510: T 2007/01/03(水) 23:34:44 ID:rj10nAoS0
でも流石に頭にきて
「オイ!ふざけんなよ!俺はさっさとすいてんだよ!」
と、バカみたいに一人しかいないところで叫んだ。
そしたら突然タバコが落ちなく(引かれなく)なった。
それで吸おうと思って中を見たら、
タバコの中身が全部逆になってるわけ!
詳しく言うと口につける側が底の方を向いてるわけ!!
これには流石に気味が悪くてしょうがなかったんだけど、
誰かの悪戯だろと思って、吸うことに。
で、タバコに火をつけようと思ったら
「つけたらあかんよ。つけたら何が見えるか知らんよ。」
ってでかい声が聞こえた。
びっくりして周りを見たけど誰もいない。
けど早く吸いたくて煙草に火をつけようと思って、ライターをカチッと鳴らした。
するとそこで見たのは
白いムンクの叫びみたいなやつがブワッと俺の前に飛び込んできて
消えたと思ったらそこらの壁中に血の手形があった。
それに真剣にビビってすぐにツレのところに戻って事情を言ったが、
いつもの俺の冗談としてしか思ってもらえずその場所には言ってくれなかった。
そして11時くらいにカラオケに入って次の日は休みだったのでオールすることにした。
512: T 2007/01/03(水) 23:36:42 ID:rj10nAoS0
まぁ友達といっしょなら安心かなって思って最初は得意のラルクとか歌ってたんだけど。
だんだんカラオケの調子がおかしくなってきて、誰も何もしてないのに
勝手にやり直しとか演奏中止とかになるわけ。
で、いきなりツレ二人が「お前がやったんだろ~!」とキレだした。
何かいつもと雰囲気が違うんですよ。なんだろう。
二人ともいつも仲良くて喧嘩しないし、絶対に怒ったりしなかったのにね。
本当にビックリした。
一人が怒って勝手に帰りだして、俺ともう一人も解散するかってなって、
帰りになんで怒ったか詳しく聞いたら
「なんかスゲーイライラしたんだよ。けどお前の方見るとなんかしらねぇけどもっとイライラした。
今日はさっさと解散しようぜ。」
って言って早足で帰りだした。
俺は「なんだよあいつ。ふざけんじゃねぇっつの」とか思いながら、気になったので
もう一人の友達に電話してみた。すると
「お前の方見たらイライラしてきて、あいつと喧嘩になった。」って言いだした。
「はぁ?」とか思って電話切って俺もイライラしてきたから、
風呂入って、寝る前に一服しようと思ったらふとさっきのカラオケ前の出来事を思い出した。
だから一応吸うのやめてすぐ寝る事にした。
眠りかけた時に窓から「コツッ」と音がした。
「なんだ?」と思ったけどエアコンつけてたから温度の関係できしんだのかなと思って
そのまま眠りについた。
513: T 2007/01/03(水) 23:37:36 ID:rj10nAoS0
夜中の何時頃か忘れたけど凄くのどが渇いて目が覚めた。
そしたら体が動かないの。ホント。ピクリとも。
「あぁ~人生初めての金縛りか~」って思って意外と冷静だった。
俺は昔から金縛りにあったときには心の中で思いっきり縛ってるやつを罵倒して幽霊とか見たら殴りかかってやろうと思ってた。
だからためしたくなってわくわくしてきて、早く来ないかなとか思ってたww(バカだな
そしたら、窓が「ガチガチッ」って感じに鳴り出した。
自分の部屋のドアの前で立ち止まった足音が聞こえて「来た来たww」とか思ってそのまま心の中で
「おい。かかってこいや。しばくぞこら」
「俺は金縛りなんかこわくねぇよおら。」
「お前たいがいしとけよこら。いつまでしばっとんねん」
「お前とりあえずでてこいやタイマンはろうや」
「お前だれやねん早くこたえんなしばくぞこら」
とか言ってた(あくまで心の中で)
そしたら金縛りがなんととけたのだ。
そして、その後、怖くなったけどここで引いたらまた金縛りになると
そのときは本気で思って
自分の部屋のドアに向かって思いっきり
「次来たらどうなるかおぼえとけや!」と言って渾身の一撃をやった。
そしてまた眠ることにした。でも流石に怖かったから机のライトをつけて寝る事にした。
