79: 本当にあった怖い名無し 2007/02/04(日) 00:57:36 ID:8j8MidRG0
続き
それから後、一ヶ月程ずっとその手は見えていた。
朝は絶対に見えないんだが、夜残業で遅くなった日は必ず。
それで、俺の降りる駅の一個手前の駅で消える事がわかった。
最初は怖かったんだが、一ヶ月も続けばただ見えるだけで害もないしあんまり気にならなくなった。
でも、ある日また残業で遅くなりその日は終電ギリギリ。
今日もあの手見えるのかな・・・って普通に考えてたら
やっぱり一本の手が。でもその日は違った。
手が見えてから二駅くらい通り過ぎた後、
もう一本手が増えた。
つまり両手。両手が窓にくっついている。
一本増えた・・・。怖すぎて冷や汗出てきた。
勘弁してくれよ。何がしたいんだ?
早く自分の降りる駅に着く事を祈りながらガクブル。
80: 本当にあった怖い名無し 2007/02/04(日) 00:58:16 ID:8j8MidRG0
続き
冷や汗タラタラで周りを見ると一人の女の人が
その両手がへばりついている窓を驚いた顔で見てた。
見えてんのか?あの人。
そう思っていたらその女の人は俺の視線に気づいたのかこちらを見た。
女の人はあなたも見えてるんですか?って感じでこっちを見てる。
俺は見えてるよ。って感じでうなづいた。
そしてもう一度窓の方を見て失禁するかと思った。
手と手の間に顔が。顔が見える。鮮明に。
その顔は目を閉じていたがまるで両手をそえて中を覗き込んでいるように見えた。
やばい。今日はやばい。顔まで出て来た。無理。
もう一度女の人と顔を見合わせ窓の方を見た。
そこで心臓とまった。
目が開いてる。
その目は俺とそのおんなの人を交互にチラチラと見ていた。
失禁寸前。なんとか自分の最寄の駅についた。
もう窓も見ずに電車を飛び降りた。
家まで猛ダッシュで帰ったよ。
その日以降はもう俺は帰りが遅くなっても絶対窓の方を見ないようにしてる。
幸い何も身の周りには起こってないけどまじで怖かった・・・。
91: 本当にあった怖い名無し 2007/02/04(日) 11:16:17 ID:bosScDi40
【何か浮かんでる…】
1/4話
これは3年くらい前の11月初旬の話。
オレは札幌に住んでるんだけど、みんな北海道の洞爺湖って知ってる
かな?温泉や火山で有名。虻田町とかって聞いたことあると思う。5、
6年前に噴火したとこ。
毎年秋になると仲間で温泉に行ってるんだけど、その年は洞爺湖畔に
ある某ホテル(名前は絶対に言えません)に5人くらいで泊まりに言っ
たんだ。噴火のせいで客も減ってたから、どうせ行くならそこでお金
落とそうぜって感じでね。
まぁ、何事も無く夜になり、お決まりの酒盛りが始まる前にみんなで
温泉に入ろうってことになった。それが夜の9時くらい。で、風呂を出た
のが9時40分くらい。脱衣所で浴衣をきていると、洗面台の所に年の頃な
ら70歳くらいの酔っ払ってるお爺さんが座ってて。
酔って温泉に入るのは危ないなぁ~と思ってたんだけど、お爺さんも風呂
からあがった後だったみたいだから、何も言わずにそこを出た。
92: 本当にあった怖い名無し 2007/02/04(日) 11:16:47 ID:bosScDi40
2/4話
そして酒盛りをしていたら、友人のK(元警官)が深夜二時にもう一回風呂入ろうぜ。
って言ってきたので、オレとK二人でまた風呂に行った。。
そこの一番でかい浴槽は長方形で、温度によって四つに分かれてるんだけど、
お湯は一緒なのね。浴槽が段々になってて、左から右にお湯が流れてる仕組み。
左が一番熱くて、右に行くと少しぬるくなる感じ。
オレ達二人は一番右の浴槽(ぬるい方)に入ってて、風呂の中は湯気でほとんど
見えないんだけど、オレ達含め4人しか入ってないっぽかった。
んで30分くらいして二人とも出たんだけど、脱衣所に入ると先に出てた30歳代
くらいの二人が、こそこそなんか話してるんだよね。しかもこっちをチラチラ見なが
ら、そんなのお構いなしで着替えてたんだけど突然その二人が話しかけてきて、
「あのさぁ、一番熱いほうの浴槽に人みたいの浮かんでなかった」
はっ、な、なに言ってんだこの兄ちゃん達は、と思ってたら、
「ちょっと見にいってみ」って言われて、まさかと思い二人で見に行ったんだ。
湯気で視界の悪い中ゆっくり浴槽に近づくと…。
いる…たしかに何か浮かんでる。ヤバイと思いすぐに脱衣所に向かった。
そして二人で顔を見合って、「あれ…さっきの酔っ払ってたお爺さんだよな」
二人の意見が一致した。
とにかくまだ息があるかもしてないって思って、そこにいた4人で引き上げようっ
てことになった。今度は4人で浴槽に近づく、だんだんはっきり見えてきた。
