34: 本当にあった怖い名無し 2007/01/20(土) 20:00:39 ID:WrlmViJP0
幸いそれに熱中していたのか、俺が彼女に気付いた時は、
まだこちらには気付いていないようで、
俺は彼女が何を殴っているのかが気になり、
少し身を隠しながら近付いてみました。
そして見てしまいました。
あの時貰ったであろう卒業アルバム、寄せ書き、
その他中学校に関係するものがその場に散乱し、
彼女はそれを殴っていたのです。
あまりの衝撃に動けずにいた俺は、
彼女が振り返った時もその場を離れる事が出来ませんでした。
息を切らしているのか、肩が大きく上下しています。
彼女はこちらに寄ってくることも無く、ただその場で止まっていました。
やがて、彼女は奇妙な動きを始めたのです。
それがなんと言うか・・・。
「足はピッタリ閉じて、
両手を上向きに折り曲げて固定し、
少し笑った顔はこちらに向いたまま、
首のみを高速で横に動かして」いました。
それを見たときが限界でした。来た道を全力で走りました。
それから、夜の自主練習はしていません。
「彼女が何を憎んで、あの品々を殴っていたのか」
という事は・・・大体想像出来ますが、
「何故あのような動きをしたのか、あの動きは一体何だったのか」
という事だけはいまだに謎です。
文字だけではあの動きを上手く伝える事が出来ないのが残念です。
本当に奇妙で、不気味でしたから・・・
62: 1 2007/01/21(日) 06:33:34 ID:dbx3sWez0
【廃車のバス】
俺が高3の時の体験談を
高3の夏、念願の二輪免許をゲットしてバイトで稼いだ金(親にも多少援助してもらっった(
でバイクもゲット!丁度夏休みだったから毎日走りまくってた。
そして夏休みも残りわずかとなった夜に、既にバイクに乗っているダチと地元のB湖1週する事になった。
夜ダチの家に行ってコンビニで飲みもんと菓子を買って出発
B湖を反時計周りに行く事となった。
途中に急カーブが幾度となく現れて、まだバイクに乗って1ヶ月も経ってない俺にはダチに縄部事なく
置いてけぼりされまくった。
運転に疲れた俺は休憩しょうと言いB湖沿いでつまらん話とかしながらコンビにで買った菓子を食べてた。
すると近くから「アハハハハハ」と女の笑い声が聞こえた。
時間は深夜を回ってて周りに誰も居なかったと思ったのに誰か居るようだ。
ダチ「なに笑ってんねん、うっさいんじゃボケ」
まあ、冗談で言ったつもりで大声でダチが言った。
その直後、「ううあああああああ・・・うあああああああああ」と苦しむ女の声
俺「おいおい、なんだよ?やべえなラリってんじゃねえの?」
ダチ「酔っ払いか?どれどれ」
ダチは様子を見に行った
63: 2 2007/01/21(日) 06:34:41 ID:dbx3sWez0
・・・・・・・・・・・
ダチ「誰もおらんぞ、ぼろいバスがあっただけや」
と、どうやら廃車のバスが乗り捨ててあったようでした。
俺「女がバスの中で何かやっとんのちゃうか?気持ちわりぃな」
ダチ「中は見てへんかったけど・・・・」
と、ダチはまたバスの所へ行ってきました
俺は菓子を食いながらまったりと夜景を眺めてました。するとしばらくしてダチが猛ダッシュで帰って来ました。
ダチ「おい、おもろいモンがあんぞ」
俺「え?なに?何があったん?」
ダチ「いいから来いって」
ダチは俺を強引にバスへ連れて行きました
64: 3 2007/01/21(日) 06:35:29 ID:dbx3sWez0
ダチ「見てみぃ、えげつないで~w」
バスの中は暗く街灯で薄暗く照らされた車内で眼をこらして見てみました
俺「・・・・・」
俺は鳥肌は立ちまくりました
俺が見たモノは車内中ビッシリ貼られたお札でした
俺「お前ふざけんなや!こんなもん洒落ならんぞ」
ダチ「アホ、こんなん誰かのいたずらやって、こっち来てみ、花束があっぞ。」
