2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:09:46.16 ID:9hQIw81q0
前説としては、日々のニュースを見てもうちょっと理解して
楽しく国際政治をウォッチできるようになろうよ、という主旨で解説しようかと思います。
まず覚えていただきたい言葉はこちら。
「戦争とは、広義の外交の一部であり、狭義の外交の失敗である」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:13:28.40 ID:9hQIw81q0
さて、そもそも何で戦争をするのかなーって話です。
二つ以上の勢力が利害関係にあるとき、利害の調整が必要になります。
これが外交です。
利害関係というのは、価値のある不動産(領土)の所有権であったり、
有権者の支持を得るための「正義を行う必要」だったりします。
ここで話し合いで解決できたらお互いに一番安く済むので、まずは話し合いからはじめます。
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:16:46.60 ID:9hQIw81q0
でも、問題解決するんだったら殴ったほうが早いんじゃねぇ?
という考えも勿論あります。あとは話し合いで出すネタが無いけど、
利害に関して妥協する余地が無いから殴るしかない、みたいな逆ギレです。
利害調整という目的を果たすための手段としての戦争、
これが「戦争は広義の外交の一部である」
になります。
でも話し合いでケリ付けるのは失敗しているわけで、これを指して
「戦争は狭義の外交の失敗である」
とかいいます。
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:16:54.92 ID:y6jKYkAr0
続けろ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:21:28.25 ID:9hQIw81q0
この辺の「なんで戦争始めちゃったのかなぁ」を理解していると、
内戦とかが始まったときの状況がわかりやすくなります。
だいたい「外交手段としての戦争のコストを安く見積もっちゃった」
か「戦争以外の手段が無いほど状況が悪い」かのどっちかです。
強者がはじめる戦争は前者、弱者がはじめる戦争は後者が多いかな。
ので、次から実際の戦争の話に入ろうかと
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:25:06.54 ID:9hQIw81q0
さて、話し合いは微妙なけっかであり、戦争で利害関係の調整をするかー、
という段階になります。
利害関係の調整なわけですから、最終的な落としどころが必要になります。
古典的領土紛争なら、「価値のある不動産を取得する」「価値のある不動産を防衛する」
みたいな。
フィクションでよくある、最終的な落としどころがよくわかんねぇ戦争というのは基本バカの想像なんで
滅多に発生しないです。 たまに発生します。
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:31:37.16 ID:9hQIw81q0
さて、戦争に落としどころが想定されている以上、
軍隊はそれにしたがって組織され、行動するわけです。
此処で初めてハードウェアとしての軍隊が出てきます。
例えば日本の自衛隊の場合、想定している戦争が詳細をぶっとばすと
「国土・国民の防衛」なんで、それに適した組織と装備になっています。
※予算の許す範囲で
地球の裏側に派兵したり敵前強襲上陸したりとかを考えていないのでそういう組織も装備も無かったというわけです。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:36:55.61 ID:9hQIw81q0
逆にいうと、ある国の軍隊の組織や装備で、その国が想定している将来の戦争がある程度見えてきます。
中国が本格的な空母を作りたがっているのを見て、
ああ、外洋に出て作戦できるだけの戦力が欲しいんやなぁとか、
韓国がイージス艦作ってるのを見て、ああ、北朝鮮相手の戦争では出番のない艦を作るってことは
北朝鮮以外の仮想敵を想定してるんやなぁとかがわかるようになります。楽しい。
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:41:21.65 ID:9hQIw81q0
俗に軍オタと呼ばれる人たちの中には、この辺がいまいちわかんないけど
兵器のスペックとかにばかり詳しくなっちゃって変な方向に行っちゃう人がいます。
細目はわかるけど基本は興味ないみたいな。趣味なのでありといえばありです。
でもこの辺を押さえておくと個々の戦場や戦闘についても裏の意図とかが見えてくるので楽しいと思う。
次は戦争の終わらせ方について。
戦争の終わらせ方は雑把に分けて二種類あります。
完 全 勝 利
または
適当なところで交渉に戻って握手
です。
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:43:36.68 ID:9hQIw81q0
完全勝利のほうはアレです。前回日本に対してアメリカが成し遂げた奴です。
一方の主張が全部通って負けたほうはぐぬぬってなります。
普通は適当なところで交渉となります。
というか、一般的な戦争はある程度殴り合って戦争勃発前の交渉の前提をかき混ぜたあとに
再交渉するものです。
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:18:43.00 ID:UUP/XHq5i
>>31
日本は無条件降伏してなくね?
