351: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 12:51:12 ID:/kWWBoHz0
ところがある週末、いつものように友達を呼んで飲もうと思い、
一番仲の良い画学生に連絡をした。
今ちょうど別の友達と飲んでたらしく、家に来るとのこと。
一時間ほどして、そいつが来たわけだが連れはなんと可愛い女の子。
同じ学校で唯一の日本人で、俺は「羨ましい」と思ったのを良く覚えている。
で、その3人で飲み始め芸術や最近のこの町のことを語ったりしてた。
(俺は美術史の学生だった)
12時を過ぎ終電が無くなり、治安もあまり良くない場所なのでいつものように
「泊まってけ。」と言ってまた再び飲みだした。
丸窓の傍でタバコを吸っている俺の友達が「エスカレーター動いてるぜ。」と。
時計を見たら2時過ぎ、「またか。」と思い、「たまにあんだよ。」と説明した。
352: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 13:00:26 ID:/kWWBoHz0
するとつれの女の子が興味をもったらしく「どれどれ」と
その丸窓を覗いていた。「本当だ。」となんだかはしゃいでいた。
俺は俺で酒を飲みながら「独りでそれがあると怖い。」だのと
あーでもない、こーでもないと話していた。実はその娘が気に入りだしてたわけだが。
しばらく覗いている彼女がふと「誰かいるよ。」と言って俺を呼んだ。
「まさかぁ。」酔っ払いかなんかだろうと隣から覗くと誰もいない。
「いないじゃん。」そういって彼女を見ると「いないねぇ。」と俺の友達も
「誰もいるわけ無い。」と言ってタバコをふかしていた。
俺はトイレに行き、友達はタバコを吸い終わり部屋で飲み始めた。
ところがずーっと覗いている彼女が、いきなり「あっ!」と小さく叫んだから
二人ともびっくりして「どうしたん?」と聞くと、
「二人出てきたよ。お母さんと子供かな」
353: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 13:09:57 ID:/kWWBoHz0
「んな馬鹿な。」と思い、覗いてみるがやっぱりいない。
「いねーじゃんか。」、「そういう冗談好きなのか?」、「こえーから止めてくれ」
だの散々愚痴った挙句、俺は眠くなったのでそのまま寝てしまった。
翌朝(むしろ昼近くだった)起きると、俺の友達は眠りこけてたが、
彼女がいない。まぁ始発か朝方にでも帰ったのだろうと思い、
気にはかけなかった。が、別の意味で気にはなってたのでその夜電話した。
電話して昨日どうしたのか聞いてみると「寝れなかったから朝方早めに帰った」
とのこと。やっぱそうかぃと思い、どうでもいいような事を一通り話し、
なんとなく今度二人で遊ぼうと約束した。
電話を切ろうとした時、「エスカレーターさ」と話してきた。
354: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 13:16:03 ID:/kWWBoHz0
なんであんなエスカレーターの話を引っ張るのか?その時は
不思議で仕方なかったが「今日も動くかもなぁ」と冗談交じりで話すと
「今度動いてもあまり覗かないほうがいいよ、見付かるよ」と
彼女が低い声で言った。あまりに低い声で言うものだったから、
その時は「マジで俺はびびりだから、そういうのは止めてくれ」と
ちょっと本気で頼んだことを覚えている。
で、それから3日後、二人で会うようになり、その日は彼女の家に
お邪魔した。俺は料理が出来るので(彼女が料理がまったく出来ない)
俺が夕食を用意して二人で乾杯をした。
355: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 13:25:18 ID:/kWWBoHz0
それ以来、俺は彼女と付き合うようになった。
俺の画学生の友達は偉く無関心で「あっそ、おめでと」
ぐらいしか言わず、それからもよく家に来て飲んでたのを覚えている。
ところが、その交際も実はあまり続かなかった。
付き合い始めたのが、ちょうど今頃1月か2月だったから、半年程度。
理由はいきなり彼女が日本に帰国したからだ。
変える間際には相当痩せこけていたのを覚えている、その時は
「やっぱり俺がいても寂しかったのかなぁ」とあぁでもないこうでもないと
俺を捨てて帰国した理由を考えていた。