そう言って奥の方に行ってみると牛乳ビンかなんかに差して数年は放置されてるであろう花束を発見しました。
俺は霊感は無いですが、さっきの女の声といいココはやばそうだと思いダチと一緒に早くバスから出る事にしました
バスから出た瞬間でした(ドンッドンドンドン)
俺・ダチ「???」
俺達は音がした方を見てみるとそいつは居ました
窓をバンバン叩いてる苦痛に歪む顔をしてる血だらけの女を・・・
俺達はしばらく身動きが取れませんでした(しばらくと言っても数十秒でしたが、その時は長く感じました)
女は窓を数回叩いたあと何とゆらゆらと歩きながらバスの出入り口へとやって来ます
顔は俺達の方をずっと見たまま・・・
ダチ「うぉ・・・」
ダチがバイクの止めてある場所に猛ダッシュで逃げて行った瞬間、俺もダチの後へ続きました。
2人共バイクに跨りエンジンを掛け速攻でその場を後にしました。
その後はB湖1週なんかどころでなく家に帰りました
83: ミンミン☆通りかかり ◆MinMinjo8s 2007/01/21(日) 16:02:03 ID:/gejMVWGO
97: 本当にあった怖い名無し 2007/01/22(月) 01:05:32 ID:Nz9GjLYy0
【小さな温泉宿】
この話は私が大学時代に経験した今まででもっとも怖ろしかった出来事です。
友達はだれも信じてくれないんですが、紛れもない事実なので聞いてください
私が大学3年の夏休み、学生生活にも慣れ日々充実した毎日を過ごしていました
夏休みにもなると学生は急に暇になります 初めは友達と馬鹿なことして遊んだり
日々過ごしていました。
夏休みも中盤に差し掛かり友人たちは皆一同に故郷に里帰りをしていまして
僕だけが残っていました そこで、どうせ暇だし思いでつくりに一人旅に出かけることにしました。
目的地はN県の海の見える小さな温泉宿 初めての一人旅にわくわくしながら
車を走らせ途中の様々な美しい景色に目を奪われ夕刻には目的地に到着しました
チェックインを済ませ女将さんらしき女性に部屋に案内されました しかし
なにかじっとりとした雰囲気の旅館で「なんだか本に載っていた写真とはえらいちがいだなあ」
などと思いつつ、しばしくつろぎ早々と風呂に入り食事を摂り疲れからかいつしか
眠りについてました。
深夜妙な寝苦しさからか目を覚ますと時間はすでに2時を回っていました
しかたなく喉の渇きを癒すため廊下にある自販機に向かう途中にソレはいました
薄暗い廊下 非常口の光だけが不気味に光る奥のほうになにかがが立っていました
98: 97 2007/01/22(月) 01:07:05 ID:Nz9GjLYy0
2
はじめビクッとしましたが他の宿泊客だろうと、先に進んでいくとあることに
気がついたんですソレは人である事、それと後ろ向きに立っている事は分かったのですが、
ピクリとも動かないんです。そこで初めて「ヤバイ あれはヤバイ」と思い始めた
その時!いきなりギュルン!!っとソレの首だけがこちらに向きました
(簡単にいうと体は向こう向きなのに首だけが180度こちらに向いている状態)
それは顔のあちこちが朽ち果ている女でした。 あまりの恐怖に頭の中が真っ白に
なり、人間はあまりの恐怖に直面すると動けないんですね。僕はその場に立ち尽くして
いました。次の瞬間 女はこっちを見ながらニタ~と笑うとそのまま消えていきました。
しばらくボーゼンと立ち尽くしていて、ハッして猛ダッシュで部屋に帰ると
朝まで眠れずふとんの中でひたすら震えていました。
ときどき部屋のそとから足を引きずるような足音が聞こえ、それは僕の部屋の前の廊下を
行ったりきたりしているヤツであることは容易に判りました。心臓が爆発しそうなほど脈打ち
奥歯をガチガチ震わせ恐怖の限界に達していたとき、その足音が止むと同時に
ものすごい勢いで部屋のドアノブが「ガチャガチャ!」と音を立て鳴り響きました!