そしたら妙にリアルな夢を見た。
514: T 2007/01/03(水) 23:38:09 ID:rj10nAoS0
夢は、俺が寝ているところにスゴイ形相の顔の男が俺の前に立って、
凄い勢いで俺の顔の前に顔をやって凄いがんつけてた。
その後そいつは俺の首をしめてこう言った
「夢でしかできんと思ったら大間違いだぞ!」と。
それではっと目が覚めたら朝だった。
一階から両親の会話が聞こえてて安心した。
そしてベッドから降りてさぁ朝飯だというときに
「つけたらあかんよ。つけたら何が見えるか知らんよ。」って男の声がした。
それでビビッて昨日のやつが夜にあんな事したんだと思って、全部両親に言ったら
信じてくれて一緒にお払いに行ってくれた。
それきりそれに関してのことはありません。
後日談としては、友達が俺にあやまってきたことです。
「あの時はごめんな。やけど本当にあの時はお前凄い顔しとったよ!ホント!」
で俺は何のことかと思ったら
「はっ!?とぼけんなってお前凄い顔で俺と●●の喧嘩見よったやろ!まぁ悪かったな。じゃぁな。」
と。
俺はそんな顔でみた覚えはなかったのですが今でも思い出すと本当に怖いです。
忘れたい記憶の一つですが、よくつけるなって忠告あったのに日をつけたなと自分でも思います。
では。
543: 本当にあった怖い名無し 2007/01/04(木) 10:14:27 ID:F7cfrCrNO
【ドアを叩く音】
年末に体験した死ぬほど怖い話。
私は去年の夏から実家の近くで一人暮らしを始めました。
二階建の安いアパートで、私の部屋は二階の真ん中の部屋です。
年末、忘年会で遅くなり終電ギリギリで帰路についた時の話を聞いて下さい。
私の家は駅に面した大通りから小道に入り、夜になると人気が無くなるような場所だったのですが
実家から近い事もあり怖い事なんか何もないだろうと思っていました。
その日は少々酔っ払って家まで歩きながら鞄の中の鍵を探していたんです。
この角を曲がって30メートル程で家に到着。というとこまで来て私は異様な音に気付きました。
ガンガンガンガンと、一定のリズムで何かを叩く音がするんです。
昼間だったら何か工事でもしてるのかとも考えるのですが、こんな時間に何だろうと思いながらテクテク歩いていると、音はどんどん大きくなります。
544: 本当にあった怖い名無し 2007/01/04(木) 10:32:36 ID:F7cfrCrNO
何事かと周囲を見回した私はショックで固まりました。
私の部屋のドアの前に女性が立っていて、一定のリズムでドアを叩いてるんです。
もう、一目で普通じゃないって分かって、なんていうか、その女性が生きていようが死人だろうが、ともかく産まれて初めて命の危機という物を感じました。
私はその女性に気付かれぬよう、不自然にならないように家の前を通過したんです。
怖いからこのまま実家に……と思った瞬間。
緊張してたのか手にしていた鍵を落としてしまったんです。
鍵が落ちたチャリンという音と同時に、一定のリズムだったドアを叩く音が止んで。
鍵を拾う事もできず、振り向く事も出来ずに固まっていると
ダダダダダダ!!
と、すごい勢いでアパートの階段を駆け降りる音がして
そこからもう私は絶叫しながらダッシュして、コンビニに逃げ込んでからも一時間ぐらい震えが止まりませんでした。
546: 本当にあった怖い名無し 2007/01/04(木) 10:43:31 ID:F7cfrCrNO
パニックで携帯を落としてしまい、コンビニで電話を借りて(電話Boxに行くのも怖かった)
母親に電話して迎えに来て貰い、同時に警察にも連絡しました。
鍵と携帯は見つからず、警察が家の中を見てくれたのですが侵入された形跡もなく。
一応危ないから鍵を変えるまで。と今は実家にいるのですが、怖くて部屋に帰れません。
あの女性が死者でも生者でも、思い出すだけで震えます。
547: 本当にあった怖い名無し 2007/01/04(木) 10:46:38 ID:m7Wxc99xO
怖いね!
鍵とケータイは、どうなったんだろ
何か座敷女の話思い出したよ
てゆーか、引っ越すまで実家にいた方がいいよ!