帰国前の二週間ほどは殆どあってもらえなかった。
おかげで別れもろくに言えず、今もちと引きずっている。
ただ余りに逃げるように帰ったので、俺は相当荒れた。
まぁその画学生の友達と「女なんかどうでもいい」だの
「あんな身勝手な奴だと思わなかった」だの愚痴りまくっていた。
友達は殆どうなずくだけであまり何も言わなかったのを覚えている。
356: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 13:32:09 ID:/kWWBoHz0
それから半年して、ちょうど一昨年の今頃、
それから別の国のアート学校にさらに留学したその友人から
メールが来た。
「彼女が入院した。」
なんでも怪我とかじゃなくて精神的なものらしい。
たしかに付き合ってた頃も結構不思議な子で、金縛りや、独り言は
日常茶飯事で、年中うなされたりひどいと叫んだりしてたのは覚えていた。
ただそこまで酷いとは思っていなかったのでかなりショックを受けた。
その時は日本に帰って様子だけでも見に行くべきかと思ったが、
悲しいもので、学校の単位的にも金銭的にも日本に帰ることは
出来なかった。
358: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 13:42:32 ID:/kWWBoHz0
それから半年して、夏休みに一時帰国することがあったので、
そのついでに彼女の実家の広島まで行ってみた。
(俺は東京なので、交通費がかなりきつかった。)
住所を頼りに実家を訪問した。どうも様子がおかしいなと
彼女の実家の前で思ったことを覚えている。と言うのも、
なんて説明したらいいか分からんが、なんか色がくすんでた気がした。
インターホンを鳴らすと、彼女の母親が出てきた。
俺を一目見ると、「あなた、○○さん!」と、ほぼ叫んでた。
いきなり叫ばれたのでびびったが、やっぱりその時も変だと思った。
家に入れてもらい居間に通され、彼女の容態を聞こうと思ったとき、
愕然とした。
360: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 13:52:06 ID:/kWWBoHz0
仏壇に彼女の大きな写真が、そして線香が焚かれていた。
俺はマジで混乱して、どういうことか把握できなかったから
「どうしたんですか!」と叫んだ、叫んですぐさま思ったのは、
「自殺したんだろう。」
案の定、入院先から逃げ出し街まで出てとある雑居ビルから
飛び降りたらしい。
その時のことは、正直俺も記憶が今でもあやふやだ。ショックだったし
なにより、やり直すつもりでそれなりの覚悟をしてたからだ。
理由を彼女の母親に尋ねるも、病院に入院していたこともあり、
精神的なものだとしか聞かされなかった。
結局、日も限られていて、墓参りをした次の日には東京に戻り、
その一週間後にはまた自分の留学先に戻った。
362: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 14:01:10 ID:/kWWBoHz0
留学先の自分の屋根裏のアパートに戻ると、手紙が届いていた。
なんと彼女からだった。正直、生まれて一番びびったかもしれない。
封筒を開けると、酷いものだった。錯乱していた。辛うじて内容は
つかめたが、本当に荒れた字だった。
わたしはしぬ。あれからずっとおいまわされてる。
げんじつにもゆめにもずっと、あのおとと、あのふたりがついてくる。
読める範囲で理解できた言葉はそれだけだった。
ただ、デッサンが同封されており、なんてことは無い俺のアパートの
丸窓だった。
俺はあまり泣かないほうだが、この時ばかりは泣いた。
15年ほど前にオヤジが死んだときも泣いたが、それ以上に泣いた。
364: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 14:08:51 ID:/kWWBoHz0
それを機に、急遽帰国して今に至るわけだが。
帰国する前に、他国へ留学した画学生の国に
遊びに行った。
相変わらず飄々としていたが、起こったことをすべて話すと
「黙っていたことがある。」といって語り始めた。
なんでも彼女が、俺の家に初めて来て以来、ずっと変な親子に
付きまとわれていたと言うこと。
なんとなくは予想していたが、当時は、本当にそんなことがあるとは
思いもしなかった。思えば、付き合った半年、後にも先にも彼女は
その一度しか家に泊まっていなかった。