ここでさすがに意識が途切れ、朝目覚めると同時に速攻で受付を済ませ足早に
その宿を後にしました。
以上 私の最恐怖体験でした。これをかいてる時も当時の恐怖が鮮明に蘇ってきました
いまだにあの女の怖ろしい笑いは忘れることはありません
長文で すいませんです
112: 本当にあった怖い名無し 2007/01/22(月) 15:39:43 ID:kYP20KqW0
【呪い屋】
今から、7年ほど前、私の友人A(女)が私にしてくれた話です。
本当かどうかわかりませんが、ちょっとゾっとしました。
Aは少し変わっていて、○木○子の勉強会に行ったり、○輪○宏のコンサート行ったり、
各地にある本物の霊能力者の所へ修行に行ったりしていたらしく、もちろん私も誘われました。
時には長期休暇をとって、何ヶ月もサイババの元で修行をしてたりするような子でした。
ある日。
そのAが突然私に「野球詳しいよね」って全く違う話題を振ってきました。
話を聞くと“何とか原”というピッチャーが巨人にいるかどうかって事を聞いてきたので、
「現役で今いるのだったら川原だけど」というと、「あ、その人かも」と返してきました。
川原がどうしたのか聞いてみるとAはこう説明してくれました。
Aの知り合いにBという男の子がいて、Bは一件普通だが霊感が強いレベルとかいうじゃなく、
霊をコントロールできるらしく、人の家にポルターガイスト現象を起こしたり、心霊スポットに
霊を無理矢理地縛させてスポット探索の人間を苦しめて遊ぶようなタチの悪い奴らしく、
最近では、その能力を利用して「呪い屋」をし、金を稼いでいるそうなのです。
Bは、最近有名人が依頼をしに着て、軽く呪いをかけたんだとAに聞かせ始めました。
依頼人はその“何とか原”というピッチャーで、Bに対し、
「1軍レギュラーになりたいので、他の投手らを怪我させるかして登録抹消させてほしい」
と、頼んできて、目の前に500万円を積んだそうです。
Bも遊ぶ金が欲しかったのでその依頼を受け、巨人の投手で登録抹消させたい名前を
“何とか原”に書かせました。その“何とか原”は3、4人の名前を書いたそうです。
113: 本当にあった怖い名無し 2007/01/22(月) 15:40:33 ID:kYP20KqW0
で、1時間ほどで呪いをかけ全ての作業を終えたと告げると“何とか原”は嬉しそうに
帰っていったんですが、その時Bは呪いの他に軽く「呪い返し」もかけていたらしく、
Aに「たった500万で良い思いだけしようってのが間違ってるよな」と爆笑したそうです。
実際に、“何とか原”が「川原」だとしたら・・・。
確かに彼が1軍に上がった時、巨人の投手陣は怪我人続出だった気がします。
でも、1軍に上がるってのはたいていけが人補強ですから何とも言えませんが。
Aは嘘をつくような子ではないので、真相はともかくBは未だに「呪い屋」をして
年に数千万単位で稼いでいるそうです。
長々スイマセンでした。
116: 113 2007/01/22(月) 15:49:44 ID:kYP20KqW0
あ、追記。
A曰く「Bの力を封じれるのはBの母親だけで、母親はBの比じゃない力の持ち主」だそうです。
115: 本当にあった怖い名無し 2007/01/22(月) 15:47:12 ID:hf481LwpO
そんな力の使い方していたら………
178: 本当にあった怖い名無し 2007/01/23(火) 16:22:07 ID:08C9c5FLO
【シャワーの様な音】
これは私の父が体験した事です。
父は仕事で少し遠い所まで出張し、経費削減の為同僚と一緒に安いホテルに泊まりました。
父は霊感がありますが当初はそのホテルから何も感じられませんでした。
布団に入ってどのくらい時間が過ぎたでしょうか。