やっぱりさっきのお爺さんだ。そう思って手を伸ばそうとしたときにKが静かな声
で言った。
93: 本当にあった怖い名無し 2007/02/04(日) 11:17:18 ID:bosScDi40
3/4話
「ちょ、ストップ、動くな…いいか、よおく見ろ」
みんなKの方を見た。そしてゆっくり浴槽に目を移した。すると、うつ伏せのお爺さ
んの体からいろんな物がお湯に溢れていた(みんな解るよね)。4人とも言葉を失い、
誰も何も喋らない。一瞬の沈黙が支配した…するとKが、
「いいか、出てるということは、もう死後硬直が始まってる。もう確実に
死でるってことだ…わかるよなオレの言ってること」
オレはKの言っていることを理解していなかった。
そしてまた手を伸ばそうとしたとき、
「待てって」…Kの声がした。
そしてKは続けた。
「引き上げてもいいが…これは普通じゃない、長い時間お湯につかってるんだぞ。これ
から見るものは…みんな一生頭から離れることはない…その覚悟が出来てるのか、出来
てるなら引き上げよう」
また沈黙した。そして誰からともなく風呂を後にした。
ホテルの人を呼び、すぐに警察に電話したみたいだったが。オレ達二人は面倒に巻き込まれ
るのが嫌だったから、第一発見者は30歳代の二人ってことにしてすぐに部屋へ戻った。
そして部屋の窓から外を見ていると、パトカーが赤色灯も回さず、サイレンも鳴らさずに
ホテルにすべりこんだのが見えた。
94: 本当にあった怖い名無し 2007/02/04(日) 11:17:58 ID:bosScDi40
4/4話
三十分後、気になって風呂のほうへ様子を見に行った。なにやらお爺さんの親族っぽい人と
ホテルの人が言い合ってるみたいだった。要約すると、ホテルの従業員も、警察が来るまで
お爺さんの遺体を風呂から引き上げなかったことに対しての罵声だった。オレもなんか嫌な
気分になった。
そして朝を迎えた。そこのホテルは朝になると男湯と女湯が入れ替わるところで、オレ達
男湯は大丈夫だろう、しかし女湯のほうは…と思っていたら。
なんと事故の起きた女湯(入れ替わってる)も普通に開いてた。
えっ、ひょっとしてお湯とか抜いて清掃してないのか…。だって時間的にさ、おかしいよね。
風呂が開くまでの二時間くらいで、湯を抜いて清掃ってできるのかぁ。
オレ達は凹んだまま朝湯につかり、昨日の事を思い出していた。するとフッと思った。
Kと二人で入った浴槽は一番右、事故が起きた浴槽は左、そこのお湯の流れは左から右に
流れてる…ということはオレ達のつかってたお湯って…。
以上、長文に付き合っていただきサンクス。
167: 1/3 2007/02/05(月) 22:47:31 ID:uuWi3n130
【ヤマノケ】
一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。
娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。
山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから
娘と途方に暮れてしまった。飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。
で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン
行くことにしたんだ。
車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。
で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。
今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで
「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。
最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、
音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。
168: 2/3 2007/02/05(月) 22:48:10 ID:uuWi3n130
そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいて
くるのが見えた。形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで
足は一本に見えた。そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに
振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。
めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは
「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることも
できないでいた。
そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。
音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして
娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。思い出したくもない
恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。
俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って
叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。
俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ってぶつぶつ言ってる。
169: 3/3 2007/02/05(月) 22:48:49 ID:uuWi3n130
やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。そしたら
かかった。急いで来た道を戻っていった。娘はとなりでまだつぶやいている。
早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。ようやく街の明かりが見えてきて、
ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」に
いつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。
家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、娘を引きずりながら
チャイムを押した。
住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、
と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。
住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした。
娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、49日経ってもこの状態が続くなら
一生このまま、正気に戻ることはないらしい。住職はそうならないように、娘を預かって、
何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。妻にも俺と住職から電話して、
なんとか信じてもらった。住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが
憑いてしまっただろうと。ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も
娘に会えないらしい。
一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。
早くもとの娘に戻って欲しい。
遊び半分で山には行くな。
430: 本当にあった怖い名無し 2007/02/08(木) 23:33:58 ID:vQSRKxSJ0
>>169
怖すぎるお・・・
239: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:25:41 ID:nXs+8HdLO
【赤い車】
文章も下手だし大事な話も絡んでくるので出来るだけリアルに、一見関係ないことも書き込みます。
携帯からだし少し長くなるのですが宜しくお願いします。
自分は今まで心霊体験なんか全くなく30数年を過ごしてきました。
今から6年前の4月、仕事で博多に長期出張の間に経験した出来事です。
自分にとって初めての長期出張。仕事は営業マンでけっこう給料も貰っており、住まいも博多駅から歩いて5分。全○空ホテル斜め前の交番を少し入った公園の向かいのマンション。