俺にそれを黙っていたのは彼女の思いやりらしく、その画学生の友人も
約束を守り続けていたらしい。
365: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 14:19:06 ID:/kWWBoHz0
そしてそれを聞かされあと、俺は留学を取りやめ、
完全帰国することを打ち明けた。
すると、「実はもう一つ黙っていたことがある。」といい
「俺も見たんだ、実は。」
そう続けた。「彼女の言っていた母親と子供を見た。」
そうも言った。いきなり言われたもんだから、信じれなかったが、
「俺もそれ以来ずっと付きまとわれている。」
「それからあのエスカレーターのブーンとか言う変な音も。」
そう言うと、いきなり怖い顔して俺にこう言った
「日本に帰るまでどんなことがあってもあのエスカレーターに近寄るな。」
366: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 14:31:48 ID:/kWWBoHz0
帰国のための荷物を手っ取り早くまとめ、飛行機のチケットを手配し、
逃げるようにして日本に帰ってくるわけだが、
帰る前に、彼女との思い出の場所やらなんやらを一通り巡った。
その国での最後の夜に、ちょうど2時過ぎ頃、彼女が丸窓を覗いた頃、
エスカレーターがブーンと鳴り始めた。
友人の忠告も無視して、俺は覗いた、しかもずっとそのエスカレーターが
止まるまで見続けた。
なにもない。なにもいない。
367: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 14:38:17 ID:/kWWBoHz0
この話は、ここで終わる。俺は幸いその親子に付き纏われずに
日本に戻り、普通に仕事をして暮らしている。
ただ、この話には一つだけ今でも俺を悩ませている事がある。
それは実家に着くと俺宛に届いた画学生の友人からの一通の
手紙である。
そこには今から自殺すると言うこと、探さなくて構わないということ、
そして…
368: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 14:43:15 ID:/kWWBoHz0
俺が彼女と付き合っている間に、彼女をレイプしたらしい。
そして、それ以来段々と彼女がおかしくなったと言うことが書かれていた。
それを読んだとき、俺は彼女が俺宛に遺した手紙を引っ張り出した。
最後のどうしても読めなかった一文をやっとその時読むことが出来た。
「こめんなさい、本当にごめんなさい。」
-Fin-
399: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 17:46:40 ID:Zkbm2i+r0
【廃墟病院のカルテ】
私と姉と妹の3人は姉の車でドライブの帰宅途中
姉が「廃墟の病院にいこっか!?」と提案して、私と妹は嫌々ながらも連れてかれることになった
その病院は30年も使われていなくて、見るに耐えないほどの荒廃ぶりだった
病院につくと人気の無いのはもちろん、立ち入り禁止の札も貼ってあった
姉は「中はいろ!」と言って、中に入り、私と妹も中に入っていった
受付の所で私達は立ち止まると、姉は「ちょっと奥いってみない?」と言うから
妹は「やだよー、行くならお姉ちゃん一人だけで行ってよ」と言った
姉は「あっそー、じゃ~ちょっと行ってくる!」と言って、すぐの角を曲がって姿を消した
400: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 17:47:19 ID:Zkbm2i+r0
私はカウンターの隅にあったカルテの束に目がついて、手に取り見ていた
妹もその何枚かのをカルテを見ていた、すると病院の奥の方から「キャアアアア」と姉が叫びながら
こっちに向かって走ってきた、私と妹も衝動的に叫びカルテを手放して、姉が走って車に逃げ込むのを後を追った
車の中に入ると姉は息を切らしながら「○○と○○ビビリすぎー!あはは冗談に決まってるでしょ」と言った
私は半ギレで、妹はブチギレて色々と姉に言っていた、妹はカルテをくしゃくしゃに握りしめたまま
「これ持ってきちゃったじゃん!」と言いい、姉は「そんなの窓から捨てればいいじゃん」と言った
401: 本当にあった怖い名無し 2007/01/16(火) 17:48:24 ID:Zkbm2i+r0