何処からかシャワーの様な音が聞こえ、更に父は息苦しさを感じて目を開きました。
自分の傍らに男の子がいた。青白い色をしていたそうです。
更に父の頭の上から女が覗き込んでいた。父が恐怖で凍りついていると、その親子?が話だした。
「ねぇ、この人気付いたみたいだよ。」
「チッ…」
そう言うとスッと消えていったそうです。
隣室には同僚が寝ていましたが、同僚もシャワーの様な音を聞き、更に何者かに激しく部屋をノックされていたらしいです。
翌日ホテルを出発する時に気付いた事がありました。
父が泊まった部屋と同僚が泊まった部屋。その間のスペースがもうひとつ部屋が無いとおかしい位開いていました。
父は外から自分の泊まった部屋を見たそうです。その隣には不自然なスペースは無く、ちゃんと窓がついていました。
つまりあの不自然なスペースにはドアを塞がれたあかずの間があった様です…
180: 本当にあった怖い名無し 2007/01/23(火) 16:26:12 ID:08C9c5FLO
余談ですが、
父は出張の度にそのような体験をするので出張嫌いです。
更に父があのホテルで見たものは「呪怨」に出てくる親子によく似ていると言ってました。
この体験がトラウマになったのか父は「呪怨」を見ようとはしません。
338: 本当にあった怖い名無し 2007/01/26(金) 19:38:09 ID:Edh+Tq++0
【リネン室】
知り合いの女性から聞いた話。
道後温泉の奥手にあるO道後温泉。
もともと幽霊が出るホテルがあることで超有名なんだけれど、
K館の50×号室に彼女ともう一人、泊まることになった。
そのもう一人っていう女性が、霊感があるそうで、
到着時からやたらとビビりまくっていたらしい。
「怖いから私と一緒に寝て!!」ってことで二人一緒の部屋になったそう。
だったらホテルを変えたらいいじゃないって話なんだけど…
二人ともツアー会社のスタッフとして行ったので仕方がなかったんだと。
それに、ビビる様子の二人に、フロント係はこう一喝したそうだ。
「事実無根のことで騒ぐと、名誉毀損で訴えますよ!!」
さて、その晩
知り合いの方の女性のベッドに異変が起きた。
『がたがたがたがた…』
最初は地震かと思ったそうだ。激しい揺れに目が覚めた。
見ると、自分の横たわるベッドの周りを十人ほどの人が囲んでいる。
青いうつろな顔をした男、ボサボサ頭の女性、カッと目を見開いた女性。
続いてかれらは、彼女の肩や四肢をつかみ、力任せに引っ張った。
「いたいいたいいたい!!やめて~~!!」
あとわずかでベッドから引きずり降ろされるところだった。
気づくと、頭と足の位置が180度入れ替わっていたそうだ。
一緒にいた女性が先ほどの様子を気にかけて声をかけた。
彼女も起きていたのだが、あまりの異常さに恐ろしくて動けなかったらしい。
「ね、ねえ、一体何があったの?」
「私のベッドの周りを10人ほどの青い顔した人たちが取り囲んで…」
「やめて~~~!!!」
339: 338 2007/01/26(金) 19:38:52 ID:Edh+Tq++0
実際に見たことのある人は数知れないに関わらず
「事実無根」と言い張る営業サイド。
閉館をせず営業し続けるのは根性と言える。
事実、出ると噂の3Fのフロアには一般の客室にかかわらず
「リネン室」のプレートがかけられている。
近くに斎場があり、霊の通り道になっているという噂や、
元々病院だった建物を取り壊さず改装して使っているとの話も聞く。
383: 本当にあった怖い名無し 2007/01/27(土) 06:51:22 ID:hEhhdm4g0
【長い廊下の奥】
昔修学旅行に行った時に泊まったホテルが横長で
見通しのいい長い廊下にそって部屋が並んでるホテルでした。
で、私が泊まった部屋は長い廊下の一番左端の3人部屋。
