降りて、また乗ったんだけど、運悪くまた窓の前。
電車が走り出すと、また女が窓に張り付いてる。もう姉さん、一人で泣いてたんだって。
女がニヤニヤしながら話し掛けてきた。電車の外だから、聞こえるはず無いんだけど。
「なんだぁ、あなたも私とおんなじなんだぁ。振られたんでしょ?ね、でしょ?
あなたの彼氏もヒドイ男ね~・・・つらかったでしょ~。
ねぇ、聞いてよ、私の彼氏もヒドい男でさぁ。あいつったら・・・」
一方的にベラベラ話し掛けてくる。目つぶっても、声は聞こえてくるわけで、
「私はもうダメだけどさ、あんたならいい男みつかるわよ。」
って、挙句の果てに、なんかわかんないけど慰められる。もう姉さん、涙ボロボロ。見なきゃ良かったって後悔。
しばらくして、話に満足した女は、クモみたいに這って窓の外から消えた。
そのまま固まってたら、いつの間にかギャル男の上に戻ってる。
651: 580 2006/09/16(土) 23:23:18 ID:KWGotA8c0
「わかってると思うけど、邪魔はしないでよね。これはあたしとコイツの問題なんだからさ。」
さっきより鮮明な声が聞こえて、また髪が伸び始めたんだって。
キリキリキリキリキリキリキリキリ・・・
もう見ていられなくて、姉さんずっと目つむって反対側むいてた。しばらくして
「ゴホッ・・・」
男の咳が聞こえたけど、もうそっち見ることできなくて、降りる駅に着くまで
ずっと固まってたんだって。ギャル男の首に髪が巻きついて・・・もうそのあとは想像するの止めて震えてた。
降りる駅についたとき、もう一目散で改札へ。でも降りる瞬間に
「バイバイ」って聞こえて、そのまま泣きながら家帰ったんだってさ。ちょっと未練があって残してた彼氏のアドレス、
即効で削除したって。
そうそう、電車の中でよく眠ってる人いるじゃん?姉さんの話だと、中には「見えるはずのないモノ」を
見ないように寝たふりしてる人もいるんだってさ。
656: 本当にあった怖い名無し 2006/09/16(土) 23:43:52 ID:ovmQS6xl0
>>645-651 >「私はもうダメだけどさ、あんたならいい男みつかるわよ。」
いい霊だか悪いやつなんだか分からんね
死んでしまった霊なんだろうか
それとも生霊なんだろうか
658: 本当にあった怖い名無し 2006/09/17(日) 00:17:29 ID:eVHtlI/W0
>>645-651 乙
雰囲気あってよかたよ。
自殺している最中の人なんかね?生霊って感じだが
>「私はもうダメだけどさ、
の台詞が信者位相
753: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 02:36:21 ID:or6OpWeP0
【「はえゆ?」】
俺が住んでる市営住宅の1Fにちょっと怪しげな親子が住んでるんだけど(母親と息子)
それぞれ息子=45過ぎ、母親=65過ぎの親子なんだけど、ほとんど他の住人とは
話もしないのよ。仕事もしている風はないし、外出しているところを見かけたことがない。
なのに、そのくせ、俺とか上の階に住んでいる住人がその親子が住んでる部屋の前を通ると
必ず息子が「カシャッ、カラカラ」ってドアの鍵を開ける音をたててドアをすこーしだけ
開けてむこうからこっちを見てる。気持ち悪いけど俺は「こんにちわ」
って挨拶をすると、目もうつろなその息子は「うおんにちわ~」ってかなり発音できてない
言葉で挨拶を返してくる。
気持ち悪いのは、朝でも昼でも夜中でも、その部屋の前を通っているとかならず息子はそのドア
を開けてこっちを見るわけ。つまり一日中ドアの向こうに張り付いて外の様子を伺っているんだな。
でも別に危害は加えてこないからまぁ、いいか、て感じで無視してたのね。
んで、ある夜、うちの母ちゃんがベランダで洗濯モノを干してたらなんか、「焦げ臭い!」て騒ぐのよ。
だから俺が「はぁ?魚でも焦げとるんやない?」って返したけど、母ちゃんは「違う!なんかもっと変な
臭い」って騒ぐのよ。俺もベランダに出て嗅いでみたけどかなりくさい!焦げ臭いんだけど、なんか生もの
の焦げるというか、髪の毛を焼いたような臭いがするわけ。
755: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 02:46:57 ID:or6OpWeP0
俺が「くさいね」っていったら、母ちゃんが「なんか独特のにおい!気持ち悪い!」
っていってものすごく嫌がってた。ちょうど晩御飯の時間、19時くらいだったと思う。
次の日、雨が降った。俺がバイトに行こうと外に出ていつもどおり階段を駆け降りると、やっぱり
1Fの息子が「カシャン、カラカラ」とドアを開けてじーっとこっちを見てる。いつもだったら息子は
話しかけてこないんだけど、なぜかその日は「はえゆ?(晴れる?)」と言って、上を指差す。俺は
「多分無理じゃないんですかねぇ・・・」っと言ってバイトに出かけた。だって小雨とはいえかなり
降ってたし。とにかく気持ち悪いから適当に返した。
次の日も雨が降った。今度はバイトからの帰り。階段を上りだすといつものごとく息子がドアを開ける。
そして上を指差してまた言う。「はえゆ?」俺は困ったがやっぱり「いや~今日も無理じゃないですか?」
と返した。今年の夏は暑かったけど、ここ最近ざっと雨が降ったでしょ?