そのまま笑いを交えつつも家にかえり、家につき居間で3人ともコタツで暖かくしていた
1時間もすると妹は疲労のせいか寝ていた、電話が鳴りお母さんが出る
姉と私もコタツでうとうとしていると、お母さんが「あんた達さっき病院いってきたの~?」と聞いてきた
私は、病院?あ、さっきの病院かな・・・と思い、姉は「え?どうして?」と聞くと母は
「そこの病院から電話があって」と言う、病院から電話??なんで・・?ずっと使われてない病院のはずなのに
次の母の言葉を耳にした時、私と姉は小一時間互いの目を見て呆然としていた・・・
「カルテ返して だって」
457: 本当にあった怖い名無し 2007/01/17(水) 01:01:02 ID:UaQ84fnl0
【さ…む…い…】
中学生のころ、Aという同級生の家でよく遊んでいた。
彼の家は町外れあり、海の崖っぷちのような所に建っていて両親も仕事柄居ないことが多く
ガキが騒ぐには絶好の場所だったからだ。
12月の試験休みにその家で、当時学校で流行っていたいたコックリさんをやることになった。
ちなみにその方法だが、丸い木製のテーブルに五十音、はい・いいえ、0~9までの数字を書いた紙をならべる。
このとき「とら」とか「しか」とか動物の名前にならないように注意しなくてはならない。
そして硬貨を使わず無地のコップを使う。参加者全員がそのコップに息を入れて中央に置き人差し指を添える、という方法だ。
マスター(?)のAが「コックリさん、コックリさん、いらっしゃいましたら"はい"と返事をしてください」と定番の台詞を口にした。
するとコップが"はい"の所へ移動する。
そしてAが「○○(俺の名)の好きな女の子のは誰ですか?」と訊く。
「なんだよ~変なこと訊くな!」と俺は恥ずかしげに呟いた。
458: 本当にあった怖い名無し 2007/01/17(水) 01:01:32 ID:UaQ84fnl0
だが、コックリさんは女の子の名前ではなく「さ」「む」「い」と繰り返す。
「なんだよこれ!」
「・・・気持ち悪いな」
何か嫌な空気が流れはじめる。
そのうち肩が重く、軽い頭痛がしはじめた。
俺は「もうやめよう!」と思わず叫んだ。
皆もそれに頷く。
だが、コックリさんは帰ってくれない。
最後は強引に止めてしまった。
Aは「俺ん家が呪われたらどうすんだよ~」と半泣きになったが、Bが「ちゃんとコップを割って紙を燃やしとけば大丈夫」とはき捨てるように言い皆逃げ出すようにその場を去った。
その三日後だった、その家の側の海岸に女性の水死体が見つかったのは・・
冬の海で寒かったのだろう・・
幸いにして俺を含めた全員に祟りと思われる現象は起きなかったが。
470: 本当にあった怖い名無し 2007/01/17(水) 04:42:04 ID:748hzdnUO
>>458あのー(・_・;)すこぶる怖いんですけど…
あ~見いひんかったらよかったし↓↓めっちゃ寒くなってきたし
526: 1/4 2007/01/17(水) 16:02:02 ID:VyDJKMMF0
【ある場所に書かれた人形のチョーク】
今は違うのですが、最近まで東京都板橋区の自殺で有名なT団地にすんでました。私が小学生の頃は本当にたくさんの人がその団地で自殺によって亡くなってました。
今は廊下に鉄格子みたいなものがはめ込まれ、自殺者はほとんどいなくなったみたいですが、当時はタクシーに乗ってわざわざ飛び降りに来る人もいるくらいに有名なスポットでした。
まだ自分が小学4年生の頃の話です。明日から夏休みで終業式が終わって友人と4人で帰宅途中にある団地のわきに通りかかった時に、パイロンに囲まれて人型のチョークがかかれている場所を通りかかりました。
信じられないかも知れませんが、みんな口々に
「またかよ~」
「何で死ぬんだろね」
というくらい当たり前の光景だったのです。
今思えばなんでそんな事したんだろう?と思うのですが私はパイロンを蹴飛ばして、人型のチョークに寝転がったりして遊び始めました。
さすがにまわりの友達はひいてましたが
「なんだよおまえら、根性ねえな!」
みたいな事を言ってごろごろチョークの上を転がっておりました。
527: 2/4 2007/01/17(水) 16:02:37 ID:VyDJKMMF0
その日の夜、妙な息苦しさで目がさめました。意識の中では目がさめてるのですが、体がさっぱり動きませんでした。
金縛りなんて経験した事ない私はものすごくパニックになっていましたが、声も出せずにただただじっとしてるしかありませんでした。