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:40:21.18 ID:YG5BoJJe0
無条件降伏論争なんてのがあるのね
wikiに条件付の無条件降伏であったとする説、なんてのもあってもうワケワカメ
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:43:49.92 ID:JNx1PjyY0
>>124-125
言葉遊びのようだけど、
ポツダム宣言で提示された日本が降伏にあたり受諾すべき条項は、「“日本国軍の”無条件降伏」で、
日本国はこれをそのまま呑んだので、「文章上の無条件降伏」はしてない
ただしポツダム宣言受諾に対して、何ら条件を付することなく一切を相手にゆだねることを選択した、
「行為としての無条件降伏」はしてる
・・・という解釈をされることが最も多いのは多いね
ぶっちゃけ有識者の間でもいまだに論争されてる議題で、どれが「通説」とも言いにくいレベル
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:45:42.96 ID:9hQIw81q0
よくフィクションで出てくる戦争で、延々と敵味方で殺しあって
憎しみが憎しみを呼んだー、いつまでこの戦いは続くんやー、
みたいなのがありますが、普通はそんな状況にはなんないです。
あ、いわゆる低烈度紛争とか国家総動員体制下の全面戦争だとそうなりますが、
基本的にはそんなのは例外です。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:44:27.35 ID:j1MIGkEQi
最近は空母の開発競争があってるけど、実際の戦争ってミサイルバンバン打ち合って終了じゃないん?
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:50:59.57 ID:9hQIw81q0
>空母
空母の運用に対する誤解っすね。
太平洋戦争から空母対空母で戦う印象が強いですが、
空母の最大の価値は
「航空機を集中運用できるプラットフォームを迅速に再配置できる」点です。
というか空母の集中運用で敵基地襲撃を果たした日本でその辺の解説が無いのが問題なんですが。
敵国の海上部隊を排除して敵国沿岸に空母を配置すれば対地支援し放題とか、
アメリカさんが良くやる手ですね。
糞柔軟で糞強力な空母という存在を潰すためにミサイル飽和攻撃とかが出てきて、
それを防ぐためにイージス艦が出てきたわけでして。
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:53:06.29 ID:af2GhxhK0
改憲したら日本軍みたいのが復活してまた戦前に逆戻りするの?
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:56:23.02 ID:9hQIw81q0
>改憲したら
日本軍みたいのが復活して戦前に、ってのがあいまいすぎるっすね。
具体的な戦前のイメージがわかんないっすけど、
少なくとも徴兵制は現代の日本の産業構造じゃ無理だしあんまり効果が無いです。
ついでに自衛隊は志願制で回ってるんでいまさらっつーか。
また、上でちょいと書いた「想定している戦争」が変わらない限り
憲法変えてもたいして問題ないっすよ。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 14:58:52.29 ID:9hQIw81q0
んじゃー軍事の話に。
例として古典的な
・価値ある不動産(領土)の取り合い
・陸戦主体
についてやります。A国がB国の実効支配地域を攻めるとかしましょうか。
この場合、A国軍がわらわら~っとB国領に攻め込みます。
ここでよくある間違い
・A国軍の侵攻に対し、B国軍が抵抗しなければ戦闘は発生しない
・戦闘が発生するのは、あくまでB国軍に抵抗の意思と能力がある場合
この辺で無防備都市宣言とかが出てくるので次で解説します。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:06:51.68 ID:9hQIw81q0
さて、A国がB国領土にせめて来ました。想定される地域にはB国人が居住しており、
資源や都市等価値ある不動産があります。
ここで戦闘が発生するのは
1、該当地域のB国軍に抵抗の意思と能力がある場合
2、該当地域のB国軍に抵抗の意思はあるが、能力が無い場合
3、該当地域のB国軍に抵抗の意思が無いが、能力はある場合
4、該当地域のB国軍に抵抗の意思が無く、能力も無い場合
の1のパターンだけになります。2は戦闘っつーかボコられて終わります。
3のパターンは、大きな戦略の一部として防衛を放棄し、
A国の占領後に逆襲を試みる場合等です。この場合は戦力を温存するために戦闘をしません。