757: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 03:04:21 ID:or6OpWeP0
だから、晴れるのは無理でしょ~って思って、そう返した。んでしばらくしての事。
警察がうちの市営住宅に聞き込み調査に来たわけ!
警察は「この辺で最近異臭がしませんでしたか?」と聞いてくる。俺は前の髪の毛の焦げる
様な臭いがしたのを思い出してその話をした。すると警察は一息置いてこんな話をした。
警察「○○さん、実は1Fで殺人事件が起きました。被害者は母親の方です。」
俺「え!?まじっすか!?Aさん←1Fの人の名前 宅ですか?」
警察「はい。加害者の息子さんは少し気を違えている様で、おかしなことをおっしゃっていたんです。」
俺「はぁ・・・。」
警察「自慢の○○鍋←聞いたことない名前 をご馳走したいと。その会食会といいますか、お客さんを
探していると・・・。」
俺「はぁ・・・。」
警察「そしていつも挨拶をしてくれる、あるご家族の方にご馳走したいと。」
俺「・・・!!!」
警察「そしてその鍋の材料といいますか、その、おかあさんが解体されてずっと煮込まれていたようなんですよ。」
まじでびびった!息子が招待したいって人間は俺かよ。
しかもそこでビビっときた!息子の言ってた「はえゆ?」は「晴れる?」じゃない、「食べる?」だったんだ!
あの焦げ臭いにおいがして、次の日から雨が降ってたから臭いがかき消されただけで、この数日間ずっと自分の母親を
殺して煮込んでたのかよ!
今考えても思う。あの時俺は「はえゆ?」と聞かれて「晴れる?」に聞き間違えてよかったと。
そして「無理でしょう~」とやんわり断れて本当によかったと。
ちなみにその息子は医療刑務所に収容されたそうです。
760: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 03:24:14 ID:or6OpWeP0
警察の発言はうろおぼえなのに加えて、長文にならないようにかなりはしょってます。
息子が上を指差してたのは、空じゃなくて、多分俺の家だったんすよね。それか家に
「あがる?」って意味だったのかも。
どっちにしても気持ち悪いです。
Aさん宅からは、まな板の上に解体された肉片、それを炒めたフライパン、多様な臓器が
煮込まれた鍋が回収されたようです。
髪の毛と爪は魚をやくところで火にあぶられていたそうです。だから焦げ臭かったのか。
現場の捜索をしている間、近くにやじうましにいったんですが、
最後に気になることを警察官は言ってました。
警察A「これは○○鍋←前の警察官がいってたやつと同じ だよ!こんなところにもいたのか~。○○←部落の方を意味する差別語 が!」
警察B「今回は被害が拡大せずにすみましたね」
警察A「これ系に関わるとろくなことがないからな~」
それが何鍋なのか、息子とその母親がどこから来たのか知りませんが、オカルト板にいる方なら何かしら
ご存知かと思われます。ご存知の方はどうぞ情報を頂きたく思います。
762: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 03:34:08 ID:ozE9aoSY0
>>760
怖いよ~
>警察B「今回は被害が拡大せずにすみましたね」
>警察A「これ系に関わるとろくなことがないからな~」
これって前にもこんなことがあったってことなのかな・・・
790: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 06:29:31 ID:odOEtHcS0
【踏切と民家】
-1-
小学校の頃まで住んでいた場所の話し。
5分ぐらい歩いたところに大通りがあり、踏切がある。
その大通りに面して民家と商店が建ち並んでいる。
踏切から数えて3件、民家、美容院、民家とある。
事の始まりはどこからなのか分からないが、
まず、この3件並びの話し。
冬の5時ぐらいだったと思う。
煙たさと同じに消防車のサイレンが鳴り響き、
大通り方面に赤い炎が舞い上がっていた。
近所の友達と友達のお母さんと共に見に行くと
この3件がものすごい勢いで炎上していた。