立地もいいし家賃はほぼ会社持ちでとにかく毎日のように浮かれて中洲や博多駅近辺で呑んで騒いで福岡を満喫していました。
その頃自分は携帯の出会い系サイトや伝言ダイヤルみたいのを使って「東京から来ました、友達になりませんか」みたいな書き込みを散々して、新しい土地での出会いや遊ぶ為に一生懸命。
そんな引っ越して間もない頃に知り合ったK子。
240: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:27:20 ID:nXs+8HdLO
最初はメールからでしたが短い間で急接近し、お互いに彼氏彼女持ちだけど遠距離中だと暴露。
でも会いたいねみたいなラブリーな関係になっていました。
K子は熊本県の八代というところの有名ショッピングモールで働いていて、たまに福岡の天神に買い物に来るとのこと。そこで5月中旬にK子が連休を取りいきなり3日間一緒に時間を過ごすことに。
約束の日は平日の夜。
待ち合わせの場所に赤いシビックに乗ったK子が到着。まだ顔も見たことのなかったK子はとても綺麗なスタイルの良い女の子。
自分のマンションの前の公園脇に真っ赤なシ○ックを停めて居酒屋で呑んでから部屋で過ごすことに。
普段その公園は路駐の車がいつも沢山あるのでなにも気にせず路駐して時間を過ごし、朝を迎えて自分だけが会社なので彼女を部屋に残して家を出ました。
会社で仕事をしているとK子から電話が入る。なんだろうと思い折り返す。
241: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:32:38 ID:nXs+8HdLO
すると赤いシ○ックがレッカーされたとのこと。
ついてないなぁと思いながら話していると他の車は昨夜から停まっているのにそのままだと怒ってる。
変なこともあるなぁと思いながらも次の日が土曜日で休みなので一緒に車を取りに行こうよと話してその日は普通に2人で過ごし終了。
明くる朝2人で車を引き取りに向かいそのまま天神でデートすることに。
自分が運転しようとシートに座ると右のドアのもの入れみたいなとこにスーパーのビニール袋があってドアを開けた時にゴソリと床に落ちました。
「何これ?」特になんとも思わず聞いてみると、K子は「それ塩なんだ」。
242: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:33:38 ID:nXs+8HdLO
どうやらK子の話では昨年デートをしていた時にぶつけたとのこと。
詳しく聞いてみるとこの車は中古の車で、2年程前までK子は福岡で働いていたんだけど、人事移動で現在の八代に。その少し前に福岡で車を購入したとのこと。
事故のは一回ではなく、その前にも男性が運転していて事故をしている。かろうじて彼女は怪我をせずにすんでいるが、一回は男性が骨折までしてフロントガラスまで割れたとのこと。
それからは車を停める時には必ずハンドルとタイヤ4つに盛り塩をしているらしい。
実際に大量の塩を見たけれど、ヘェーぐらいなは駐禁だけで特別なことは何もありませんでした。ただ自分にはその赤いシ○ックが不思議に思えただけで…
それからも彼女は三週間に一度づつ三連休を取って泊まりに来ていました。
平日に来ることが殆どで自分が車に乗る機会はなかったのですが、
243: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:37:21 ID:nXs+8HdLO
ある日2人で海沿いのアウトレットへ買い物に行きました。
観覧車に乗りかなり大胆に2人で過ごしたあと…その時何故かもう一つ観覧車を作ってたのを覚えてる(時期の限定の為)…自分が車を運転して帰る途中。
自分「ねぇ、なんか車から変な音しない?」
K子「最近なんか変な音するんだよね。昔もあったけどほっといたら治ったから平気だよ」
自分は車に詳しくはないですが、なんだか不完全燃焼しているようなそんな感じ。
自分「一度ディーラーとかに見てもらった方がいいね」などの会話を覚えてる。
244: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:38:33 ID:nXs+8HdLO
そしてある休みの日の午前中、K子が泊まりに来る為に車で今から出発するよ!との電話。
その頃はもうお互いを恋人と思っていたので楽しみでしょうがないのだが、彼女が出発して数時間後に再度電話が鳴る。
K子「どうやらさっきからブレーキが効かないんだけど、どうしよう…」
高速道路でブレーキが効かないなんて大の男でも焦る状況。
自分は電話でとにかく左車線に寄って、そのままアクセルを踏まないでウインカーを出して惰性で停まるんだよ!その間にJAFを呼ぶからいまどの辺りなの?なんて会話をしていた。