夕方18時ぐらいに
「夕飯の支度ができたので全員1階の食堂に降りてきなさい」っていう先生からの放送がはいりました。
わらわらと下の階に生徒皆が集まってさぁ食事だって時に
先生が「室長はちゃんと鍵かけたか~?」て確認をとったんです。
私は室長だったんですが
鍵持ってきてなかったし明らかに鍵かけてなかったので
忘れました~って2階の部屋に鍵をかけに1人で上がっていきました。
皆が待ってるから早く下にいかなくちゃと鍵を抜こうとした瞬間
横に何かいる気配がしました。
横を見ると
長い廊下の奥のほう、壁によりかかっている人がいたんです。
最初は私と同じように鍵をかけ忘れた同級生かな?と思ったけれど
壁によりかかっていてじっとこっちを見ていたんで何してんだろう?って思ったんです。
目が悪かったので目を細めてみてみると
壁によりかかりながらこっちをずっと見てる。
で、口がぱくぱくしてる。
384: 本当にあった怖い名無し 2007/01/27(土) 06:52:48 ID:hEhhdm4g0
何かわからんが直感でこりゃやべえぞと思うと同時に超悪寒。
めっちゃ汗でてきててどうする?って考えてる時間がすごい長く感じた。
鍵をぬいたらすぐに食堂まで走るぞ。となんとか気を持って
正面を向きなおして鍵を抜いて走り出そうとした瞬間
すぐ真横にその人がきていて口をあけてぱくぱくしていました。
目が黄色く濁っていて、私の顔を見てました。
その後、失神してた私を
いつまでたっても帰ってこないのを探しにきた先生が見つけました。
ただの貧血だと思われたんですが、起きた私が泣きそうなので
どうした?って先生に聞かれて一部始終を話すと(超泣きながら)
なだめられホテルにも皆にも迷惑がかかるからあんまり言うな。と言われました。
その夜にやっぱりあまりにも怖くて夜のUNOとか全然集中できなくて
ずっと目が泳いでる私に友達がどうしたの?って心配してきてくれた時に
話さないと自分が怖すぎて駄目になるって思って泣きながら話しました。
そのときは6人部屋の男子の部屋に男女13人ぐらいでいたんですが
皆が俺らがいるから大丈夫だべ!みたいな感じでその夜は消灯の時間になってそれぞれの部屋に帰りました。
385: 本当にあった怖い名無し 2007/01/27(土) 06:53:49 ID:hEhhdm4g0
深夜2時ごろ、隣の部屋から変な声と泣き声がまじった声が聞こえてきて
皆で隣の部屋にいくと
私が話しをした時にいた友達が白目をむいて口をぱくぱくして声にならない声を発してた。
なんかさっきのが乗り移ったみたいに。んで男の先生でも止めるの必死。
で、それを怖がった同じ部屋の2人がめっちゃ泣いてた。
それ見て私も思い出して怖くなってすっげー泣いた。
収集つかなくなって先生が「部屋もどれ!」って皆強制的に皆部屋戻されてた。
その後にホテルの人の所につれてかれたけど
もう何も言うまいって思ってわかりませんって泣きながら答えた。
今思うと泣きながら何もわかんないって全然何もなくないと思った。
結局修学旅行は全然楽しくなくて
今でも長く続く道やトンネル細く長い廊下はトラウマです。
長文すいません。
447: 本当にあった怖い名無し 2007/01/27(土) 22:55:13 ID:Exuu+p9P0
【この部屋辺りにあるはずだ】
俺の友人が体験した怖い話
俺の友人もとい彼は、数年前まで東京の飛び込み自殺で有名な某路線のすぐ側のアパートに住んでいた。
それこそ窓の直ぐ側に線路があるような場所で、
そこに引っ越した最初の頃は、深夜に通過する電車の音と振動で眠れなくなる位の場所だった、
まあ、その所為もあるのか駅の近くの立地にしては家賃も安かったので音と振動も我慢する事にして、