出火元は美容院だったらしい。
3件目は同級生の家で、余ってる布団やら衣類などを学校で集めて
持って行った記憶がある。
しばらくして、その家は引っ越してしまった。
791: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 06:30:10 ID:odOEtHcS0
-2-
3件の場所はしばらく空き地になっていたが、
いつのまにか、建売住宅が3件出来ていた。
踏切に面した家に人が入ったが、半年もしないうちに
その家から出火してまたもや3件が全焼してしまった。
その後に3階建てのアパートが出来たが
これもまた、1年もたたないうちに全焼してしまった。
そのあと、駐車場になり、マンションの建設が始まったが、
基礎工事の時にやはり出火し、全焼してしまったが
引き続きマンション建設は行われていた。
建設途中で引っ越してしまったから、そのマンションから火事が出たかは分からない。
792: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 06:30:58 ID:odOEtHcS0
-3-
そして、踏切。
大通りは交通量が激しいものの、
踏切先までずっと一直線で見通しの良い道路だったが、
遮断機が下りているのに二人乗りのバイクが突っ込み、
電車に轢かれる事故、車が突っ込んで電車と衝突する事故が幾度となくあった。
飛び込み自殺は聞いたことが無い。
3件に面した大通り。
ここもなぜか、この場所だけの交通事故が絶えなかった。
私の知ってる限りでは小さい子供とおばあさんが亡くなって、
同じ学校の子が両足骨折の事故をしている。
4件目は小さなプレス工場があったが、
そこから先と反対車線と反対車線沿いの家側では
これといって何も起こっていない。
不思議なのは、そんな火災、事故が続く場所なのに
幽霊が出たとか見たとか、因縁めいた話しも全く無いことだった。
あまりにも多いので、神主さん呼んで御払いしたこともあった。
今はどうなっているのだろう。
783: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 05:23:18 ID:PKvsXfxw0
【曾祖母の家】
俺が忘れられない曾祖母の家
所謂、ぼっとん便所が曾祖母の家にはあった
俺が行った時にはすでに使用しなくなっていて
新しく簡易水洗の便所が別に出来ていた。
その家には祖母から相続した叔父が住んでいた
ある日、私は曾祖母の家に法事で初めて訪れた
俺は当時9歳
長いお経に俺は耐える事ができず便所へ行った
ぼっとん便所へ
簡素な木製の引き戸を開けて中に入ると
ゴーッっと妙な音がボットンから聞こえる
恐る恐る覗き込むと引き込まれそうな暗闇
その暗闇へと空気が流れ込むようなゴーッという音
俺は何かに魅せられたようにじっと穴の中を眺めてた
時間がどの位経ったか分からない
後ろから俺を呼ぶ叔父さんの声が、俺を探しに来たようだ。
便所から出ると洗面台があり鏡があった。
鏡を見てハッとした
俺が開けた引き戸の隙間から人の手が伸びて家の柱を掴んでた
その手は黒く煤けていた。
しばらく動けなくてじっとしてるとお経をあげ終えて帰路に着きかけた
お坊さんが履きかけの草履を脱いで俺のところへやってきて
剃刀の様なもので空を切った
そして一言、「使われないのでしたら埋めたがいいですね。」と
叔父さんに言った
お坊さんは軽く私の頭を撫で指で何かなぞってから帰られた。
今でもあれが何だったのか分からない。
784: 本当にあった怖い名無し 2006/09/18(月) 05:38:11 ID:7P17ed440
>>783
なんか趣きのある話ですね。
お坊さんカッコヨス
894: 本当にあった怖い名無し 2006/09/19(火) 01:02:30 ID:XoQAnnoH0
【あんたが中学生の頃…】
私が厨房だった時の事
確か秋だったと思う。ある夜、母と5歳上の姉、自分の三人で居間にいて、
私はそこで寝てしまい、23時近くなって母に起こされ、自分の部屋に
行ってベッドで寝た。
翌日の夜、当時美容師の卵だった姉がまだ帰宅していない時間(多分21時位)
に、母と二人で居間にいて、何か母が元気がないのでおかしいな、と思って