4のパターンは、そも抗争地域に軍隊が足りない場合です。どうしようもないです。
で、いわゆる無防備都市宣言は2の場合に出ることが多いです。
都市の首長が、自国軍の抵抗による都市防衛の成功を低く見積もり、
防衛戦闘による荒廃よりも占領受け入れを選んだ場合、
敵国、ここではA国軍に対し、抵抗しないよー、攻撃はヤメテーと宣言します。
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:08:46.14 ID:9hQIw81q0
一時期平和活動家の方たちが「無防備都市宣言」とか「無防備マン」とかやっていましたが。
・・・いましたが。うん。
日本って戦争中なんだなぁって思いました。
っつーか誰だよあんな余計な知恵付けた奴。馬鹿じゃねぇの
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:13:05.51 ID:9hQIw81q0
さて、この辺までくるとわかると思うのですが、
映画とかの戦闘ってだいたい都市じゃなくて荒野とか平原とか山とか、
少なくとも人の少ないとこでやってますよね。なんでじゃろ。
要は、守りたいものがあるからってそこで守る必要ないっていうか、
もうちょっと前の方で守りたいからです。守にしても余裕が欲しい。
サッカーでゴール守る必要があるからってゴール前に固まる必要ない、
ライン上げろやっていうアレです。
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:14:04.64 ID:qH21e3TD0
見てるよ
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:14:12.71 ID:rDWSVIHc0
やっとそれらしい話になってきたか
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:15:32.78 ID:9hQIw81q0
先のA国、B国の例でやります。
B国側の軍隊は、A国はこの辺を欲しがってるからこの道をくるじゃろな~、
じゃあこの辺に防衛部隊置かんとな~、
てな具合で部隊を配置します。
A国側もB国の動きを想定して、この辺に防衛部隊いそうだしどうしよっかな~、
とか考えます。
これでやっと軍事物レベルまで降りてきました。
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:16:03.68 ID:HhG+R1+Z0
無防備宣言って(国際的な)法的根拠あるん
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:17:07.18 ID:9hQIw81q0
>法的根拠
ジュネーブ条約の条項ですよん
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:22:15.22 ID:9hQIw81q0
さて、戦争映画でよく見るレベルである、
軍隊と軍隊が向き合って~ってな状況になりました。
ここで、攻め込むほうの考え方は大きく二通りあります。
一つは、敵野戦軍の撃破を優先すべし。
なぜなら防衛戦力を撃破すれば目的である不動産確保を邪魔するものはいなくなるから。
一つは、目的である不動産確保を優先すべし。
別に敵野戦軍と無理に戦う必要はないじゃん、ささっと根拠地取っちまおうぜ。
第二次世界大戦末期のベルリン攻防戦について、アメリカが前者の考えでソ連が後者の考えでした。
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:27:07.09 ID:9hQIw81q0
第二次世界大戦からこっち、流行は後者の「目的優先」になってます。
軍隊の仕事は戦闘じゃなくて戦争に勝つことなんじゃよ~、
戦闘はあくまでも一手段なんじゃよ~、ってことです。
例えば、第一次世界大戦では「敵の最も強力なところにこっちの最も強力な部隊を叩きつける」
みたいな戦略が結構ありました。死屍累々でした。
第二次世界大戦で有名になった電撃戦はこの発想に対するアンチテーゼの一つで、
「敵の一番弱いところブチ抜いて敵根拠地ズタボロにしてやろうぜww」となります。
こっちのほうがいいじゃん。
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:31:58.43 ID:9hQIw81q0
さて、ここまで来るとあれですがお分かりでしょうか。
「軍隊は人殺しを目的とした組織ではない」
「軍隊が人を殺すのは手段であり、目的ではない」
まぁ死ぬのは仕事なんですが。
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:37:18.99 ID:HI9JTjPA0!