そのうちお腹の上になにかが乗っかっているような重みを感じ、それはどんどん重くなっていき、そのまま気を失ってしまいました。
朝目覚めて母親にその事を話したのですが、
「疲れてるだけよ」
とまったく取り合ってもらえずに、再び夜を迎えました。
528: 3/4 2007/01/17(水) 16:05:28 ID:VyDJKMMF0
なんか寝るのが怖くて、ガキにしては夜更かしをしていたんですが、そのうち寝てしまいました。すると再び夜中に目がさめてしまったのです。
しかし今回はまぶたすらあける事ができず、なにかが全身に覆い被さっているような感触と、男のひとの
「ヒューヒュー」
という息遣いが聞こえてきました。怖くなった私は心の中でひたすら
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と繰り返してました。すると突然体が軽くなり、心で叫んでいた「ごめんなさい」が本当に大声で口からでていました。となりで寝ていた両親もその声で飛び起き、なにがあったのかを問いただしたので、私も泣きながらチョークの上に寝転がって遊んでいた事を話しました。
母は
「明日一緒に謝りに行こうね」
といい、次の日お線香と花を買ってそのチョークのところに行きました。
529: 4/4 2007/01/17(水) 16:07:15 ID:VyDJKMMF0
それからはうなされることもなく、家族旅行や友達との遊びの中でそんな事も忘れかけていたのですが、夏休みも後半に入り一人自宅で宿題のドリルをしてると、突然電話がなりました。
「もしもし○○です」
「……」
「もしもし??」
「……」
悪戯かなと思い受話器を置こうとしたときに、男の人の声で
「二度とするなよ…」
と。
533: 怪音現象(1/5) 2007/01/17(水) 16:38:05 ID:pDe87sHz0
【怪音現象】
1年ほど前の話。
その頃、一戸建ての二階にある自室で自分はよく夜更かしをしていた。
あれは9月の始め頃、ほぼ毎日午前4時前後に、変な音がするのに気付いた。
その音は毎度同じで、決まって4:00~4:05の間に部屋の真上からする。
ズズズズズ ドスン ズズズズズズ
10秒くらい続いた。
最初は地震だと思ったので慌ててテレビを付けるが、何も無い。
でかいトラックでも通ったのかなと思い、気にせず寝た。
534: 怪音現象(2/5) 2007/01/17(水) 16:38:41 ID:pDe87sHz0
おかしいなと思ったのは3度目くらいから。
ようやく、音が決まった時間に来る事に気がついた。
あと家の面している道路は狭く、
部屋が揺れる程のトラックが通れる幅なんてないんだ。
隣の部屋の妹は何も聞こえないという(そりゃ熟睡してる時間だしな)
オカルト好きだが霊感ゼロの自分は、
興味深々なものの特に怖がりもせず放っておいた。
音はたまにパターンを変えて(ズズズ…しかない時や、ドスン!が最初にくる)
2~3日に1度くらいの割合で来る。構えてると来ない日もあった。
何となく部屋の西北から南東に向けて、大きなものが移動してる気がした。
535: 怪音現象(3/5) 2007/01/17(水) 16:39:17 ID:pDe87sHz0
初めて遭遇する怪異にwktkだったが、さすがにあの日は背筋が寒くなった。
その日もその時間まで起きていて、今日は来るかな?と思いつつPCに向かっていた。
いつもと変わらない音が来た。 そしていつものようにフェードアウト。
微かに揺れる電灯を見てからPCに眼を向ける。途端。
バタン!
大きな音が鳴って、心臓飛び出るかと思った。
あの音じゃない。冷静に考えると扉の音。妹の部屋だ。
あ、もしかして音に気付いて起きたのかなーなどと気楽に考えた。
自分の部屋の扉を開けて(自室は引き戸)廊下を覗くと
妹の部屋の扉は開いていた。
ドアの向こうは暗闇。
536: 怪音現象(4/5) 2007/01/17(水) 16:39:51 ID:pDe87sHz0
血の気が引いて部屋に戻って布団をかぶった。
さっきの音は絶対に勢いよく扉を閉めた音。おかしい。中で起きていた気配もなかった。
やっぱり怪異現象コエエーと、そのまま無理やり寝た。幸い?何も起こらなかった。
次の日妹に夜の事は尋ねると、昨夜は起きてないと怪訝そうに言われた。
私「本当に?でもドアあいてたぞ」
妹「何言ってんの。私朝までドア閉めて寝るよ」
お解りだろうか。それでは自分の見たあの部屋は何だったのだろう?