数週間も過ごせば次第に彼は電車の通過の際の音と振動を気にしなくなった。
けど、ある時期を境に彼はそのアパートから出ていった。
アパート自体には問題は無かった、音と振動以外は多少ボロい程度でいわくなんて全然無い場所だった
そう、ある夏の日の深夜までは……
電車の通過音にすっかり慣れた彼は、
朝早くからの仕事をやっていたのもあって何時も夜の十二時くらいには寝ていたんだが
その時は珍しく、彼は眠れずにぼんやりとテレビを見ていた。
彼は(まあ、明日は休みだし、夜更かしも悪くないかな……)なんて考えていたその時だった。
448: 2/5 2007/01/27(土) 22:57:27 ID:Exuu+p9P0
プワァァァァァぎぎぎぃぃぃぃどんっぎゃがががががぎゅぎゅぎぎぃぃぃぃぃっっ……
夜風を取り入れる為に開いている窓の外から、けたましい警笛と同時に何かを轢き潰した様な嫌な音が響いた。
思わず彼は窓の方を見ると、側の線路に何時もは通過して行く筈の電車が止まっている。
良く見れば電車の乗務員らしき人が電車から降りて何やら物々しい会話をしている。
「あぁ……またか……これで何度目だ?」
「おい、そんな事より早くOOOに連絡しろ、こりゃあ助からんと思うけどな」
↑(OOOは良く聞こえなかったらしい)
「こいつはかなり時間を食いそうだな……XXXが車輪に巻き込まれてやがる」
↑(XXXも良く聞こえなかった)
。oO(うぇ……って事はさっきの音は人を車輪に巻き込んだ音かよ……嫌なのを聞いちまった……)
その時、彼は初めてその電車がついさっき人を轢いたのだと気付いたのだった。
其処から先は、事故の処理を始めた乗務員たちの声と音を聞くのが嫌になり、直ぐに窓をピシャリと閉め、布団を被った
だが、それでも彼が受けたショックは大きかったらしく、その日は一晩中寝る事は出来なかった。
気の弱い人間だったらこれだけでアパートから出て行く理由になってしまうのだが
彼は「この路線は自殺が多いって聞くし、一度はこう言う事が起きると思ってた」とか言って
アパートから出て行く事は無かった。
449: 3/5 2007/01/27(土) 22:58:55 ID:Exuu+p9P0
だが、その日の翌日からだ。夜になると部屋に”それ”が出るようになったのは……
初めは寝ている最中にふと目が覚めた時、何かぼんやりとした靄の様なものが見える程度だった。
けれど、日々を重ねるにつれ”それ”は人であるが、生きていない存在だというのに気付いた。
無論、彼は”それ”に気付いてから、寝付く事が出来ず寝不足になっていく。
流石に飛び込み事故程度ではへこたれない気の強い彼でも
毎日毎日こんな事があったのでは堪った物ではない。
このままでは仕事にも影響があるし、最悪の場合、自分の体が壊れてしまうだろう
そう考えた彼は”それ”が現れる原因を探る事にした。
彼は何時もであれば”それ”が現れた時は布団を目深に被り、見ない振りをするのだが
原因を知りたい彼は、今回は”それ”をじっくりと観察する事にした。
”それ”は決まった時間帯に現れる、
深夜の暗い部屋、何も無い所から湯気の様にぼんやりと現れる白い影。
”それ”はゆらゆらと部屋の中を一周り二周りとグルグルとうろつく、
そして朝が近づき、日の光が部屋に差し込む頃になると”それ”は姿を消す、
それが”それ”の行動の決まりだった。
451: 4/5 2007/01/27(土) 22:59:58 ID:Exuu+p9P0
観察して気付いたが”それ”のその動きはまるで何かを捜している様な感じがした
そして”それ”は何かを独り言のようにブツブツと喋っていた。
『…い……無い……見つからない……どこだ……どこにあるんだ……無い……見つからない……』
。oO(……こいつ、何かを捜しているのか?……けど、何を?)