>>56
死ぬのは仕事じゃありません
任務の遂行と達成が仕事です
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:35:30.39 ID:9hQIw81q0
科学技術の発展は兵器体系の発展につながり、
戦車だー、飛行機だー、とか面白おかしく格好いい乗り物がいっぱい出てきましたが、
あくまでもそれをつかって何をするべ、ってことが重要になります。
例にあげているA国とB国の領土紛争という戦争を例に取ります。
この戦争で、たとえば戦闘機が役に立つのはどういう状況か?
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:43:19.33 ID:9hQIw81q0
以前知人にこれ系の話をしたら帰ってきた返事が
「はーい!戦闘機の仕事は戦闘機と戦って落とすこと!」
でした。だからなんで戦闘機と戦闘機で戦うんだよこの野郎。
要は、この手の古典的戦争における航空機の役割は地上部隊の支援になるわけです。
偵察機を飛ばして敵情を図る、対地攻撃機を飛ばして火力支援を行う等。
戦闘機・迎撃機はそのとき初めて出てきます。
それに対して、護衛のための戦闘機だの戦闘機を落とすための戦闘機だのを
双方が出して初めて空中戦が発生します。
※戦略爆撃とかが絡むとまた別の話になる
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:49:13.69 ID:9hQIw81q0
ので、例えばある軍隊が航空部隊を整備するとして、
受け()か攻め()かで装備の質が変わるわけです。
韓国が空中給油機買ってどうすんだよみたいな。
このへんを考えるようになると、オスプレイさんとか
在日米軍の部隊編成とかが面白く見れるようになります。
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:46:59.41 ID:99V4WBEo0
それは爆撃機とかの仕事であって、戦闘機はやはり戦闘機と戦うための機体じゃないのかな
まぁ比重の問題だが
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:50:32.99 ID:jRLKYevd0
>>62
昔は重戦と軽戦という分け方があったけど今はもうない
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:51:14.33 ID:9hQIw81q0
>比重
うーん、戦闘機は超イカすし好きですけど、あくまでも主役じゃなくて
超重要な脇役って認識っすね。この辺は僕の認識間違いの可能性もあるんで流していただきたく
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:49:24.83 ID:rDWSVIHc0
つまり航空優勢を確保するためとかそういう答えが欲しいってことじゃね
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:53:15.65 ID:9hQIw81q0
>航空優勢
あ、ちょうど言葉が出たので乗っかります。
要は空で好きなときに好きなことをしたい、そのために邪魔が入ったら
力づくで排除する、そのための戦闘機だぜーっていう話です。
対地攻撃ハァハァ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:54:37.84 ID:99V4WBEo0
ああ、確かに主な役割って地上攻撃の支援だもんね
その支援を妨害する敵に対抗する機体だと言えば、たしかに脇役だね
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 15:59:38.11 ID:rDWSVIHc0
戦闘機は対空戦闘における主役だし
歩兵は占領時における主役だ
任務や方針、主眼によって主役も脇役も変化すると俺は思う
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:01:24.37 ID:9hQIw81q0
んじゃ戻りまして。
さー戦争だー、戦車だー、飛行機だー、大砲だー、とかやります。
防衛側は敵の攻撃の意思を砕くまで、
または外交で敵が引くまで持久する必要があります。
防衛側は自然の要害(河川、丘陵、森林等)や、
野戦構築した陣地(塹壕等)、
永久陣地(要塞等)をもって敵に対抗します。
なぜこういうものが必要なのかといえば、敵の砲火から身を隠すものがあれば
それだけ生存率が上がるからです。あたりまえやな。
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:06:07.78 ID:9hQIw81q0