たんだけど、母が私に
「昨日○(私)が言ってたことね、○は知ってたの?」と言ってきた。
何のこと?私何か言ったっけ?と聞き返すと、母は口篭ってしまって
ちゃんと話そうとしない。
どうも私は寝ながら母と姉に何か言ったらしいが、私には記憶がない。
私寝ぼけてたのかなー?でも何を言ったのか気になるから教えて、と
母に頼んだが、ますます暗い顔をするばかり。
そんな母の様子を見ていると、それ以上追求できなかった。
そして翌日には忘れていた。
それから8年後、姉が結婚することになった。
両親はもちろん普通に喜んでいた。
母の様子にもおかしいところはなかった。
式&披露宴の前日、寝ようとしていた私に、母が深刻な顔で話しかけていた。
「あんたが中学生の頃・・・」
あの夜の事だった。私は、母に妙な事を言われたのは覚えていたが、
その前夜の事は相変わらず思い出せなかった。
898: 894 2006/09/19(火) 01:10:37 ID:XoQAnnoH0
「私、寝ながら母さんと姉ちゃんに何か言ったんだよね。
寝ぼけてたから今だに思い出せないけど。どうしたの急に」
私が笑いながら聞くと、母はその夜のことを話してくれた。
8年前、姉は当時付き合っていた彼氏(結婚相手とは違う男性)との間の
子供を妊娠した。
姉と恋人は結婚し子供を育てるつもりだ、と母に相談したが、二人とも
社会人になりたての18歳、その少し前までは2人揃ってDQNで
双方の親に心配と迷惑を掛け捲っていた。
家庭を持ち、責任を持って子供を育てるには2人は幼すぎる。
そう考えた母は、今回の子は中絶するよう説得し、最終的に2人はそれを
受け入れ、姉は母の付き添いの元手術を受けたという。
901: 894 2006/09/19(火) 01:18:59 ID:XoQAnnoH0
問題の夜は、姉が手術を受けてから数日後の事だったらしい。
私が厨房という多感な時期なので、両親と姉はこの件については
私には絶対に秘密、ということにしていた。
私が居眠りを始めたので、母と姉は「生まれてくるはずだった子には
かわいそうなことをしたけど、しかたがなかった」みたいなことを
小声で話していると、寝ている私が何かブツブツ言い始めたそうだ。
寝言だ、とさして気に留めなかった母と姉だが、何回目かに私が
言ったのははっきり聞き取れた。
「お前ら、母と娘の二代続けて同じ事をしやがって」
普段、大人しい口調の私とは思えない荒っぽい言葉遣いだったそうだが、
それよりもその言葉に2人は仰天したらしい。
902: 894 2006/09/19(火) 01:37:30 ID:XoQAnnoH0
姉は数日前に中絶した。
そして母も、姉と私の間に生まれてくるはずだった子を、
当時の生活の苦しさから中絶してしまった。
姉は当時3歳で、預けられるところもなかった(父は仕事を休めなかった)
ので、産院に連れて行かれたので、それを覚えていた。
だが家族の誰も、私には話したことがなかった。
なのに、私はそれを知っているような事を言って、二人を罵っている。
「畜生め」
いかにも憎々しくそう言って、私は黙ったらしい。
話を聞かされて、私はただビックリ。
姉と母の中絶の件は、もちろん全く知らなかった。
じゃあどうして、厨房だった私は寝ながらそんな言葉を吐いたんだろう。
姉はその後、いろいろあってその彼氏と別れ、真面目に仕事をしている
うちに今の彼に出会い、結婚することになった。
母としては、やはり姉の中絶、そして私の寝言が心に引っかかっていたに
違いない。
私としては、中絶の事実を知ったからといって、母や姉を軽蔑するような
気持ちは一切起こらないが(しょうがないことだったと思うし、二人とも
供養はちゃんとしているとのこと)、誰かが(祖先とか)私の口を通じて2人を
諌めたかったのかな、とそちらの方が気になった。
水子の怨念とか、そっち方面じゃないといいな、と真剣に願ったよ。
ちなみにその後、姉は子供を男の子を2人産み、今ではすっかり教育ママだ。
何でDQNっていざ自分が子持ちになると教育ママ・教育パパになるん
だろうねw
終わり
254: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 04:12:03 ID:vnLEffpX0