ちょうどインターを過ぎた辺りだったので、思ったよりも早く救出されひと安心。
車は現地近くの車屋さんに修理を頼み、K子とは電車向かった自分と合流。
K子は憔悴しきった表情で涙ぐんでいた。
修理は数日かかるところを事情を話し3日間でお願いし、K子と自分は自宅へ向かいました。
帰りの電車でK子がぐったりしながら「あの車おかしいのかなぁ。なんだか○○に会いに来るときにいつもおかしくなる。」
245: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:40:16 ID:nXs+8HdLO
実はブレーキがおかしくなったのはこれが初めてではなく、アウトレットに行った先日も高速でブレーキがきかなかったとのこと。
そして昔の男性との事故も2人で乗った時ばかり。
自分もうすうす感じていました。車が…赤いシ○ック嫉妬してるんじゃないかって。
そして8月、
ついに自分にも5連休の休みが取れたので、今回は自分が初めて八代に泊まりに行くことに。
お昼に出発した自分が八代に着いたのは夕方頃。都内で生まれ育った自分にはビックリするくらい長閑な場所。
彼女とメールで連絡をとりあの赤いシ○ックで迎えに来てくれた。
彼女の住まい近辺には何にもなく、買い物さえ車がないとどうしようもない場所でした。
246: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:43:52 ID:nXs+8HdLO
しかも残念ながら5日間ともK子は仕事で…販売だからかき入れ時は休めない…だから自分が帰る最終日の1日前の夜まで夜食以外はずっとK子の部屋で過ごしました。
本当に素敵な時間を過ごした最終日前日の夜、自分は電車で帰るので最後は熊本ラーメンを食べに行きたいと2人で外出しました。
そのお店は八代駅に向かう途中のちょっとした繁華街の脇道を入ったところにありました。
駐車場がないので繁華街の四車線の広い道路に車を路駐。ラーメンを食べてから車を停めた道路へ向かうと何故か…停めた車の辺りに人だかりが…
247: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:45:02 ID:nXs+8HdLO
しかもパトカーが停まってる…
自分はとっさに「路駐で捕まったかなぁ、ごめんね」などK子をなだめてた。
でも近くに行くと様子が違う。
車は運転席側が半壊。
助手席側もドアが開かない状態。
何があったのかわからずに車に寄っていくと、
お巡りさん「これ、君達の車かね?」
自分「はい。何があったんですか?」
お巡りさんに教えられて前方を見ると100メートル程先に傾いた車。
お巡りさん「酔っ払い運転で当て逃げだよ。逃げようとしたけど車がダメになって向こうで停まっているよ」
そんなやり取りの間中、「どうして…どうして…」とずっと泣いていた。
お巡りさんがK子に「車検証出していいかな?ちょっと拝見するよ」と割れたドアガラスから車検証を取り出す。
お巡りさんから「この住所がお宅の住所かな?」と聞かれ自分はわからないのでK子に問いかけると、
K子「知らない…そんな住所知らない…」と心ここにあらずという感じ。
248: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:46:36 ID:nXs+8HdLO
住所には熊本県八代市○○。
その住所を見ても自分には何もわからないがお巡りさんが
お巡りさん「住所はこの辺だなぁ…」
自分「いやっ、○○ホームセンターの方でこの辺じゃないですよ」
お巡りさん「あっ!これは前の人の住所だねぇ、こっちの八代市○○が君の住所かな?」
K子に再度問いただすと泣きながら何度も頷く。
えーっ…その前の住所って何?
自分はその住所を見て電信柱の住所を見ると…えっ…この辺の住所じゃん。
これってこの赤いシ○ックの前の持ち主の住所だよね。
K子はその時も車が潰れたショックで全くそのことを不思議に思わないようで泣いていた。
その後警察に連れて行かれて聴取みたいなのを受けるのと、相手が酔っ払いなので相手の迎が来てから謝られて。
結局帰りは午前3時過ぎ。
タクシーで彼女の部屋に戻り、彼女を落ち着かせようと必死だった。
でも頭の片隅には車検証の住所のことがいっぱいで…
250: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:49:48 ID:nXs+8HdLO
次の日K子が仕事に行く時にタクシーで二人して出発。
K子を下ろしたあと駅に向かう途中で、どうしても住所のことが腑に落ちないので運転手さんに昨夜の住所を告げて向かってもらった。