さて、鉄砲が登場して戦場における火力が膨大なものになると、
敵砲火に身をさらすと死ぬ
→なるべく投射影(敵から見える面積)を減らしたい
→伏せたり地面に穴掘って埋まる
→自然物を利用したり、自然物を加工したり、いっそ自分たちで作る
という流れが起きました。ここでついでに発生した問題点が
・機動力ダダ下がり
・戦線がうごかにぃ
です。
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:13:05.07 ID:JNx1PjyY0
防衛側が自然の要害を最大限に利用した例としては、冬戦争が挙げられるね
見てるから続けて続けて
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:16:46.53 ID:6IBYgk/P0
某漫画で機動力失った騎兵がなぎ倒されるのを見て
こりゃ塹壕戦にもなるわ‥ と思った
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:18:35.24 ID:9hQIw81q0
要は塹壕ちゃんに有刺鉄線と機関銃をすえつけたら
歩兵で突破するには防御力がベラボウ過ぎて無理~って流れです。
しかたがないのでイギリス人が戦車を作りました。
戦車の登場は、戦場に機動力を再びもたらしました。
これはまた、歩兵戦力が戦車の機動力に追従する必要から、
歩兵部隊の自動車化・機械化をもたらしました。
杏子に 強固に構築された防衛陣地は未だ充分な威力を発揮しますが、
それだけでは防衛が不可能になりました。
攻撃側に火力と機動力がある以上、防衛側にも同等の火力と機動力が必要になるからです。
攻撃側の柔軟な機動に対して、柔軟に対応できる戦力が必要なわけです。
日本にはなぜか戦車不要論者がいっぱいいますが、僕は頭が悪いので敵戦車に戦車以外の手段で、
それなりのコストで対抗する手段が思いつきません。
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:25:49.39 ID:DJJF/ep40
>>85
ただ日本は島国だし
敵が戦車で乗り込んでくる状況になったらもう終わりな気がする
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:26:49.57 ID:RifZXV+R0
>>93
戦車に海渡らせるには、それなりの交通手段が必要だし
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:22:33.06 ID:9hQIw81q0
ここ数年の戦車運用について言えば、
アフガニスタンでカナダ軍が「やっべ戦車マジ必要だわ、議会ちゃん戦車買って買って~」
したのとか、
シリア内戦でシリア軍の市街戦における戦車運用がイカス!とかが有名でしょうか。
正面からの火力の応酬以外でも、戦車は役に立つというのが戦場で証明されております。
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:29:51.24 ID:9hQIw81q0
さて、ここまで大雑把に「古典的戦争ってこんな感じやで」みたいなのを書き連ねました。
・攻め方と守り方が居て
・攻め方は不動産の確保が目的で
・守り方はそれをふせがにゃならん
んで、基本的に日本の自衛隊が想定しているのってこの古典的な戦争そのものなんですよね。
最近は離島防御だー、ゲリコマ対策だーしてますが、基本はこれになります。
また、日本特有の問題として、旧ソ連が仮想敵だったため、核攻撃対策が必要だった点があげられます。
これは現代の陸上自衛隊の編制が、大隊結節が存在せず、連隊の下に中隊が直接ぶら下がっているあたりに名残があります。
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:35:05.85 ID:9hQIw81q0
日本は前の戦争で偉い目を見たため、戦争反対論者の方がたくさんいます。
これ自体は健全なんですが、今の自衛隊のあり方とか戦争ってなんじゃろなみたいな
基礎を押さえずに、感情だけで反対している方が多い印象を受けます。
大雑把に、共産党は軍事を理解した上で、下の連中向けにあえて適当な反対を出しているように見えます。
あの人たちの情報収集能力はたいしたものです。(陸自の情保隊がらみとか)
社民・民主系の人たちは駄目な感じですね。批判するものの勉強すらしてない感じ。
>ただ日本は島国だし
日本に戦車があることで、侵攻側には戦車が必要になり、
結果侵攻コストが馬鹿高くなるというメリットがあります
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:31:29.37 ID:RifZXV+R0