575: 本当にあった怖い名無し 2007/01/04(木) 22:29:24 ID:jlsSafK20
【ある賃貸物件】
姉貴が家を出て1人暮らしをすることになった。何件かに絞って、見に行くことになり、俺と母が一緒に行く事になった。
その中でも1件を、姉貴が気に入り俺もそこにするように勧めた。だけど、母だけ納得がいってないようだった。
8年ぐらい前の物件だが、外装も綺麗に修繕され、内装もクロスなども張り替えてあってとても綺麗だった。
母は色々と室内を見て歩き、その中の2箇所に嫌な顔をして震え始めた。風呂場と押入れの前だ。
その場で決めようとする姉貴を制して、もっと違うところを選ぼうと言い出した。今になって思えば、その時の不動産屋の
顔が、妙に引きつっていたように思う。その日は決めずに家に帰り、母になぜあの場所を反対したのか聞いてみた。
母が言うには「あんたら本当に何にも感じなかった?風呂場の壁は、まるで血が付いた様にドスぐろかったし、
押入れの襖なんか、ズタズタに引き裂かれてたじゃない!それに、何か腐ったような腐敗臭もしたし」との事だった。
母は、昔から人とは違う何かを持っており、その言葉にはいつも驚かされたが、それが間違っていたことは1度も無かった。
俺は気になり、不動産屋に行ってみた。家賃の安さも妙に気になって................。不動産屋は申し訳なさそうに、話し始めた。
「3年前ぐらい前にあの部屋で殺人があり、風呂場で惨殺され、押入れの中で棒に括られ腐乱死体で発見された。」との事。
それと、「お払いをしているから大丈夫。」との事だった。俺は、物凄く腹が立ちなぜその話をしなかったのかを問い詰めた。
だけど、ただ謝るばかりだった。
583: 本当にあった怖い名無し 2007/01/05(金) 01:36:07 ID:Izc38zmd0
【左手首に結ばれた赤い糸】
文章が長いので連投で区切りたいと思います。
そしてこれは私の精神がおかしいと思って読んでください
私は駄目な人間です
二度も姉を置いて逃げました。
それは私が12歳のとき、私は双子で妹、遅く生まれた方でした
双子ということもあり、私達はいつも二人一組で遊ぶ感じでした。
とある晩、普段歩きなれた道なのになぜか迷ってしまい、見知らぬ神社に迷い込んでしまいました。
姉はそこにあった折れた木で足を怪我してしまい、歩くのが辛そうにしていたので
私は姉を神社に置き、再度神社から遠ざかってしまいました。
その時姉が私を呼び止めた言葉が今でも記憶から消えることがありません。
その後、なぜかいつもの道に戻れたのですが、母親に事情を説明し捜索しても神社が一向に見つかりませんでした
こうして1週間、姉は見つからず捜索が打ち切られ姉は私の目の前から消えてしまいました
584: 本当にあった怖い名無し 2007/01/05(金) 01:36:38 ID:Izc38zmd0
最初の内は悲しみに暮れていましたがそれも慣れ、やっと一人での行動もできるようになり
それから5年経った17の時、ふと姉のことを思い出しあえてまたあの神社に彷徨ってみようと思いました。
そこまで行き着くまでの記憶は一切ないのですが、気づいたら私は神社にいました
神社から外れた道の中に行くまでに血痕があり、それを辿るととても広い田舎に出ました。
私はその村に入り、姉の姿を必死で探しました
なぜかここにいる、と心の中で不自然な確信を持っていたのです。
しかし、その村は不自然なほど静かでした
まだ昼のような明るさだったのにも関わらず鳥の囀りは聞こえず、人の気配はしないのに物音だけは聞こえてました
それから10数分近く探した後、ようやく念願の姉の姿を見つけました。
そこには見間違うはずもないほど私にそっくりな姉がいました
姉もこちらの存在に気づいたようで、ゆっくりとこちらに歩いてきました。
その瞬間、民家の方で叫び声が上がりそちらを見るとミイラのような姿をした男性が長く伸びた手によって首に巻きつかれ
この世のものといえないうめき声をあげていました
同様に複数の民家からも叫び声が上がり、扉から逃げるように出てくるミイラ、恐怖に引きつり井戸に逃げようとするミイラ