彼は”それ”の言っている意味がいまいち理解が出来ず、更に観察して見るとある事が分かった
”それ”は左腕が無いのだ、左の肩から先がすっぱりと無いのだ。
彼はそこ初めて”それ”が何を捜しているのかが理解できた。
”それ”は自分の左腕を捜している、そして”それ”が捜している左腕はこの部屋の辺りにあるのだと……
。oO(しかし、あいつは一週間も俺の部屋で左腕を捜しているのに何で見付けられないんだ?
俺の部屋はそう散らかってはいないのに?それにあいつの左腕なんて知らんぞ?)
そうぼんやりと考えながら、彼の意識は闇の中へと沈んでいった。
452: 5/5 2007/01/27(土) 23:02:28 ID:Exuu+p9P0
その翌日、部屋の外からのけたましいサイレンの音で彼の目が覚めた。
。oO(どうやらあのまま寝てしまっていたのか…)、
そう友人は思いながら体を起こして見ると線路の見える方の窓の外で何人かの警官らしき影が何かをやっていた。
気になった彼は窓を開け、そこに居た警察官に何をしているのかを聞いて見る事にした。
「あの、おまわりさん、さっきから何やっているんですか?サイレンの音で目が覚めたんですけど……」
「ああ、済みません……で、何をしているかと言うと……それは……言って良いでしょうかね?
ちょっと言い難いのですが……本当に良いですか?」
妙に言い渋る警官に対して、彼がしつこく問い掛けると警官は渋々ながらも語り始めた
「それが……ここに住んでる貴方なら知っているかもしれませんが、一週間近く前にこの付近で飛び込み自殺がありまして……
その時は自殺した人の遺体の一部が見つからなかったんですよ……で、今、それが見つかったんですが……」
彼はそれを聞いて、ある事を確信した…そして、それを警官に言う事にした
「ひ、ひょっとしてひょっとすると……それは左腕では……?」
「あれ?知っているのですか?貴方の言う通り自殺者の左腕が貴方の居る部屋の窓の上の雨樋にはまっていたんです
線路の保線をしている職員がたまたま見付けて通報したんですよ。
しかし見付かって良かったですよ、あのまま見付からなかったらずっとそのままですからねぇ……」
453: 5/5+1 2007/01/27(土) 23:03:25 ID:Exuu+p9P0
それを聞いてふと他の方を見ると、はしごに登った警官が雨樋から何かを拾い上げ袋に入れる所が見えた
恐らく、あれが”それ”の捜していた物なのだろう……
。oO(そうか……だから、”それ”は左腕を俺の部屋で捜していたのか……其処に飛んでいったと思って……
見つからない筈だ、まさか雨樋に嵌まり込んでいるとは誰も思わないだろうな……)
捜していた左腕が見付かったからだろうか、その日以降”それ”は、部屋に現れる事は無くなった。
だが、”それ”が現れなくなったにも関わらず、彼は直ぐに部屋を引き払い引っ越す事にした。
俺がその理由を彼に聞くと、彼はこう答えた。
「これから先、同じ事が起こらないって保証は何処にも無いからな
万が一、同じ事が起きた時に死体の一部が窓を突き破ってきたら怖いじゃないか」
俺は、そんな彼の豪胆さがある意味怖かった。(終)
一レス分多かった……orz
454: 本当にあった怖い名無し 2007/01/27(土) 23:07:41 ID:wVm1/KOxO
乙
怖かったよ