【派遣先の社員】
派遣で、川口市のとても小さな会社に通ってた時の話。
配属先の事務所にいた、あからさまに不審な感じの32歳社員。名前は仮に色Mとしとく。
礼儀も品も社交性も、ちょっと…あり得ないぐらい人のだったので、凄い派遣先だなぁ…と思ったのだが、
入ってすぐに上司の方から「新入社員を7人辞めさせている」と聞かされた。
残る後輩は3年勤続の22歳一名のみ。入社後およそ一年に一人のペースで新人を潰してきた計算になる。
流石に話半分だろうと思っていたが、…すぐにそうでもない事に気付かされる事になる。
普段、事務所内に上司の姿はなく、彼の暴力は日常茶飯事と化していた。
「俺の説明を聞くのに左側に来るな。ウザい」。
「深夜2時まで残業させて貰ってありがとうございましたと言え」。
後輩を理由なく蹴飛ばしたり、「プロレスごっこしようぜ~」と言って暴力を振るったり。
極力関わらないように、視線を向けないようにしていたが滅茶滅茶怖かった。
何よりも32歳が見せる幼さが怖かった。法政卒という肩書きがむしろ悲惨だった。
ちなみに裏で言い交わされるあだ名は名前をもじって“色魔”だった。
…職場に拘束服着せてないキティガイが居ることほど怖いものはない。
流石に派遣に手を出すのはまずいと考えたか、私には手を出して来なかったが
こちらを見る顔がニヤニヤと奇妙な笑みに歪んでいる。…どう見てもサディスト。
255: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 04:13:00 ID:vnLEffpX0
以前、この会社に派遣されていた前任者の話も耳にした。(←上の七人には含まれていない)
独身で彼女のいない色Mは、事務所で二人きりになる事も多かった彼女に対しずっと
「ねえねえオカムー、オカムーはどうしてオカムーなの?」
と何度も何度も意味のわからない質問をずっと続けていたという。
…正直、この話を聞いた時は鳥肌が立った。
しかし同時に、この色Mが幼いから、本人はあくまでふざけ半分で
嫌がられる事をして、コミュニケーションを取っているつもりなのだろう…と考えてもいた。
甘かった。それは良心的な解釈に過ぎなかった。
担当者と交渉し、どうにか契約終了に漕ぎつけ、期間終了の迫ったある日。
…出社。にこやかに挨拶。当然のように相手は無視。
もうこの頃には色Mは、自分に諂わない私を快く思わぬようになっていたらしい。
辞めてしまう人間だから何をしてもいい…と考えていた部分もあるのかも知れない。
ある意味一番怖い時期だった。
事務所内に二人きりという時間が続く。
…すると突然、色Mの独り言が始まった。
“この職場には頭のおかしい人しかいねー”
“この職場には頭のおかしい人しかいねー”
“この職場には頭のおかしい人しかいねー”
同じ言葉を、聞こえるように呟き続ける。…それもニ時間近くに渡り。
仕事を続けながら、私は聞こえないふりを続けるしかない。
256: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 04:15:09 ID:vnLEffpX0
…やがて、工場の方から後輩の工員達がやってくると、脈絡もなく同じ台詞を口にする。
“この職場には頭のおかしい人しかいねー”
こちらを見ながら。
…私は何も聞かなかったふりをするしかない。工員達も流石に無言だった。
…職場の外へ行き昼食を取ると、尾けてきて様子を窺っている。
…私は何も見なかったふりをするしかない。
…事務所の即金(すぐ使える予算・現金)を管理していた後輩社員が、
“正社員のいなくなる”昼休みに事務所を施錠し、
管理を厳重にするよう色Mから命令されていた。
どうやら、金がなくなったらしい。…。
…別の日、昼食を終えて事務所へ戻ると、自分のロッカーの辺りから素早く
立ち上がる人影が見えた。少し慌てた様子でニヤニヤと自分の席に戻る色M。
まさか…と思って鞄を調べると、ジッパーの位置や物の配置が変わっており、
明らかに誰かに荒らされた形跡があった。
…既に警察を呼ぶべき段階だとは思ったが、盗まれたものもなく、またもう何を
言う気力もなくしたため放置した。