その伸びた手の元を辿ると、そこには姉の姿
姉は口を動かしていないのに気高い笑い声を上げ、笑い声を上げているのに私の名前を呼び
それを見て腰を抜かした私の元に迫ってきていました。
姉が私の手に触れた瞬間
「また○とずっと一緒」
という言葉が耳に響き、私の右手首に姉の左手首に結ばれた赤い糸が巻きつきました。
そこで私は恐怖がピークに達し、声にならない悲鳴をあげながら元来た道を半狂乱になりながら走りました。
585: 583-585 2007/01/05(金) 01:37:21 ID:Izc38zmd0
逃げるまでの道のりの記憶はほとんどありません
前を見てずっと走り続け、気がつけば家の前にいました
家に入り母親になきすがり、事情を説明しても母親には精神に異常をきたしたと考えられ
精神病院に入院させられました。
それから既に3年経過し、今年は成人式を迎えます
今年、姉が消えた6月に再びあの神社へ彷徨うことに決めています。
そして、私の気が触れても今度は姉を引っ張ってでもつれて帰ることに決めました
その場で悪夢に取り込まれてもかまいません
それで姉と一緒にいられるのなら。
手首に結ばれた赤い糸は今でも姉と繋がっています
603: 1/3 2007/01/05(金) 10:30:32 ID:6jTIpkxh0
【ホウキ】
7~8年位前の私の体験です。
夏に、親父と私(小学生)が2人で、
車に乗って出かけた事がありました。
目的はよく覚えていないのですが、確か祖母の家に行く、
とか、その様な感じだったと思います。
夜の10時くらいでした。
親父が、タバコを買うのでちょっと待っていてくれ、
と言い、住宅街の暗い夜道の脇に車を止めました。
車には私一人です。私は車の窓を何気なく開けました。
車を止めた場所からすぐ近くにあった、学校らしき建物。
そのグラウンドの上に誰かいるのが、
薄暗い灯りによって見えました。
4~5人ぐらいだったでしょうか。
みな、手にホウキのような物を持っていて、
何かが入った袋のようなものを取り囲んでいました。
かなり大きいそれは、もぞもぞと動いていました・・・
親父は、まだ帰ってきませんでした。
あれは確実に「人間」で、しかも「大人」では無かったと思います。
私は視力がかなり良いほうなので、背丈や顔の特徴から、
当時の私と同じくらいの子供だったと確信しています。
長めのスカートも見えたので、少女もいたのでしょう。
彼らが、ホウキのような物で、
その袋を殴り始めたのは、それからすぐの事でした。
604: 2/3 2007/01/05(金) 10:31:09 ID:6jTIpkxh0
袋の中からは、うめき声らしき物が聞こえました。
鈍感ながらここで初めて、恐怖が襲ってきましたが、
今、窓を閉めると、閉める時の音でバレてしまうと思い、
それも出来ずに、私はその光景をずっと見ているだけでした。
子供たちは、袋に入った塊を殴り続けています。
だしぬけに、それを足で踏みつけたのは、
スカートを穿いたあの影でした。
うめき声は、もうかなり小さくなっていました。
どれだけ長かったでしょうか・・・
タバコを手にした親父が漸く帰ってきました。
そして、親父がドアを開ける音に安心しました・・・が、
その途端、殴打の音が突然止んだのです。
反射的に、ハッと振り返りました。
グラウンドに並列に並んだ小さな影は・・・
微動だにせず、私の方向を向いていました。
全員の手にはホウキ。
動かなくなった袋。
605: 3/3 2007/01/05(金) 10:32:15 ID:6jTIpkxh0
安心は一気に吹き飛びました。
私は座席の下に潜り込むように隠れ、
車が発進するのを、ただひたすら待ちました。
親父は怪訝な顔をしていましたが、
そういう事に対して割と無関心な人で、
深くは追求されませんでした。
私も、説明する気になどなりませんでした。
帰りが少しが遅くなったのは、ただ、
札の通る自販機が遠くにしか無かったから、
と聞かされました。
あの後、私が知る限りでは、
その様な感じの事件は無かったように記憶していますが、