そういえば廊下の電気はついていたのに、妹の部屋は完全な闇だった。
直接、あの4時の怪音と関係があるかは解らなかったが、私は音の来る前に寝るようになった。
537: 怪音現象(5/5) 2007/01/17(水) 16:42:05 ID:pDe87sHz0
すまん長いな、これで最後。 音は10月頃まで続いた。
途中飼っていた猫が死んでしまい(こっちは別件なので省く)数日は自失呆然。
何とか立ち直って気がついたら、もうしなくなっていた感じだ。
そして1年たったこの間の夜、ふと廊下を歩いてる時に妹の部屋が眼に入った。
まだ早い時間で妹は階下。部屋は真っ暗。だが、微かに白いベッドが見える。
ああやっぱりあの暗闇はこの部屋じゃねーんだなとか
あの時確かめようと部屋に入ったりしなくてよかったーとかしみじみ思い出して、また背筋が凍った。
ドアは廊下から見ると、右側が開くようになっている。
しかし記憶の中のあのドアは、入り口の左側に開いていた。
もしかして廊下辺りから既に違う世界につながってたんだろか?
夜中廊下に出るのが怖くなってしまった。 オワリ。
543: 1/3 2007/01/17(水) 17:37:34 ID:VyDJKMMF0
【三人で写った写真】
ある病院に残り三ヶ月の命だと診断された女の子がいました。
2人の友達が彼女をお見舞いに来たときにその子のお母さんは、その子の体がまだベットの上で起こせる内に最後に写真を撮ろうと思い、病気の子を真ん中にして三人で写真を撮りました。
結局それから一週間ぐらいで急に容態が悪くなり三ヶ月ももたないでその子は亡くなってしまいました。
葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、病院で撮った写真のことを思い出しました。
早速、そのフィルムを写真屋に現像に出し、出来上がった写真を取りに行ってみると、その写真だけが見付かりません。
写真屋さんに聞いてみると
544: 2/3 2007/01/17(水) 17:38:58 ID:VyDJKMMF0
「いや、現像に失敗して…」といいます。不審に思ったお母さんは、娘の生前最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです。
写真屋さんもしぶしぶ写真を取り出して
「見ない方が良いと思いますけど。驚かないで下さいね。」と言い写真を見せてくれました。
そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけがミイラのような状態で写っていたそうです。
それを見たお母さんはとても驚きましたが、
「供養してもらうから引き取りたい」と言って、写真を持ち帰りました。
それにしても恐ろしい写真だったためすぐに霊能者のところに持ってゆき、供養してもらう時に
これは何かを暗示してしているのではないか?とたずねました。
すると、霊能者は言いたがりません。
545: 3/3 2007/01/17(水) 17:41:07 ID:VyDJKMMF0
やはり無理に頼み込んで話を聞ける事になりました。
その霊能者が言うには・・・
「残念ながら、あなたの娘さんは地獄に落ちました。」
560: 1/2 2007/01/17(水) 22:46:03 ID:4E1Axeip0
【修学旅行での出来事】
小学生の頃、クラスにWさんという女子がいた。彼女は先天的な病で体がただれていて、声もうまく発声できなかった。
大人しい子でいつも本を読んでいた。
男子の友人はいなかったが、女子の友人は不思議と多いようだった。
修学旅行で旅館に泊まった時、友人が女子の部屋に遊びに行こうと言い出した。
俺も同意して、どうせだからこっそり行って驚かせてやろうってことになった。
そしてクラスで一番人気のあった女子のいる部屋に行く事となった。
こっそりドアを開けると(どのように鍵を開けたかは忘れた)恐ろしい光景が。
体育座りで座り込むWさんを円になって囲むようにクラスの女子全員が立っていた。