さらに言うと、後輩社員のロッカーがなぜか半端に開いており、その扉で
奥にいた自分の姿が事務所入り口付近から目視できないようにしてあった。
どっかの犯罪者が工作に利用したらしい後輩社員のロッカーを代わりに閉めてやりながら、
私はネームプレートに記された“よちだ”の文字を見上げた。
後輩はそんな名前ではないが、これも色Mが会社の備品であるロッカーに
そのネームプレートを勝手に貼り付けたということらしい。
幾度となく呟いた“この会社には頭のおかしい人しかいねー”て台詞は、
…果たして本当に、ただの嫌がらせの皮肉だったのだろうか。
257: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 04:18:00 ID:vnLEffpX0
…その後すぐ、私は契約期間をどうにか終了し、小さな事務所から去った。
色Mがどうなったか、放置を続ける上司と後輩社員達がどうなったかは知らない。
それでも、たまに思う。
今でもあの異常者は、誰かに向かって
“この会社には頭のおかしい人しかいねー”
と彼にとっての真実を呟き続けているのだろうか、と。
512: 本当にあった怖い名無し 2006/09/21(木) 05:23:48 ID:E29Xzbg2O
【一本の桜の木】
これは僕が中学の時に体験した話です。
僕は中学時代サッカー部で、
毎日夜の七時近くまで練習していました。
その日も練習は夜遅くまで続き、
当時一年だった僕は、同級生のAくんと一緒に、ボールの片付けをしていました。
10個ある内の9個のボールは見付かったのですが、
あと一個ボールが見付かりません。
Aと一緒に先輩の悪口をブチブチ言いながら探していると、
一本の桜の木の下にボールを見付けました。
514: 本当にあった怖い名無し 2006/09/21(木) 05:33:44 ID:E29Xzbg2O
「ボールあった!」
Aがやっと見付かったと安堵の表情をしながら、僕に呟いた。僕も、やっと帰れると安堵の表情をAと同じように見せた。
するとAが、
「おい、あれ誰だよ」
Aの言葉に桜の木の下を見ると、
年は40代前半くらいのスーツを来たサラリーマンが、
桜の木を見上げながらブツブツ呟いています。
俺は気持悪かったのでAにボールを取りに行かせた。
すると、Aが足早に戻って来ました。
Aは頭を傾げながら、何か考えたような表情をしている。
俺が、
「あのオッサン何て言ってたの?」
と聞くと、
「うーん。良く聞こえなかったんだけど、
『最近のガキは、木を見ねえ。一体どんな教育受けてんだ。
最近のガキは最近のガキは木を見ろ』
ってさ、ずっと同じこと呟いてんだよな。
俺の事何かまるで気付いてねぇの」
と、不思議そうに話した。
俺は、
「まぁ、只の変質者だろ?帰るべ」
とその日はそのまま家に帰った。
515: 本当にあった怖い名無し 2006/09/21(木) 05:47:14 ID:E29Xzbg2O
俺はそのまま3年になり、部活も卒業した。
学校が運動場の整備の為に、運動場内にある桜の木を切るという。他にも、運動場全部を掘り返す結構大変な工事だった。
俺は授業中何気無く工事をしている所を見ていると、
一台のパトカーが入ってくるのが見えた。
全校生徒が大騒ぎで、授業にならなかった程。
その日のHRの時間に、先生から今日のパトカーについて話をしてくれた、
「今日のあれ。うん。パトカー騒動だけどな、運動場にある桜の木みんな知ってるか?
あれをユンボでホジくり返したら、
出てきたらしい。
人間の骨が。
詳しい事はまだ分からんが、
多分殺人だろ。」
俺とAはその瞬間、
一年の頃を思いだし、二人同時に目を合わせた。
お互い、その時の事について口には出さなかった。
口に出してはいけないような気がした。
俺はその日何事も無かったかのように、
Aとは別の友達と帰った。
なるべく桜の木を見ないように。
516: 本当にあった怖い名無し 2006/09/21(木) 05:56:50 ID:Xl7tN/l9O
怖いっていうか、なんかせつなくなる話ですね。殺人によって埋められながらも、木を見つめろだなんて…でも実際にみた人は怖いですよね。その男性成仏出来たらいいですね。