それは私が知らないだけで、もしかしたら・・・とも考えたりします。
これが霊感などは全く無い私の、
ただ一度だけの、不可解な恐怖体験です。
617: 徘徊 1/4 2007/01/05(金) 19:25:22 ID:Yv9RziYw0
【徘徊(前編)】
霊感は一回霊現象を体験すると強くなると聞いた事がある。
でも生まれついて強いと言う人もいる。
俺は生まれながらにして脚に傷があるだけだ。
中学二年生、秋。
そんな俺に悲劇が起きた。
当時の俺は毎日を暇でもてあましていた。
友達とだって夜遅くまでは遊べるわけも無く、家に居ても
何もする事なんて無い。
どちらかというと俺はアウトドア派だ。
そんな俺は刺激を求め毎晩深夜0時にこっそり家を抜け出して
深夜徘徊をしていた。
だが、それも単なる散歩程度のものばかりで、最初くらいしか
楽しみは無かった。
次第にそれにも飽き始めた俺は、いつもよりも長く徘徊をしていた。
突然、辺りの民家は途絶え、草原があたりを占めはじめた。
そんな中、一軒家がある。
近づくにつれてそれは次第に廃屋だと気づいた。
当時、俺は霊現象を信じるというよりも、起こったら楽しそうだ。
とう好奇心(?)が強く、こういう場所が大好きだった。
618: 徘徊(前) 2/4 2007/01/05(金) 19:26:28 ID:Yv9RziYw0
正面に立つと、扉と二階のガラスが全て割られている。
俺は扉から入ると瞬間にずり落ちた。
畳が腐っているみたいだった。臭いもどこか獣臭い。
すると、今迄にない不思議な感覚が起きた。
神経がピリピリする。頭痛が起き始める。脚の傷がムズムズする。
だんだんと俺は嫌な汗をかきはじめた。
秋の風が廃屋に入り込んでくる。俺の汗は急激に冷やされ寒気を覚える。
二階に上がる。階段は今にも崩れ落ちそうなまでに腐りかけていた。
低い天井。酷い埃の臭い。まさに廃屋だ。
室内にはテーブルが一個あるのが目立った。
夜中なのが幸いしたのか、俺は後にまたこの場所を尋ねたのだが
二階にはカルタやメンコ等の子供のオモチャがビッシリとあった。
だが、当時の子供たちがそんな物で遊ぶわけも無く、ここに住んでいた
人の子供だろうと思った。
二階を見終えて下りると、俺はもう帰ろうと思った。
扉を出ようとして、ふと後ろが気になって振り返った。
すると、俺は今まで気づいていなかった。
扉を入って目の前の奥には、仏壇があったのだ。
俺は瞬間、変になった。何故か無意識に仏壇によっていった。
そして俺の意識では、何故か仏壇を「破壊したほうが良い」という
気持ちが高く、俺は仏壇を蹴り壊した。
619: 徘徊(前) 3/4 2007/01/05(金) 19:27:36 ID:Yv9RziYw0
気づいたら家の前にいた。
さっきまでの記憶はある。何故あんなことしたのか解らない。
そのまま俺は静かに家の中に入って眠りについた。
朝。目覚めると妙にダルイ。脚の傷が多くなっている。
「うわ、またできてる」と思い、瘡蓋をカリカリやってると
急に変な音が響いた。
「ギシッ」とか「グギギギ」とか、そんな類の音だった。
俗に言うラップ現象と言う物だろうか。
別に変わった体験なら小学生の時に充分味わっていたので
そのまま無視して学校へ行った。
だが予期せぬことが起きた。
学校では頭痛が止まない。それに視線を感じる。
嫌な汗もかきまくる始末だ。
そして家に帰ればまたラップ現象が待ち構えている。
耐えに耐えかね、一週間が過ぎようとしていた。
そんな時、夢の中で見知らぬオジサンが出てきた。
俺は椅子に座っている。目の前にオジサンは腰掛けると
「お前もうまくやられたもんだな」と言われた。
620: 徘徊(前) 4/4 2007/01/05(金) 19:28:25 ID:Yv9RziYw0
なんのこっちゃ?と思っていると、
「安心しろ、別にお前の代わりなんていくらでもおる」
と言って、オジサンは急に立ち上がった。
「あっちだってお前がそんなことしたことを不思議がってる
んだ。悪気がどうのこうのより、いきなりやられりゃぁ、
そりゃ誰でも怒るに決まっとるさ」
そう言ったオジサンは少しずつ消えていった。