そして、Wさんに対して「豚」「焼けど野郎」などと罵声を浴びせていた。
さらにクラスで最もかわいかった子が「じゃあ、カツラはずしまーす」と笑いながら言ってWさんの頭に手を伸ばした。
561: 2/2 2007/01/17(水) 22:46:40 ID:4E1Axeip0
次の瞬間、Wさんの髪の毛が全部その女の手にあった。Wさんは頭皮も病気で、髪の毛が生えないためカツラをしていたのだ。
男子は誰もそれを知らなかった。ショックで何が何だかわからない俺の前で女子はWさんを蹴飛ばしたりカツラをライターであぶったり。
Wさんはかすれた声でうめく。助けを呼びたくても呼べないのだ。
俺と友人は無性に怖くなって見つからないように逃げた。
次の日、Wさんもクラスの女子も何事も無かったように京都を観光していた。
それが一番怖かった。
時がたって同窓会が開かれた。Wさんはすでに亡くなっていた。
俺は思い切って女達に修学旅行でのことを聞いてみた。
すると例の一番かわいかった女の子が「あんなの別に死んだっていいじゃん」といった。
このスレの趣旨とはちょっと違うかもしれないが、これが俺の経験した最も怖い話です。
562: 1/2 2007/01/17(水) 22:47:29 ID:4E1Axeip0
【マンホールの上】
マユミという名の女子高生が学校に向かって歩いていました。
いつもと同じ時間に、いつもの道をいつもと同じ速さで歩いていく。
すると、ふと目の前に同じ学校の制服が見えた。近づいていくと、それは同じクラスの生徒で、
しかもいつもいじめられている女の子だ。クラス全員が彼女をイジメていた。
先生もイジメを知りながらも見て見ぬふりをしていた。
女子校なので、結構エグイことをする。無視をする時もあれば、
使用済みの生理用品を机の上に置いたりなんてこともあった。
マユミちゃんも、特に彼女を憎らしいと思ったことはなかったが、
自分だけイジメをしないわけにもいかず、周りにあわせて、
無視やひどいことを言ったりしたりしていた。
だんだん近づいていくと、いじめられっこの彼女がとっても嬉しそうな顔をしているのが見えた。
幸せそうな笑顔で飛び跳ねている。
マユミちゃんは、その姿を不思議に思いながらも彼女のすぐ近くまで来た。
彼女はマンホールの上で跳ねていた。とっても幸せそうな顔をして、
なぜか「九、九、九…」と言っている。
「何してるの?」尋ねてみた。
しかし、彼女は返事をせずに「九、九、九…」といいながら跳ねている。
「無視してんじゃないよ」今度は口調を強めて言った。
しかし、彼女は返事をしないで、相変わらず同じことを続けている。
563: 2/2 2007/01/17(水) 22:48:22 ID:4E1Axeip0
今まで、特別に彼女を憎らしく思っていなかったが、嬉しそうに、
しかも自分を無視したことで、何か急にとてつもなく強い感情が湧き起こってきた。
しかし、それを抑え込んで、「なんで、そんなことしてんのよ?」もう一度尋ねた。
それでも、彼女は何も聞こえないみたいに嬉しそうに跳ねている。
ここにきて、マユミちゃんの中で今までと違った感情が生まれた。
ひょっとしたら‘マンホールの上で数字を言いながら跳ねる’ということは
とっても楽しいことではないのか、そんなことを思った。
バカらしいとは考えつつも、微かにそんな思いが頭の中をよぎった。
複雑な思いに戸惑いを感じながらも、
とにかくマンホールの上で楽しそうに跳ねる彼女の邪魔をしたくなった。
いじめられっこの彼女がなんでこんな楽しそうにしているの、なにか納得できない、
そんな感情に身を任せ「ちょっと退きなさい。私がやるから」そう言って、
強引に彼女を押しのけ、マンホールの上に立った。
足をわずかに曲げ、すこし腰を低くしてから思いっきり上に跳びあがる。
その瞬間、となりに押しのけられた彼女がすばやく渾身の力でマンホールの蓋を取った。
マユミちゃんは真っ直ぐマンホールの下に落ちていく。
彼女は蓋を閉めて、とっても幸せそうな顔で、再びその上でジャンプして、
今度は「十、十、十…」と言いはじめた。