国防軍にするための軍事的課題を完結に書いてくれ
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:41:58.55 ID:9hQIw81q0
>国防軍にするための軍事的課題
ちょうど書こうと・・・乗っかります。
まずは一般教養としての軍事ネタ(僕がこのスレで書いた、夏休みの宿題レベルのブツ)
をもうちょっと国民に展開することが一つ。
嫌悪感や感情で反対しているうちは議論が進みません。
もう一つは、自衛隊が想定している戦争がどういうものかと周知し、
一部の方が騒ぐような軍国化には繋がらないものだという理解を得ること。
最後に、旧軍の過度な美化をやめることかなぁ。
日本のために戦った方々を貶める気はさらさらないですが、
当時の戦争指導はぶっちゃけウンコでしたし、実際に戦争に負けています。
靖国にお参りは大賛成ですけど、旧日本軍はアカンかったという事実を、もっと軍事面から
一般に周知したほうがいいと思います。誰か小林よしのりとかを何とかしてください。
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:47:29.28 ID:rDWSVIHc0
>>105
全然”軍事的”課題でもなんでもないわけだが
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:56:02.78 ID:9hQIw81q0
>全然”軍事的”課題でもなんでもないわけだが
あ、すいません。
軍事的ってのが純軍事的な意味なら自衛隊は充分機能しているので、
現状で問題ねぇです。今弱いのは補給がらみかな。
あとは個人的な感想で
陸自:普通科部隊の機械化が弱い。ちょっと前まで普教連一中が完全徒歩部隊だったぐらい
空自:戦闘機マフィア強すぎぃ!もっと対空ミサイルとか増やそうぜ。あとあの元空幕長を誰か止めろ。
海自:通信システムを他幕と統一しろ頼むから
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:56:42.34 ID:9hQIw81q0
んじゃだいぶボロが出てきたんで締めを。
ニュースとかで戦争が~とか在日米軍が~とか言い出したときに、
「この戦争(部隊)はどういう背景でこうなってるんだろうなぁ」
というのを少し意識していただければ、ニュースを見るときもう少し面白くなります。
軍隊が住民を虐殺するみたいなイメージで語る人が居ますが、
それは軍事作戦として有効だから行ったか、統制が崩壊して結果として虐殺になったわけです。
戦争とか軍隊も普通のことなんで、家族が巻き込まれでもしないかぎり、
もう少し気楽に見てはどうでしょうか。
どっとはらい
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:02:26.26 ID:JNx1PjyY0
>>115
乙乙
分かりやすくするための、説明することとしないことの取捨選択がうまいと思った
使う言葉もフォローやツッコミ入れなきゃいかんと思うほどのはなかったよ
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 16:57:07.42 ID:gxHudDOc0
軍事の根底を語るなら大昔の兵法から解説して、どうぞ
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:01:19.43 ID:99V4WBEo0
>>116
あんま現代と関連性のないことを掘り下げても意味が無いと思うが・・・
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:05:19.41 ID:99V4WBEo0
分かってるなら後は潰すのみじゃない
変に形を変えて潜伏されても困る。ここいらで幕を下ろそうじゃないか
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:07:27.45 ID:5wgE1K4B0
軍事の話って中々噛み合わないよな
徴兵制議論とかも徴兵制は無意味だからありえない派と無意味だから辞めよう派がお互いを否定しあってる
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/21(水) 17:16:44.18 ID:JNx1PjyY0
>>121
人によって持ってる知識の範囲に違いがあるし、
そこに時には思想的なバイアスや論者のプライド、あと単純な軽率さなんかも噛んでくるしね
ここみたいに匿名でしかも人数が集まる場所じゃ、収拾つかないのもしょうがない
でも意見をぶつけ合うのはいいことだし、ずっと対立してるように見えても、
内部的には興味を持って新しく議論に参加する人、そっから卒業していく人はコンスタントにいると思う