朝。妙に気が晴れていた。脚を見ると何故か傷が減っていた。
朝食を食べながら夢の事を思い出していた。
あのオジサンの顔。よくは見ていなかった。
けどあの眼鏡顔、何処かで見た事がある気がした。
「それじゃ、行って来るぞ」と、父が出て行こうとしたとき。
そうだ、父の顔にそっくりじゃないか。
俺は学校から帰ってくると婆ちゃんに爺ちゃんの写真を見せてくれと
頼んだ。写真を見るとやはりそうだった。
あのオジサンは爺ちゃんだったんだ。
俺は婆ちゃんにこの一週間の事、そして夢のことを話した。
683: 徘徊(後) 1/4 2007/01/06(土) 21:49:32 ID:REO0Brpp0
【俳諧(後編)】
婆ちゃんの部屋は狭く、どこか暗い雰囲気だ。
既に眼の見えなくなった婆ちゃんはこの部屋で一日を過ごす。
だが、この部屋こそがあの四年生の夏の日、真実を知った
あの部屋だ。
箪笥には鎖に何かを巻きつけてある。
婆ちゃんは見えない眼を開いた。。
眼は真っ白だ。
「お爺さんも、そんな事が絶えなかったそうだよ」
「絶えなかったって?」
暗い部屋に二人の声が響く。
「無意識の状態になる事が多かったそうだ。けどその状態になる時
は大体何かいわくのあったりする場所や近寄りがたい場所の近く
になるとなったそうだ。」
俺はよく意味がわからなかった。何を言っているんだ?
「共鳴という言葉を知ってるかい?」
「きょうめい?」
「似た物同士が近づき、一方が何かしらの振動を与えるともう一方
もそれに反応して振動することだよ」
685: 徘徊(後) 2/4 2007/01/06(土) 21:50:23 ID:REO0Brpp0
共鳴とこれが何か関係あるものなのかと俺は不思議に思い始めた。
「お前には脚に傷があるね」
婆ちゃんは立ち上がろうとしていた。
「あるよ、知ってるだろ」
俺は手を貸しながら婆ちゃんを立たせた。
立ち終えて婆ちゃんは「歳は取りたく無いもんだね・・・」と呟いた。
「お前の脚には怨念が憑いている。それも半端な濃さじゃない。
それほどまで我が家に対する恨みは深いようだね」
婆ちゃんは歩き始める。
「何故代々男子にしか憑かないのかは知らなんだが、その怨念は
どうしようもないみたいでね、何代か前の人がお払いのような物
にいったけど、追い返されちゃってね」
少しずつ、ヨタヨタと歩いていく。
「お前が言った所も、何かしらの怨念があったんじゃないかい?」
婆ちゃんは変な方向を向いて訊いた。
「いや、分かんないよ、そんなの」
「とにもかくにも、どうやらその怨念とお前に憑いていた怨念が
共鳴したんじゃないかと思うんだよ。昔、お爺さんも言ってたね」
婆ちゃんは、箪笥の方向に向かっていた。
嫌な記憶が蘇る。あの夏の日の記憶がチラチラと頭を掠める。
686: 徘徊(後) 3/4 2007/01/06(土) 21:51:01 ID:REO0Brpp0
「無意識になったのも、たぶんお前についてる怨念がお前を乗っ取った
んだと思うんだがね。わざとお前の身体を利用して仏壇を破壊させて
都合よくお前に怨念が降りかかった。」
婆ちゃんはため息をついて箪笥に触れる。
「けど、助かったのは幸いだったよ。お爺さんがお前を助けてくれ
たんだよ。」
俺は夢を思い出した。爺ちゃんが言っていた言葉、やっぱり爺ちゃん
もこんな事が度々あったのかと思った。
「何とか廃屋の方の怨念はあっちに持ってってくれたってこと?」
「そういうことになるかね。もう今はあまり辛くは無いだろう?」
そういえば家に勝手からラップ現象が起きないし、学校でも頭痛
も変な視線も感じなかった。
「これで懲りたら、もう二度とそんな場所へは近づかない事だ。
あまりお爺さんに迷惑をかけないであげなさい」
婆ちゃんは振り向いて言った。
「うん、わかった」
「よし、ならもうそろそろご飯だから、下に行きなさい」
俺は婆ちゃんにありがとうと言ってから部屋を出て行った。
688: 徘徊(後) 4/4 2007/01/06(土) 21:51:43 ID:REO0Brpp0
その日もまた、夢を見た。
俺はまた椅子に座っていて、どこかしら爺ちゃんが来るんじゃないか
という予感がしていた。