タクシーが着いたのは…昨夜の事故現場が見える場所。
信じられないくらいにすぐ近く。
自分は昨夜の住所の家を探そうと歩き出す。するとその家はすぐに見つかった。
立派な2階建ての家で、入り口が細い竹の格子の玄関。
自分はとても迷ったけれど思い切ってチャイムを鳴らしてみた。
出て来たのは50才そこそこのおばさん。
自分「大変突然で失礼なんですが」
自分は失礼なのを承知で昨夜の事故の事、自分がもうここに来ることはないこと、そんなことから話し始めました。
するとおばさんは事故の事を知っており事故の時に現場に来ていたとのこと。
なかなか話してくれなかったけれど、それから小一時間おばさんと話しました。
251: 本当にあった怖い名無し 2007/02/06(火) 17:51:08 ID:nXs+8HdLO
そしてここからはおばさんの話と憶測です。
おばさんには息子さんがいて数年前に亡くなっていました。
その息子さんは自分で買った赤いシ○ックを本当に大切にしていて毎週庭で洗車する姿を良く覚えているそうです。
ある日息子さんは赤いシ○ックで運転中に事故に巻き込まれ亡くなった。その後車は熊本で売却した。
そして昨夜の事故。
自分が感じたこと。
K子は赤いシ○ックを本当に大切にしていた。
そしてその赤いシ○ックにはおばさんの息子さんの思いが今でも残ってる。
息子さんはK子に愛されることを喜んでいたのかもしれない。
なのにK子は違う男を車に乗せる。
愛するこの赤いシ○ックとK子に男が。
K子は福岡で赤いシビック○を買ったあと八代に呼ばれたのではないか。自分のそばに来て欲しくて。
そしてたぶん息子さんは嫉妬していたのだろう。自分もいなくなって欲しかったのかもしれない。
その後事故を起こした相手の保険屋さんとの窓口を自分がやり、ローンは少し残ったがK子は新車に乗り換え、納車がすむ頃にはお互いに連絡もしなくなった。
福岡出張中に起きた不思議なことはまだたくさんあります。
それはまたの機会に。
文章下手ですがありがとうございました。
306: 本当にあった怖い名無し 2007/02/07(水) 18:33:25 ID:YUpgDr7cO
【田舎の自販機】
怖かった話な。
一年くらい前に、仕事が終わった後、煙草を切らしていたもんで、煙草の自販機を探していたんだよ。
もう夜中の2時でさ、クタクタなのに、中々見つからなかった。
我慢すりゃあいいんだけど、仕事のことでイライラしていたし、眠いのもあってどうしても吸いたくてさw
車でキョロキョロしながら探してると100mくらい先に自販機を発見した。
田舎道で真っ暗なんだけど、その自販機だけボーッと光っている感じ。
車から降りて自販機を見るとちゃんと販売してる(外置きの自販機って夜中、販売規制してるよね?)
早速財布の中から300円出して、自販機に投入。
ボタンを押したんだよ。
そうしたら、煙草の落ちる音がしたあと、自販機の電光表示に「ありがとうございました」って出た。
心の中で(どういたしまして)って冗談で思った途端、自販機の電気が「パシッ!」って切れた。
(うわ!なんだよ!)ってびっくりしたよ。
だって灯りはその自販機しかないし、周りは何もない畑道だ。
(危ねー。金呑まれなくてよかった・・)と煙草を取るためにしゃがもうとしたら、自販機がいきなり再起動した。
蛍光灯がついて、なんか電光表示に起動メッセージが出た。
307: 本当にあった怖い名無し 2007/02/07(水) 18:34:21 ID:YUpgDr7cO
まあ、接触不良かななんて思いながら電光表示をもう一度見てると、そこには
【あえああえあああああ】
と表示されてた・・
流石に怖くなって慌てて煙草を取ろうと手を突っ込んだら今度は
【グニッ】
と柔らかい感触が!
慌てて手を引いて走り車に乗り込み、もう一度自販機を見たら、煙草の取り出し口の蓋がガタガタ揺れていた。
急いで逃げたね。
もう煙草とか言ってる場合じゃなかった。
本当に死ぬかと思った。
翌日その道を通ったら道端に花が供えられているだけで自販機はなかった。
309: 本当にあった怖い名無し 2007/02/07(水) 18:44:54 ID:vUeLRyMQO
>>307
マジ怖い―
もう夜自販機使えないよ_| ̄|○
312: 本当にあった怖い名無し 2007/02/07(水) 19:04:54 ID:xTPZF2mI0
田舎の方だとポツンとある自はんき怖いよな。
車で走っててなにもない田んぼのへんでジュースとか買ってふとまわり見渡すと街灯も無い。
車だからかろうじて道が見えてたけどヘッドライト無いとほんと真っ暗なんだよな。
超こわいよー!え-ん!