そして俺の予想は当たった。けど、爺ちゃんは傷だらけだった。
何かを喋ろうとしたが、声が出ない。
「ここじゃ声なんか出せないさ。何、お前の考えてることくらい
大体分るさ。傷は平気だ。少し梃子摺っただけだ」
俺はほっとして、深く椅子にもたれかかった。
「大体はお婆さんから聞かされただろうが、まぁそういうことだ。
馬鹿な真似は控えなさい」
そう言って、また少しずつ消えていった。
朝。軽く伸びをしてボーッとする。
さっきまでの夢を思い出していた。
俺は立ち上がり階段を降りようとした。その時、ふと脚を見てみると
驚くほど傷が薄くなっていた。
775: エル 2007/01/07(日) 19:28:39 ID:cUT8GhJL0
【A子からの電話】
死ぬほど怖い話か・・・
これは、僕の実際の体験談なんだけど、起こってからもう一年にもなるので、今まで誰にも話してなかった(というか言えなかった)けど、ここで話そうと思います。
とりあえず、書きますが、海外に滞在中で日本語を使うのは久しぶり、文章力には期待するな(@@;)
今から約1年前、僕が高校2年生だったころの話。11月7日、その日の事は忘れません。
その日は予備校の授業が夜遅くまであり、家からチャリで20分かかる母校の中学校に差し掛かったときには、既に10時半を回っていました。
ふと、僕は中学校の前で止まり、
「もうすぐアメリカに留学行っちゃうし、自分の母校ぐらいは最後に見ていくか・・・」
と、思い、自転車を学校の正門の方に向けてこぎだしました。
その時です、ポケットの中の携帯電話が鳴りました。
誰かな、と思い名前を見てみると"A子"。
このA子は、というのは、中学校の頃からのすごく仲がいい友達で、僕の彼女だった事もあったぐらいです。
でも、正直その時僕は、「ゲッ」と思いましたね。なぜなら彼女、統合失調症(?)だったか、何かの精神病をその時患ってましたから・・・。
僕は塾でとても疲れていたので、彼女の話し相手になる体力が残っていませんでした。まぁ、とりあえず電話出ましたけどね。
776: エル 2007/01/07(日) 19:29:12 ID:cUT8GhJL0
僕「もしもし?? 今日は何かようあるん??」
A子「・・・・」
僕「もーしもーし??」
A子「ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ」
ひたすら彼女の声が、"ガ"の文字が電話から連発。あまりにも意味不明なんで、正直その時は笑っちゃいましたね。
僕「おぃおぃ、今日は悪いが疲れてるから付き合ってる暇はないよ。もう電話切るな。おやすみ~。」
そして、僕はその時、中学校に寄るという事をすっかり忘れて家路に着きました。
777: エル 2007/01/07(日) 19:29:56 ID:cUT8GhJL0
それから、程なくしてたある日、家で勉強をしていると友人の一人から電話が掛かりました。
友人「おぃ、エル(←僕)、明日のA子の葬儀、一緒に行かないか??」
僕「・・・は??、何だって??A子が何??」
友人「お前知らないのか? A子が飛び降り自殺したんだよ!」
僕「・・・・マジで・・・」
次の日、僕とその友人は少し僕の家から離れた葬儀場に一緒に向かいました。
そこで、たくさんの人が見守る中、A子は、透明な棺の中で静かに眠っていました。
顔から堕ちたので、顔は当時ぐちゃぐちゃだったそうですが、綺麗に手術で整えられ、整然ボサボサだった髪、歯型などで割れた爪、全てが綺麗になった彼女がそこにはいました。
葬儀の後、僕は詳しい事情をA子の母に聞くことにしました。彼女は泣きながら色々な事を話してくれました。
778: エル 2007/01/07(日) 19:30:34 ID:cUT8GhJL0
A子の母「彼女は、ちょっと友達と中学校へ行ってくる、何て言って家を出たけど、まさかそこで自殺するなんて・・・。」
僕「中学校で・・・。そうですか。彼女が亡くなったのは、大体いつごろぐらいなんです?」
A子の母「発見されたのは、11月7日の夜遅くよ。警察の話では、死亡推定時刻は10時半ぐらいらしいけど・・・」
・・・・・え?