316: 本当にあった怖い名無し 2007/02/07(水) 19:35:13 ID:YUpgDr7cO
>>312
いやさ、マジ話なんだけど誰も信じてくれんのだよw
後日談。
その一週間後、会社に早朝出社したら、机の上に、その自販機で買ったはずの濡れてシワシワになった煙草(マル○ロ○イトメンソール)が置いてあった。
最初は驚いたけど・・
ひょっとしたらさ、何か俺に伝えたかったのかな・・
なんて思ったら、切なくなって花を供えに行った。
一緒に行った彼女は
「きっと・・同じ煙草吸っていたんだよ。だからお話したかったんじゃないかな。○○と・・」
と言っていたが・・
ごめんな。
俺はもうちょっとこっちにいたいんだ。
彼女との結婚も決まったし。
またそっちにいったら一服しながら語ろうぜ
って手を合わせてきた。
享年28歳 2006年1月
そんな文字が目の前で滲んだ。
318: 本当にあった怖い名無し 2007/02/07(水) 19:43:22 ID:JuKCT0ncO
>>316
切なくなる話ですね。乙です…
437: 隣人の正体1/2 2007/02/09(金) 00:50:21 ID:svToC9Zx0
【隣人の正体】
前に住んでたマンションの話。
そこは階段がけっこう広くて、エレベーターを使わない人も多かった。
俺は12階だったからそんな事はしなかったけど。
で、もうひとつ特徴的なのは、ネコ。マンション周辺にネコが多い。
もちろん、マンションの廊下なんかにもぞろっと居る。
でもみんな、もう慣れっこなのか、誰も何も言わなかった。
自分も引っ越して今の場所に来るまでは、特に気にかける事もなかった。
ネコの方もかなり人間慣れしていた。
で、ある日をそのネコ数匹が、
決まってマンションの下の同じ場所で死んでいる、
というちょっとした事件があった。
どうやら転落死のようで、高層階から落ちたようだった。
この一連の事件がおきたのは、隣の人が引っ越していって、
すぐに新しい人が入ってきてから間もないことで、
今考えるとすごく怖い・・・ものを俺は見ていた事になる。
新しく入ってきた人の部屋の前にあった、
透明なプラスチックっぽい板の事。
ネコの餌が入った袋。恐らく、もう空なのであろうそれは、
かなり乱雑に開けられていて、カッターか何かで切られたように、
ずたずたになっていた事。
そして、すぐ近くの友人のマンション(といっても本当に隣)から、
一度だけ見た、俺のマンションの縁から、空中を歩くネコの事。
438: 隣人の正体2/2 2007/02/09(金) 00:50:56 ID:svToC9Zx0
最後に挙げたのは、何故か目の端にしか移らなくて、
すぐに友人としゃべり始めたからよく見ていなかったが、
その数分後を見なくてよかったと思う。
マンションに帰ると、やっぱりネコが死んでいた。
人だかりが出来ていて、俺は、さっきのネコなのかな、
と軽く思ったぐらいだった。ネコなんてそこらじゅうに居たから。
その後もちょくちょくそういうネコの変死はあった。
やがて引っ越した(といっても隣の駅に)俺だが、
その友人が衝撃的なことを教えてくれた。
お前の隣に住んでたやつな、捕まったぜ。
話を聞いてみると、その隣人は透明なアクリル板を、
マンション壁の外側に突き出るように固定させ、
その先にネコのエサを置いていたらしい。
それが発見されたのが俺が引っ越してからすぐのことだった。
ちょうどネコが餌を食べているアクリル板を、揺らしているところだった。
そしてネコは転落。奴は通報され、捕まったとの事。
アクリル板を揺らしていたその顔は、
実に気味の悪い「ニヤニヤ笑い」だったとか。
俺があの時見たすべてのものが、
あの一連の事件にかかわっていたのだ。
今でも思い出すと、薄ら寒くなる。
652: 本当にあった怖い名無し 2007/02/12(月) 23:49:23 ID:SZxF9sQlO
【あの時のノート】
同じクラスの友達のAさん(仮)に最近起きた話です。
Aさんは夜更かしする方で、朝起きても寝足りず授業中にどうしても眠くなってしまい
気が付いたら授業が終わっていた、なんて事も度々あったそうなのですが
英語の授業でALT(外国の先生)が来る時だけは何が何でも絶対寝てはならないという
うちの学校の常識(というか一般常識だと思いますが)があり、
いつも授業中寝てる人もその時間だけは頑張って起きていたのですが
ある日のその授業で、Aさんはどうしても眠気に耐えられなくなり
シャーペンを持って粘りながらも頬杖をついて少し寝てしまったそうなんです。
そして、寝ているうちに肘がズレて頭の支えが崩れその衝撃で起きてAさんは
「しまった!」と思いながらおそるおそる先生とALTの方を見たら、案の定2人ともAさんの方を凝視していて
Aさんは「やってしまった…後で叱られるな」と思い軽く頭を下げて
黒板を写そうとしてノートを見たら、ノートには自分のガタガタな字で
『ねたらしぬ』
と書いてあったそうです。
Aさんは少し笑い「自分こんなに必死だったんだなあ」と
おかしくなって気持ちが和らぎ、しばらくしたらまた眠くなって寝てしまったそうです。
それから先は私が見ていたのですが、前にいたAさんが急に席からグラッと倒れたのです。
私や周りの生徒がAさんの元に駆け付けて見てみたら、Aさんは完全に意識を失っていました。
急遽Aさんは病院へ運ばれましたが、その日の夕方にやっと意識が戻ったそうです。
そして後にAさんからその時の話について聞くと「嫌だ、怖い」としか言いません。
私は「何があったの」としつこく問い詰めたら、Aさんは震えながら
「その時の事だけ全く記憶にないの…でも、後であの時のノートを見てみたら、
自分の字とは思えないくらい立派で丁寧な字で書いてあったの…
『ねたらころす』
って」
653: 本当にあった怖い名無し 2007/02/12(月) 23:51:20 ID:dEMVh7h50
GJ!妙に怖い
765: 歪みの向こう側1/2 2007/02/15(木) 19:07:41 ID:dBCP33uV0
【歪みの向こう側】
中学生のときだったかな。
休みの日に、友達に公衆電話から呼び出されて、
部活なんかもやってない俺が、しぶしぶ学校に行った。
そいつは野球部のやつで、何で公衆電話からなんだろう、
と少し変に思いながら。
部活が終わったのがその時間なのか、呼び出されたのは夕方で、
陽もすでに落ちかけてて、学校内も人がまばらになっていた。
さすがに職員室には教師が数人いたと思うけど、
友達が来てくれと指定した場所は3階の教室の前だった。
階段を上り、廊下に出ると、
夕陽のまぶしい光が直接目に飛び込んできた。
少し目がくらんで、その後よく廊下の先を見てみると、
人影があった。
俺はそいつだと思って目をこすりながら近づこうとして、
待てよ、何かおかしいぞという事に気がついた。
廊下が歪んでる。
歪んでる、というのは誇張でもなんでもなくて、
目を凝らしたけど、本当にぐにゃぐにゃと陽炎みたいになっていた。
廊下の脇に角材が置いてあったんだけど、
それも途中まではまっすぐなっていて、
途中からぐにゃぐにゃと歪んで揺れていた。
766: 歪みの向こう側2/2 2007/02/15(木) 19:08:48 ID:dBCP33uV0
そして、俺を呼び出した「友達」が、
その歪みの「向こう側」に居ること。
終始、逆光で、黒い影しか見えなかったこと。
よく考えれば不可解なことが、一瞬で頭を駆け巡り、
逃げようと決めた、その時だった。
影が突然縦に細くなり、
ものすごい速さで揺れ始めた。
影絵「パンを踏んだ娘」みたいな感じで、
ぐにゃぐにゃ、ぐにゃぐにゃと。
あわてて階段を駆け下りて、
一階の職員室に飛び込むまでとても長かった。
事情を説明しても信用されるとは考えず、
でも教師に会えた事で少し安心感が沸き、
苦笑いで部屋を後にした。
結局、まあ今考えるとやっぱりというか、
その友達は俺を呼び出してはいないということだった。
学校が結構田舎くさい場所にあったから、
何か因縁めいた話でもあるのかな、と思っていたが、
そういう話も無く、謎は謎のまま終わってしまった。
ただ今でも、
あのまま歪んだ先へと行っていたらどうなっていたのか、
ということだけはあまり考えないようにしている。